伝建地区(伝統建築物保存群)

伝建地区(伝統的建築物保存群)とは何か

伝建地区(伝統的建築物保存群)とは、日本の文化財保護法に規定する文化財種別のひとつです。
昭和50年に発足した制度で、元の宿場町や城下町、門前町といった全国各地に残っている歴史的な町並みや集落の保存を推進しています。
各市町村で、伝建地区を決定した後、保存条例に基づいて保存計画を定めます。

各市町村からも申し出を国が受け、日本にとって価値が高いと判断されたものを「重要伝統的建造物郡保存地区」に認定する仕組みになっています。
日本の伝統的建造物を市町村、そして国が一丸となって大切に保存して行こうという取り組みです。

日本全国に(関西では)

伝建地区は日本全国にたくさんあります。
国に認定された「重要伝統的建造物郡保存地区」は97市町村で117地区にも及んでいます。
現在約28,000件の伝統的建造物が保護されています。

関西地方にはたくさんの重要伝統的建造物郡保存地区があります。
京都を中心に、大阪、兵庫、奈良、和歌山、滋賀など歴史的建造物の宝庫とも言われている地区が認定されています。
各地域とも、ニュータウンや新しい街並みが広がっている一方で、時間が止まってしまったかのような昔ながらの街並みが関西地方にはたくさん残されています。

心が落ち着き和む、そんな街並みが本来の日本の原風景なのではないでしょうか。

京都の中の伝建地区は、伝建地区の建物の特徴は

京都府で現在「伝建地区」に認定されており、国の「重要伝統的建造物郡保存地区」に認定されているのが7地区です。
日本全国で重要伝統的建造物郡保存地区に認定されているのは73地区。
その中で7地区が京都にあります。

それぞれ地区の町並形成をなす地域性とその文化が根底にあります。

  1. 京都市東山区門前町:産寧坂重要伝統的建造物郡保存地区
  2. 京都市東山区茶屋町:祇園新橋重要伝統的建造物郡保存地区
  3. 京都市右京区門前町:嵯峨鳥居本重要伝統的建造物郡保存地区
  4. 京都市北区社家町:上加茂重要伝統的建造物郡保存地区
  5. 南丹市山村集落:美山町北重要伝統的建造物郡保存地区
  6. 京都府与謝郡港町:伊根浦重要伝統的建造物郡保存地区
  7. 京都府与謝郡:加悦重要伝統的建造物郡保存地区

これら伝建地区の建物の特徴は、古都京都らしい歴史と文化に根付いた建物群であることです。

瓦屋根であることはもちろんのこと、伝統的な様式の建物であること、
古い町並が(新しい様式に模様替えされていない)そのままの形で残されているのが特徴です。

この町並を残したい

古都京都との言葉があるように、京都には数多くの歴史的建造物や街並みが残されています。
京都全域が古都でのままではありません。
現代化された街並みになっている地域の方が多いのも事実です。

ただ、他の都道府県と比べると、歴史的な街並みがまだ多く残されています。
そんな素晴らしい街並みを後世にまで残し伝えて行くのが、現代を生きている私達の役目ではないかと思います。
京都だけでなく、伝建地区となっている地域の街並みは、市町村がそしてそこに住まう住民が一丸となって守って行くべき宝です。

新しく古い街並みを作り上げるのではなく、残された伝統ある町並みをいかに守って行くかが大切です。