職人の手仕事 ロートアイアン

ロートアイアンとは

「ロートアイアン」をご存知でしょうか。
あまり聞きなれない言葉だと思いますが、それはヨーロッパで発展した「手工芸鍛造」のことです。
日本建築では昔から「木」が主流でしたが、ヨーロッパではフェンスや階段、門扉、そして窓枠など全てが鉄で作られていました。
ロートアイアンは「鍛鉄」や「練鉄」の意味を持っており、熱く熱した鉄を叩いて職人が一つひとつ手続りで作り上げています。
そんなロートアイアンは、デザイン性にも優れており、装飾美と機能美を兼ね備えています。
それに加え、セキュリティ設備としての機能(頑丈である)もあることから、日本でも防犯設備として見直されています。

ロートアイアンの歴史

現在のロートアイアンが誕生したのは13世紀頃のヨーロッパです。
イタリアやドイツなどの教会のフェンスや門扉に採用され、その美しい装飾が人々の目を惹きつけました。
それから18世紀にかけてその技術が磨かれてきましたが、19世紀の世界的な戦争でロートアイアンは一時作られなくなってしまいました。

しかし、19世紀後半に再度ロートアイアンが注目されるようになり、家具の分野で復活しました。
日本でロートアイアン(鍛鉄)が造られるようになったのが1960年代です。
職人の手で一つひとつ作られるその美しい装飾は機械では作り上げることができません。

ロートアイアンと建築

日本において、現在家具(金具)を中心にロートアイアンが使用されていますが、建物の一部にも使用されはじめました。
窓の外柵や玄関の屋根部分、内外階段の手すり部分や、門、バルコニーの柵などさまざまな部分に使用されています。
機能性と装飾性に優れたロートアイアンは、洋風な建物を一際引き立てるもの。
ロートアイアンは以前は輸入に頼っていましたが、最近では日本国内で職人の手により造られています。

日本の職人が織り成す繊細かつ機能的なロートアイアンは、愛好家の中では人気があります。
これからどんどん一般住宅に使用されてくるでしょう。
優美で頑丈であり長持する、建築物に適したものであるのは間違いありません。

ロートアイアンと職人の手仕事

ロートアイアンは職人の手によりひとつひとつ丁寧に作り上げられています。
あの繊細な装飾美は職人の手でしか作り上げることができません。
どれも同じように見えるのですが、ひとつひとつ手作りですから、同じものは一つもありません。
鉄を曲げたり、さまざまな装飾が施されているなど、昔ながらの鍛鉄で作り上げられたロートアイアンは本当に美しいです。
デザイン的にはヨーロッパの味を受け継いでいますが、作り上げているのは日本の職人さんです。
シンプルなデザインで加工されたロートアイアンは、和の住まいにも合う逸材です。