伝建地区(伝統的建築物保存群)

伝建地区(伝統的建築物保存群)とは何か

伝建地区(伝統的建築物保存群)とは、日本の文化財保護法に規定する文化財種別のひとつです。
昭和50年に発足した制度で、元の宿場町や城下町、門前町といった全国各地に残っている歴史的な町並みや集落の保存を推進しています。
各市町村で、伝建地区を決定した後、保存条例に基づいて保存計画を定めます。

各市町村からも申し出を国が受け、日本にとって価値が高いと判断されたものを「重要伝統的建造物郡保存地区」に認定する仕組みになっています。
日本の伝統的建造物を市町村、そして国が一丸となって大切に保存して行こうという取り組みです。

心が落ち着き和む、そんな街並みが本来の日本の原風景なのではないでしょうか。

京都の中の伝建地区は、伝建地区の建物の特徴は

京都府で現在「伝建地区」に認定されており、国の「重要伝統的建造物郡保存地区」に認定されているのが7地区です。
日本全国で重要伝統的建造物郡保存地区に認定されているのは73地区。
その中で7地区が京都にあります。

それぞれ地区の町並形成をなす地域性とその文化が根底にあります。

  1. 京都市東山区:清水寺門前の街並み 産寧坂重要伝統的建造物郡保存地区
  2. 京都市東山区:祇園門前茶屋建築の街並み 祇園新橋重要伝統的建造物郡保存地区
  3. 京都市右京区:愛宕街道の門前宿場町 嵯峨鳥居本重要伝統的建造物郡保存地区
  4. 京都市北区:上賀茂神社社家の街並み 上加茂重要伝統的建造物郡保存地区
  5. 南丹市山村集落:茅葺の里 美山町北重要伝統的建造物郡保存地区
  6. 京都府与謝郡港町:妻入り舟屋建物群 伊根浦重要伝統的建造物郡保存地区
  7. 京都府与謝郡:ちりめん街道商家の街並み 加悦重要伝統的建造物郡保存地区

これら伝建地区の建物の特徴は、古都京都らしい歴史と文化に根付いた建物群であることです。

瓦屋根であることはもちろんのこと、伝統的な様式の建物であること、
古い町並が(新しい様式に模様替えされていない)そのままの形で残されているのが特徴です。

茅葺の里(南丹市美山)

美山町の山間の村に山を背にして入母屋屋根の茅葺の古民家が、約60棟余り現存しているところがあります。
地井・北村の集落で茅葺の里と呼ばれています。
この集落の民家は、江戸時代に建てられたものが約4割とかなり古い建物群です。
北の山並みに並行する形で棚田があり、その棚田の中に建物は平行に建てられていて、東西に棟を納めていて、妻側から見る入母屋屋根の形は、山と平行に行儀よく整然と美しく並んでいます。
建物は、摂丹型民家と呼ばれるもの(入母屋造り・妻入り・茅葺屋根)で、建物内部は、土間がありここに竈があり、土間に面する座敷、部屋は、前後2列2間の4間の間取りで南に縁を持ちます。
ここの集落では、茅葺の葺き替え需要が多いため、この地区で地元の茅葺職人を有し、この集落の茅葺屋根の葺き替えを担っています。
現在もこの集落の古民家群で住人の日々の暮らしが営まれています。

この町並を残したい

古都京都との言葉があるように、京都には数多くの歴史的建造物や街並みが残されています。
京都全域が古都でのままではありません。
現代化された街並みになっている地域の方が多いのも事実です。

ただ、他の都道府県と比べると、歴史的な街並みがまだ多く残されています。
そんな素晴らしい街並みを後世にまで残し伝えて行くのが、現代を生きている私達の役目ではないかと思います。
京都だけでなく、伝建地区となっている地域の街並みは、市町村がそしてそこに住まう住民が一丸となって守って行くべき宝です。

新しく古い街並みを作り上げるのではなく、残された伝統ある町並みをそしてその地区の文化や暮らしをいかに守りつなげることが大切です。

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最終更新日:2022年3月25日投稿日:2022年3月25日