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風致地区について

風致地区とは

風致地区とは、都市の風致を維持するために定められる地区のことです。
風致地区に指定されるのは、主に都市計画区域内の住環境に優れたエリアです。
自然や歴史に関わる重要な風致を維持するため風致地区に指定し、付近の環境の調和が乱れないようにさまざまな規制が設けられています。
例えば、木々を伐採したり、森林を破壊するような行為をおこなう、高層建築物を建てることは固く禁止されています。

また、住宅建築においても、一定の規制が設けられているため、もしかしたら希望通りの家を建てることができないかもしれません。
そのため、風致地区に指定されているエリアに家を建てる場合は注意が必要です。

風致地区と比較されるのが「緑地保全地区」です。
どこが違うの?と疑問に思っている方もいらっしゃると思います。
双方の大きな違いは、圧倒的に緑地保全地区の方が規制が厳しいところです。
緑地保全地区は、現状を絶対に壊してはならない、現状を凍結的に保全しなくてはならない地区のことです。
それに対し風致地区は、規制されている行為をおこなわなければ、ある程度改変をおこなっても良いとされています。

また、もう一つ「景観地区」に指定されている地区があります。
景観地区は人工的な景観、いわゆる建物が対象となっているのに対し、風致地区は主に自然景観の維持が対象となっています。

京都では風致地区はどこに

京都府の風致地区は「西国風致地区」と名称が定められています。

【京都府の風致地区】

  • 日向市日向町
  • 物集女町
  • 寺戸町
  • 長岡京市粟生
  • 天神2丁目
  • 梅が丘1丁目
  • 大山崎町大山崎
  • 円明寺地区
  • 宇治(宇治、黄檗、三室戸)
  • 宇治田原

また、京都市、宇治市、宇治田原町では、別途風致地区を定めています。

【京都市の風致地区(全17地区)】

  • 相国寺
  • 鴨川
  • 上賀茂
  • 比叡山
  • 東山
  • 醍醐
  • 伏見桃山
  • 西国
  • 嵯峨嵐山
  • 西山
  • 北山
  • 紫野
  • 船山
  • 鞍馬山
  • 大原
  • 大技大原野
  • 本願寺

京都には数多くの歴史的建造物や街並み、寺社仏閣などがあります。
そのため、たくさんの地区が風致地区に指定されています。
日本の宝とも言える京都の歴史的街並みや建造物は、これからも守り続けなくてはならない存在です。
風致地区に指定されていない地区にも、古都京都らしい街並みが残されているところもあります。
新しい建造物も必要ですが、古い建造物も文化や歴史を知る上で失くしてはならないものであるといえるでしょう。

風致地区の(第一種~第三種)内容(と規制)建ぺい率、隣地後退距離、道路後退距離、屋根や外壁の色等

風致地区の始まりは大正15年にまで遡ります。
東京の「明治神宮内外苑付近地区」が初めて風致地区に指定されました。
風致地区は最近始まった制度ではなく、昔からある制度なのです。
風致地区の指定に関しては、10ha以上の地区の場合、都道府県や政令市により指定されます。
逆に10ha未満の地区であれば、市町村が指定できます。

京都では地区の特性に応じて、風致地区を第1種地域から第5種地域までの種別に分類しています。
建物の高さや建ぺい率の上限など、種別ごとに分かれています。

【第1種地域】

  • 建物の高さ 8m
  • 建ぺい率 10分の2
  • 後退距離(道路部分)3m
  • 後退距離(その他部分)2m
  • 緑地の規模 10分の4

【第2種地域】

  • 建物の高さ 10m
  • 建ぺい率 10分の3
  • 後退距離(道路部分)2m
  • 後退距離(その他部分)1.5m
  • 緑地の規模 10分の3

【第3種地域】

  • 建物の高さ 10m
  • 建ぺい率 10分の4
  • 後退距離(道路部分)2m
  • 後退距離(その他部分)1.5m
  • 緑地の規模 10分の2

【第4種地域】

  • 建物の高さ 12m
  • 建ぺい率 10分の4
  • 後退距離(道路部分)2m
  • 後退距離(その他部分)1.5m
  • 緑地の規模 10分の2

【第5種地域】

  • 建物の高さ 15m
  • 建ぺい率 10分の4
  • 後退距離(道路部分)2m
  • 後退距離(その他部分)1.5m
  • 緑地の規模 10分の2

また、風致地区内では、屋根の形状や材料、外壁仕上げや色彩などの項目においても基準が設けられています。

風致地区(の規制)は町並を整える

風致地区に指定された区域内で、住宅やその他建物の新築や増改築をおこなう場合には、定められた制限を厳守することが求められます。
周辺区域の風致と不調和にならないことや、屋根や外壁の色彩が風致に調和していることなどです。
つまり、風致地区は街並みを整えなくてはならないため、そういった細かな制限が定められているのだと解釈しましょう。

