伏条台杉(芦生杉)について

日本で巨大な杉が群生しているところとして、屋久島の屋久杉(1000年杉)が有名ですが、
これに勝るとも劣らないところが京都にあることをご存知でしょうか。
京都市内を車で一時間程走った京北・黒田にある片波川現流域は自然の宝庫ですが、ここに800年を超える
伏条台杉(芦生杉)の群生してるさまを目にすることができます。
その伏条台杉(芦生杉)群の幹の大きさは、大人5.6人が手をつなげて届くかどうかの非常に巨大な杉ばかりで、
どこか異次元の別世界に迷い込んでしまったような感覚を覚えます。
伏条台杉(ふくじょうだいすぎ)は、京都の文化財、史跡名勝天然記念物に登録されている杉です。
伏条台杉は元々は普通の杉の木です。
伐採根から若木を育てては伐る、ということを何度も繰り返す手法がありますが(それが現在の台杉ですが)、その台木となった根株が、
年月とともに巨大化し伏条台杉となっています。
数百年の時を経て圧巻の大きさになった伏条台杉は、知られざる京都の大切な財産です。

京都には寺院がたくさん点在していますが、その庭園にも台杉を取り入れている所があります。
生命の強さ、そして自然の美しさがそこにあります。
京都の庭園はその多くが日本の自然の美しさを表現しているため、一目で心を奪われると言われています。

はじめ、伏条台杉などの木々や自然も後世に残すための取り組みが行われています。
そんな京都の伏条台杉は隠れた観光スポットです。その中には伏条台杉見学ツアーもあります。
1000年近くの時を経て今だに壮大に生き続けている伏条台杉は、一見の価値ありです。
環境破壊が問題視されている世の中で、伏条台杉群は自然の雄大さを表す素晴らしい光景ではないでしょうか。
お子さんと一緒にツアーに参加し、人と森との関わりをしっかり目で見て確かめるとともに、次世代に繋げて行くことが大切なのではないかと思います。

伏条台杉は京都府指定の天然記念物に登録されているため、建物に使用することはできません。
しかし、京都では地域産木材を使用して家を建てる取り組みがおこなわれています。
それは地球温暖化を防ぐため、人の手で地球を守る取り組みの一つだと言えます。
地元産の木材を使用して建てられた家は、環境に適応した材としてとても温もりのある癒しの空間となります。
木が持つ独特の香り、やわらかさ、温もりは人の心を和ませることができるものです。
当社でも地域産(京都産の)木材(杉、桧)を使用した家を提案しています。
地元の山で育った木が環境に一番適しているからこそ、優しい住まいが完成します。
京都で木の家を建てるなら、その前に親杉の伏条台杉群を見て『木』の生命力を感じてみてはいかがでしょうか。

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最終更新日:2020年3月3日投稿日:2017年3月24日