「京都の木の家」「注文住宅」の竹内工務店ブログです。
京都市右京区、世界文化遺産・仁和寺のほど近く。
山の気配と歴史が息づく静かな住宅地に、ひとつの木の家が完成しました。
先週末、こちらのN邸にて完成見学会を開催しました。
京都で注文住宅をお考えの方や、リノベーションを検討されている方など、これから家づくりを始めるお客様にお越しいただきました。
N様が「終の棲家」としてご計画されたこの住まいは、無垢の木のぬくもりと自然素材のやさしさに包まれた空間です。
都市の利便性を活かしながらも、静かな住環境と調和し、心穏やかに過ごせる住まいを目指されています。
来場された皆さまからは、木の家ならではの心地よさや、素材の細やかな表情に関心が寄せられました。
自然素材の魅力は、実際にその場に立ち、見て、触れて、空気を感じることでこそ伝わるものです。
たとえば、素足で歩いたときに感じる栗材フローリングの滑らかな肌ざわり、漆喰壁に包まれたやわらかな空気感は、写真や図面だけでは伝えきれません。
現地で体感してこそ、住まいの本当の心地よさを感じていただけると思っています。
見学会は、ゆっくりとご覧いただきたいとの思いから、1時間1組の完全予約制にてご案内させていただいております。
当日は、スタッフが一組ずつ丁寧にご案内し、素材や施工のこだわりについてもじっくりとご説明いたしました。
住まいの中には、職人の手仕事も随所に息づいています。
螺旋階段の中心柱には桧材を使用し、大工さんが手加工で八角に仕上げています。
玄関の土間には、落ち着いた風合いの鉄平石を石の形に合わせて一枚ずつ張っています。
洗面カウンターには、竹内工務店の倉庫で保管していた無垢のチェリー材を使い、空間に温かみと個性を添えました。
どの方も共通して驚かれていたのが、20坪というコンパクトな住まいでありながら、それを感じさせない広がりと居心地の良さです。
実際以上の広がりを生み出している理由のひとつが、窓の配置と視線の“抜け”を意識した設計にあります。
N邸では、室内から視線の先に自然や空が感じられるように窓を設け、外の風景をまるで“もうひとつの空間”のように取り込んでいます。
京都のように狭小地が多い地域では、限られた面積のなかでいかにゆとりを生み出すかが、家づくりの重要なテーマになります。
その点でも、設計の工夫がどのように体感として現れているのか、実際に現地で感じていただけたことと思います。
京都という風土に根ざし、木の家と向き合ってきた工務店として、これからも家づくりに取り組んでまいります。
完成見学会に足を運んでくださった方にとって、N邸が住まいづくりの参考になれば幸いです。
京都市右京区「N邸新築工事」のブログ記事はこちらをご覧ください。
京都市右京区「N邸新築工事」和モダンな木の家の外観
京都市右京区「N邸新築工事」木製建具吊り込み
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最終更新日:2025年8月6日投稿日:2025年8月6日