仮に風致地区において、奇抜なカラーの外壁や変わった屋根の建物があった場合、何だかそれが目立ってしまい、せっかくの景観が台無しになってしまう恐れがあります。
住環境に優れた美しい町並みを後世にまで受け継ぐためには、確かに細かな規制が必要です。
それがなければ、現在まで残っている「歴史的なもの」や「自然」が失われてしまうかもしれません。
規制に沿って町並みを整えることで、より素晴らしい地区となるのではないでしょうか。

山と樹木と山菜について(里山に遊ぶ)

植林の事(杉、桧の植林)

人工林で植えられている杉や桧は建物に欠かすことのできない建材です。
土台から柱、梁そして内装材まで幅広く使わています。
日本の林業の主役とも言える「杉」と「桧」。
現在、杉や桧は各地の里山にたくさんの苗木が植えられています。
その中でも特に杉は数多く植えられており、又安価で優れた性質を持っていることから、住宅建材の主流となっています。

日本の国土面積の約7割を締めている森林面積のうち、人の手により植林された森林面積は約4割です。
植林は、木材の生産のためにおこなう「産業植林」と環境保全のための「環境植林」の2種類あります。
建材やさまざまな製品の原料とするには、たくさんの杉や桧が必要です。
ただ、植林でも環境保全のためにおこなわれる環境植林もあります。

日本においての植林は、戦後におこなわれた「拡大造林政策」から始まりました。
戦後の復興のためにたくさんの木材が使われたため、木材不足となりました。
荒れてしまった里山に木々を取り戻すため、針葉樹が数多く植林されました。
ただ、植林した木々が成長するまでの間も大量の木材が必要となったため、外国製の木材を輸入せざるをえませんでした。
その結果、安価な輸入木材の需要が高まり、国内の林業業界全体が窮地に追い込まれることになってしまいました。
廃業した林業会社もたくさんあり、その会社が持っていた山が放置され荒れてしまう、悪循環が続きました。

現在でも輸入木材の需要は高いままですが、里山に杉や桧を植えたりと植林活動にたいする意識は、高くなっています。
又、国産材の活用も30%を超えるくらいに回復しています。

里山の樹木はどんな樹種が(栃、柿、栗、山椒)

里山にはさまざまな種類の樹木があります。
日本の里山の樹木は主に針葉樹と広葉樹に分けることができます。
針葉樹は主に針のように細い葉を持った木を指しています。
広葉樹は平たい葉を持った木のことです。
松や杉、桧、モミ、カヤ、マキなど、細くて細かな葉を持つ針葉樹は自然のものから人工的に植林されたものまで里山で育っています。
栗や山椒、アオダモ、木蓮、桜、ブナ、ケヤキ、クスノキ、カキなど、が広葉樹です。
広葉樹もまた里山でさまざまな種類の樹木が育っています。

又、里山には杉や桧といった建築用材の人口林の木はもちろん、一見何の木なのかわからないものまでさまざまです。
里山では四季折々に花を咲かせてみを付ける樹木や、秋になると紅葉する樹木があるため、一年を通して楽しむことができます。
柿や栗は秋になると実をつけます。
里山に植えられている色づいた柿や、落ちている栗の実を拾う人々の姿は秋の風物詩ではないでしょうか。

又、香りの良い山椒の葉や実は、料理の名脇役です。
日本最古の香辛料とも言われている山椒もまた里山にあることの多い樹木です。
このような実のなる実用的な樹木が、身近にあるのは楽しいですね。

里山の山菜は

山には美しい花を咲かせたり、美味しい実のなる樹木がたくさんありますが、美味しい山菜もまたたくさん生えています。
四季折々に楽しめる山菜を求め、里山に行かれる方は多いと思います。

  • タラの芽
    山菜の王様とも呼ばれているタラの芽は、タラの木の新芽で毎年3月~4月初旬まで収穫することができます。
    山菜シーズンになると一番人気の山菜で、天ぷらや和え物にするのが一般的です。

