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現場見学会について

現場見学会とは、建築中の現場を実際に見ることができる見学会のことです。

住宅以外にも、ビルやマンションなどの大きな建築物でも見学会がおこなわれることもあります。
建築段階によって、構造見学会や断熱見学会などの種類があり、家を建てようと思っている方や住宅に興味のある人々が参加しています。
ここでは現場見学会についての概要や見どころ、参加者や開催者の立場で考えた時の現場見学会のメリットなどについて紹介します。
これから住まいを建てたいと考えている方や、住宅に関する知識を身につけたいと考えている方は、今回の内容を参考にしてみてください。

●現場見学会とは

住宅メーカーや工務店などは工事現場を見学できる会を定期的に開催しています。
完成したらわからないような内部構造や施工方法についても実際に目で確認できるため、これから住宅を建築したいと考えている一般の方や、これから建築を学びたい学生、知識や技術を高めて実務に活かしたいと考えている専門家などが参加されています。
ここではそれぞれの立場から、現場見学会に参加して情報を得られるところ、そして見どころ等をご紹介します。

・一般人が参加する理由
これから住宅を建築したいと考えている一般の方は、複数の見学会に参加することでそれぞれのメーカーや工務店の特徴を知ることができます。
又、実際に見ることで住まいに対する建築の知識が向上します。
写真などから得られる情報以外に詳しい施工方法や納まり現場の状態についても実際に目で見て確認できます。
また間取りや住まいの具体的な生活のイメージも想像しやすくなるため、専門家に依頼する時には自分の考えを説明しやすくなります。

・学生が参加する理由
建築を学んでいる学生は、机上だけで学ぶのではなく実際の現場を見て学ぶ機会も必要です。
各種見学会に参加することで、テキストだけではわからないような細かな情報についてもきっと理解しやすくなることでしょう。
また各種見学会に参加することで、豊富な知識をもつ専門家から直接説明や質疑応答に対応してもらえる貴重な機会になるはずです。
さらに就職活動にあわせて現場見学会を開催しているような時には、働く先を選ぶための有用な情報が得られるかもしれません。

・専門家が参加する理由
新しい知識や技術を求めているような専門家も、見学会に参加する場合があります。
たとえば各種セミナーに参加した場合は、座学だけではなく見学会へ参加して現場で学ぶこともあります。
自分の知識や経験をさらに高めたいと考えている時には、他社の見学会に参加してみるのもよいでしょう。
現場見学会には、このようにさまざまな立場の人々が参加しています。
同じ立場の参加者とディスカッションや相談などをしたい時には、一般向けや学生向けなどの表示がされている見学会を探してみましょう。

●それぞれ見学会の見どころ

現場見学会は施工段階によって、さまざまな種類の見学会に分類されます。
ここでは主に「構造見学会」と「断熱見学会」、「完成見学会」についての特徴を紹介します。

・構造見学会
建物の骨組みや基礎工事の様子を見学できる場です。
内装工事がはじまる前の段階で開催されており、見学者は施工方法や建築の構造について実際に見ることが出来ます。
建物の構造骨組みや金物取付方法、構造上の特徴、建物の耐久性や安全性などを視認できます。
又、構造材として使用されている材料の種類や、材の寸法や特徴までもまじかに見ることが出来ます。

・断熱見学会
壁や天井に使われている断熱材の施工状況を見学できる場です。
住まいの快適性を保つために大切な断熱材は、よい断熱材を使ったとしても施工精度が悪いと性能が落ちてしまいます。
見学者としては、断熱材の種類や厚さ以外にも、施工方法を確認できるのが大きなメリットといえるでしょう。
また建物の断熱性能や快適性を高めるための工夫や注意点などが気になる方は、断熱の設計についても現場にて担当者にお聴きになっても良いと思います。

・完成見学会
すでに完成している形の住まいや建築物を見学できる会です。
建物が完成してから、施工主へ引き渡す前の建物が見学できます。
間取りや設備、木材、建材の質感などを直接確認できる点が大きなメリットです。
とくにこれから住まいを建てたいと考えている方にとっては、さまざまな情報を得やすくなります。
たとえば間取りや住まいについての疑問、質問などを設計者、施工者へ直接聞くことができるため、建物に関する具体的で細かな情報を確認しやすくなります。
将来的に自分の住まいを思い通りに建てたい方にとっては、理想的な家づくりのイメージを入手できる大きな手がかりとなることでしょう。
見学会には、このようにさまざまな種類があります。
事前にこれらの特徴について知っておくと、自分にとって本当に必要な情報を得られる場がそこにあります。
どの見学会に参加すればよいのか迷っておられる方は、見学会を開催している工務店や住宅メーカーの担当者にお問合せをされるとよいでしょう。

●なぜ見学会を開催するのか

住宅メーカーや工務店は、各種見学会を定期的に開催しています。
見学会は、日頃自分たちがどのような仕事をしているのか直接に見てもらうことができる数少ない機会です。
図面や写真だけではわかりにくい建築の素材や工法を、建物ごとのこだわりや特徴についても広く知ってもらうことができます。
また各種素材の特性や性能についても、直接見ていただけるので、なぜその素材が良いのかも体感してもらいやすくなります。
その建物の持つ空間性、空気感などは現場で体感して初めてわかる特質です。

一般の方や学生、専門家など建築に興味のある方々が集まる見学会は、さまざまな方とコミュニケーションができる大切な機会です。
とくに幅広い方々が集まることで、住まいに関するお悩みやご要望、気になる問題などを設計者や施工者に直接聴取できるので、わからないことにも直接答えてもらえる事もあるかもしれません。

・家づくりの設計の思想等を知ることができる
設計者や工務店など家づくりの専門家は、それぞれの建物について設計の思想と指標を持ち仕事をしています。
仕事を通してこれらの思想や想いが表現されていることもあり、完成した建物を見学することで、自分たちの生活する住まいへの想いが明確になります。
そしてそれらを又第三者に伝えやすくなります。
現場見学会は、開催側にとっても情報発信の場がそこあるため、興味のある見学会を見つけた時には、気軽な気持ちで参加してみましょう。

●まとめ

現場見学会は、実際に住まいやマンションなどの住まいの完成現場を見学できる貴重な機会です。
当社では建築に興味のある人々にとって有益な情報や体験を提供する場として、現場見学会を定期的に開催しています。
こだわっている施工方法や大切にしている想いについても解説しているので、建築に関心のある方は、ぜひ積極的に現場見学会に参加してみてください。
きっとあなたにとっての気づきもあるかもしれません。
見学会の詳細について知りたい方は、当社までお気軽にお問い合わせください。

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