  • ふきのとう
    2月~5月と雪解けの頃に収穫できる山菜が「ふきのとう」です。
    独特の風味を持った山菜であり、天ぷらにするとクセが抜けて美味しく食べられます。

  • コシアブラ
    天ぷらで食べると絶品と言われているのがコシアブラです。
    毎年4月~5月頃に収穫できる山菜で、ブナの木がたくさんある場所に生えている事が多いものです。

  • 青こごみ
    5月~6月初旬に収穫できる青こごみは、シダ植物の山菜です。
    サラダやお浸しなどで食べることが多いものです。

  • ゼンマイ
    3月~6月に収穫できるゼンマイは、山の崖下や急斜面に生えていることが多い山菜です。

  • 山わさび
    白っぽい色をしたわさびとして知られている山わさび。
    毎年10月~11月の秋に収穫することができます。

他にも、「ヤマウド」や「ワラビ」「カタクリ」「行者にんにく」「ハリギリ」「根曲り竹」など、里山にはさまざまな山菜が生息しています。

里山に遊ぶ(森林浴、山菜採り等)

里山には楽しい事がたくさん!
四季折々の楽しみ方がある里山にはたくさんの魅力が詰まっています。
森林浴や山菜取り、里山散策、キャンプなど大人らしい遊びができるのが魅力的です。
樹木に接することで精神的な癒しを得ることのできる森林浴は、医学的にもリラックス効果をもたらすと言われています。
日常とはかけ離れた里山に行くことだけで、恐らく癒されるのではないでしょうか。

また、里山を散策しながら山菜採りができるのも大きな魅力です。
山菜だけでなく、木々に実っている美味しい果実なども収穫できるかもしれません。
身近にある里山で遊んでみるのも良いですね。

住まいの木の使われ方と適材適所

(構造材)

集成材(ホワイトウッド)と無垢材

建物の骨組みの構造(土台、柱、梁)として使われているものの材として、現在無垢材と集成材があります。

集成材とは、細かく切り分けた木材を乾燥させて接着剤などで組み合わせた人工的な木材です。
強度が安定していることから、家の構造材として選ばれています。
集成材の中でもホワイトウッドと呼ばれるものは、白木針葉樹を原料としています。

構造材として従来より一般的に使われているのが無垢材です。
無垢材は、集成材とは違って、1本の丸太から製材した木材を指しています。
天然木の美しい木目を楽しむことができる比較的高級木材として扱われています。

集成材は人工的に作られた木材のため、品質が安定していること、そして反りが出にくいため扱いやすいといわれています。
無垢材は美しい木目と経年変化が楽しめること、そして断熱性や調湿性に優れている特徴があります。

双方ともにメリット・デメリットがあるので、どちらが優れているとは言い切れませんが、それぞれの性質や特徴を理解した上で家を建てることが大切です。

無垢材 杉、桧、松材

無垢材は主に杉、桧、松材が一般的です。

木の家を支える骨組みを「構造材」と言いますが、無垢材である杉や桧、松材も構造材として利用されています。
ただコスト面と材の供給量から考えると最近では杉が多く使われてきています。

木の特性や強度を考えて適材適所に使い分けるのがいいですね。

無垢材 国産材、外国産材(米松、米栂)

現在建物の構造材として使われている無垢材には、国産材と外国産材があります。
長持ちする構造材を考えたとき、やはり国産材を選ぶべきだと思います。

国産材は、日本で育った日本の気候に最も合った木材だからです。
京都の歴史的建造物に使われている木材もやはり国産材です。
その中には建築から1300年以上経っているものもあります。

外国産材も決して悪くはありませんが、やはり国産材に比べると適性は劣ります。
ちなみに、外国産の無垢材は主に米松や米栂です。
国産無垢材に比べるとコスト面で選ばれていることが多いです。

(造作材、家具材)

造作材・無垢材(床、壁、枠材等)

造作材とは、建物内部の仕上げ材のことです。
床、壁、天井、棚、階段そして枠材の木材として幅広く使われています。

造作材で一般的に使うのが桧、杉、松等針葉樹系の無垢材です。
無垢材は美しい木目と経年変化が楽しめること、そして断熱性や調湿性に優れている特徴があります。
特にフローリングとして床材に使用することで、足触りがよく断熱性に優れた木の温もり溢れる家ができあがります。

造作材・シート貼り材、練付材

造作材の中には「シート貼り材」や「練付材」などもあります。
シート貼り材とは、樹脂フィルムや紙などのシート状のものに、木目などの柄をプリントしたものです。
これらの造作材の芯材には、MDFやベニヤ等が使われています。

又、内装の壁や扉、棚、家具などの表面材にもよく使用されています。
無垢材を0.2ミリ~0.6ミリ程度に薄く剥いだ板を合板などに接着したものを練付材と言います。
練付材は、床や壁、枠材に良く使用されています。

無垢材、外材と国産材(和の材、洋の材)
米松材、ホワイトウッド
桜、タモ、ナラ、米栂、ウォールナット、メイプル

無垢材の造作材として使用されている材には、外材と国産材があります。
国産材の無垢材では杉、桧、マツが代表的ですが、外材ではホワイトウッドやレッドウッド(赤松)、ダグラスファー(米マツ)が一般的です。

現在国産材よりも外材の方が圧倒的に使用されているのは事実です。
それは外材の方がコスト面・価格が少し安いためです。

国産材の無垢材は杉や桧、マツの他、造作材に桜やタモ、ナラ、楓、クルミ等も使う事もあります。
これらの広葉樹は、床材や家具材等に使用されています。
それぞれの素材ならではの木目の美しさがあり、天然素材ならではのグラデーションを楽しむことができます。

「適材適所」それぞれの木の特徴をいかす

「適材適所」とは、それぞれの木の特徴を生かした使い方をすることを差しています。
その場所に合った木材を選び使い分けることでより快適な住まいが完成します。

土台には丈夫な桧、柱には杉や桧、梁には松や杉など、それぞれの特徴を生かして適材適所に配置することで丈夫な建物になります。
家にとって大切なのは、柱や土台など耐久性が必要な部分には優れた耐久性を持つ木材を使用することです。
それゆえ、構造材、造作材のようにそれぞれの特性を活かした使い分けがなされています。

例えば、家を支える最も大切な柱に、捻れや反りがある木材を使ってしまった場合歪みが生じる可能性があります。
材の選別と材の使用も適材適所を基本に、それぞれの木材の特徴を生かしながら家を建てることが大切です。

住まいにはその特性を活かした木づかいを

木の家、木の住まいには、その特徴を活かした木づかいをすることが基本です。

土台には腐りにくく耐久性の高い桧や栗、内装の柱やフローリングには木目の美しい杉、屋根を支える梁は強度に優れたマツなど、その特性を活かすことで快適な住まいが完成します。

木の特性を考えずに住まいを作ってしまうと、歪みや腐りが生じてしまうこともあります。

木材は同じようでそれぞれ性質に違いがあります。
それを十分理解しながら使用することが大切です。

私たち日本人は木の住まいを好みます。
昔からおこなわれている木の住まいづくりは、木材の特性を考えて作られています。
「木づかいのルール」に沿った住まいづくりを是非すすめてください。

庭・植木と石と

庭(の樹木)にも流行がある

家に庭を作りたい、庭を綺麗にしたいと思っている方は結構いらっしゃると思います。

ただ庭を作るにあたり「どのような庭にするか」が大きな悩みになってしまいます。
単に木を植えればよい、芝生を敷けばよいというものではありません。

実は庭の樹木にも流行があることをご存知でしょうか。

最近は手入れが楽な物が好まれる傾向です。
特にシンボルツリーと呼ばれる目立つ樹木にはその時々に流行があるものです。
和風の家、洋風の家それぞれに合う人気の樹木は、エクステリア専門店にて教えてもらうことが可能です。

今人気が高いシンボルツリーをいくつか紹介したいと思います。

  • シマトネリコ(常緑樹)
    常緑で丈夫との特徴があるシマトネリコは、育てやすく価格が安いことから人気の樹木です。
    庭に植える樹木は、やはり育てやすいことが大切です。
    育てるのが難しくては、せっかく植えても枯れさせてしまう可能性があります。
    シマトネリコは成長速度も速いため、すぐに家のシンボルツリーになるでしょう。
  • ヤマボウシ(落葉樹)
    初夏には白くて可愛らしい花、秋には赤い果実と紅葉を楽しめる樹木として人気となっているのがヤマボウシです。
    赤く熟した実は美味しく食べることができます。
    シマトネリコ同様、育てやすく丈夫な樹木です。
    剪定せずに放置しても形が乱れないので家庭の庭に適しています。

石の話(石も産地があり、京の石は鞍馬石)

日本庭園に欠かせないのが庭石です。

石は日本庭園の風情を作り上げるもの。
そんな石にも産地があるのをご存知でしょうか。

石の種類によって産地は異なります。
庭石としてよく使われる石の種類と産地をいくつか紹介していきます。

  • 木曽石:花崗岩(産地:木曽谷)
    石組みや飛び石として昔から使われているのが花崗岩です。
    花崗岩は輸入ものもたくさんありますが、日本では木曽石が有名です。
  • 大谷石:凝灰岩(産地:栃木県大谷町)
    高級料亭をはじめ、比較的高級な建物に使用される建築石材としても知られています。
    外壁や敷石として高い人気を誇っています。
    フランク・ロイド・ライト設計の旧帝国ホテルの外装材も大谷石を加工した物です。
  • 鉄平石:安山岩(産地:長野県諏訪市、兵庫県丹波地方)
    昔から日本庭園に使われることが多いのが安山岩です。
    丹波の鉄平石はその中でも高級石材として知られています。
    日本庭園にはもちろん、最近では洋風ガーデンにも利用されています。

京都は「鞍馬石(くらまいし)」が有名です。
京都市鞍馬山で産出される石材で、庭石として用いられています。
石灯篭や水鉢にも利用されることがあります。
京の石として地元をはじめ、全国各地の庭に利用されているようです。

表面が錆色なため、洋風ガーデンよりも日本庭園によく似合います。
京都では和の庭園に欠かせない存在です。

植木の話(樹木)

植木(樹木)は庭に植えられているものから、街路や商業施設などに植えられているものまで大きさや種類がさまざまです。

家の庭に植える植木を選ぶ際に大切なのが、庭の大きさに合わせて選ぶことです。
植木はきちんと種類を選べば、夏の強い日差しから家を守ったり、日陰を作ってくれます。

また、植木には防風効果もあるので、台風や突風から大切な家や家族を守ることができます。
そして植木にはもう一つ大切な役割があります。

植木は家のどこに植えてもよいものですが、家の周りに植えれば外から家の中が見づらくなり目隠し効果を得ることができます。
目隠しとして高い塀を建ててしまうと、閉鎖された空間のように感じてしまいますが、植木なら陽の光が差し込むので開放感は十分残ります。

南に植える落葉樹は、夏の強い日射を遮り、冬には葉が落ちて十分な陽光をとりいれるという利点もあります。
又、防犯対策としても好まれている植木は、まさに自然の外壁と言っても良いのではないでしょうか。

植木には色々と種類があります。
「高木樹」「中木樹」「低木樹」「針葉樹」「広葉樹」と種類があり、植える場所や目的によって選ぶことができます。
種類によって剪定方法や時期が異なりますし、難しいものもあるので、自分で手入れできるものを選ぶことが大切です。

最初から造園業者に手入れをしてもらうことを前提にしているのであれば、どんなに大きくなる樹木を選んでも大丈夫です。
しかし自分でやることを前提にするのであれば、成長した大きさもきちんと考えなくてはなりません。

家と植栽は一体の物(庭屋一如)

庭と住まいは一体のものですから、家を設計する段階で外構、植栽、造園の計画までおこなう必要があります。
家を建ててから、庭はあとでするという方も多いのですが、そうなるとどうしても家との一体感が生まれません。

家と庭、植栽は一体のものであることを示す言葉があります。
「庭屋一如(ていおくいちにょ)」は、庭と建物の調和が取れて一体になるように設計された空間を意味する言葉です。
特に日本に古くから伝わる日本庭園は、建物と庭の一体感が何よりも大切です。
暮らしの中に、植物、光、風を取り入れることで快適な生活を送ることができます。

京都では特に「庭屋一如」を大切に建物と庭が設計されています。
特に寺院は数多いのですが、最もこの思想がいかされています。これらを引継ぎ一般住宅も作られています。

植栽は庭だけでなく、玄関まわりや門、塀まわりなど敷地に植える樹木や草花のことです。
「自分が好きだから」と家との一体感を考えずに植栽してしまうと、落ち着きのないイメージになってしまいます。

四季折々家と一体感を感じることのできるように植栽することが大切です。

北欧デザイン(Nordic)

北欧(Nordic)は森林国

北欧はノルウェー、デンマーク、スウェーデン、フィンランドなどヨーロッパの北部にある国々のことです。

芸術と自然が溶け込む大自然の国であり、フィンランドの国土の68%が森林であるなど、とにかく森林が非常に多い国々が集結していることから「森林国」とも呼ばれています。

日本の木材の約7割は輸入木材です。
最近輸入先として増加しているのが北欧です。

北欧ではいち早く機械を導入し、森林の伐採作業をおこなっています。
そのため低コスト化を実現しており、世界各国が安価な北欧の木材を輸入しています。

最近住宅に関して「北欧」との文字を目にする機会が多いと思いますが、森林国である北欧ならではの家具や住宅が誕生しているのは事実です。

北欧家具(優れたデザインはなぜ多い)の数々

書店を訪れると「北欧家具」や「北欧インテリア」「北欧雑貨」「北欧デザイン」など「北欧」に関する本がたくさん並んでいます。
つまり「北欧ブーム」到来といったところでしょうか。

日本で最も人気が高いのが「北欧家具」です。
北欧家具は、シンプルながらも洗練されたデザインのものが多く、日本の家に自然とマッチします。
北欧家具とは、ノルウェーや、デンマークなど北欧で誕生した家具を指しています。

北欧の人々は、厳しい寒さが続く冬の間、家の中で過ごすことが多いため、より快適に過ごすことができるように飽きのこない実用性を兼ねたデザイン性ある家具を求めてきました。
余計な飾りがなく、ナチュラルなデザインが特徴の北欧家具は、北欧の人々の生活の中から誕生したものです。
だから優れたデザインのものが多いのでしょう。
ハンス・ウェグナーのYチェアーやザ・チェアー等は、建築家の好む椅子ですね。

又、日本で北欧家具と言えば「IKEA」が有名です。
IKEAは北欧・スウェーデン発祥の家具専門店で、世界中で出店している有名店です。
シンプルで優れたデザインが日本人の好みにも合い、幅広く浸透しています。

北欧の優れた物(クロス、食器、家具、車、住宅)

北欧には優れた素晴らしい物がたくさんあります。
洗練されたデザインは、どれも日本で高い人気を誇っています。

クロス、食器、家具、車、そして住宅に至るまで北欧の優れた物は日本にたくさん輸入されています。

独創的で鮮やかな色彩が特徴のクロスは、見ているだけで心が和らぎます。
そのため、最近では住宅において北欧デザインのクロスを取り入れるのがトレンドです。
部屋全体に活用するのではなく、ポイント的に使うことで洗練された空間になります。

食器においても鮮やかなものが多く、女性の心を掴んでいます。

家具はシンプルなデザインのものが多いのですが、木の暖かな温もり溢れるものばかりです。

住宅においても、木材のぬくもりを活かしたものが輸入住宅として日本でも人気となっています。

車については、意外に思う方は少なくありません。
しかし、北欧の車は故障が少なく丈夫で雪道での安定性に優れていることから、最近では日本でも人気が高まりつつあります。

北欧の住宅建築は、(自然との調和を第一に設計されている)

北欧の住宅建築は、自然との調和を第一に考えられ設計されています。
自然に馴染むシンプルな外観や飽きのこないデザインが大きな特徴です。

木目を生かしたフローリング、ナチュラルな素材感や動植物をモチーフにしたものが取り入れられているなど、とにかく温かみのある住宅が北欧スタイルです。

北欧は厳しい冬が長く続くため、家の中でより快適に過ごせるように「居心地の良さ」を考えられて設計されています。
それが自然との調和を第一に設計されている事であり、日本でもその考え方や技術が取り入れられています。

よく「北欧スタイル住宅」との言葉を目にすると思いますが、まさに北欧の住宅建築を取り入れた住宅のことです。
断熱性、気密性に優れ、陽の光を取り込むために窓が大きく設計されていたり、木を中心に使われているため、日本人が心地よいと感じる住宅でもあります。

日本では北欧のようにマイナス30℃まで及ぶ厳しい寒さの地域はありません。
しかし、陽の光を十分取り込める家、木の温もり溢れる家はまさに日本人に好まれるものです。

今北欧ブームと言っても過言ではない日本において、住宅や家具に北欧の物を取り入れているご家庭は多いのではないかと思います。