庭・植木と石と

庭(の樹木)にも流行がある

家に庭を作りたい、庭を綺麗にしたいと思っている方は結構いらっしゃると思います。

ただ庭を作るにあたり「どのような庭にするか」が大きな悩みになってしまいます。
単に木を植えればよい、芝生を敷けばよいというものではありません。

実は庭の樹木にも流行があることをご存知でしょうか。

最近は手入れが楽な物が好まれる傾向です。
特にシンボルツリーと呼ばれる目立つ樹木にはその時々に流行があるものです。
和風の家、洋風の家それぞれに合う人気の樹木は、エクステリア専門店にて教えてもらうことが可能です。

今人気が高いシンボルツリーをいくつか紹介したいと思います。

  • シマトネリコ(常緑樹)
    常緑で丈夫との特徴があるシマトネリコは、育てやすく価格が安いことから人気の樹木です。
    庭に植える樹木は、やはり育てやすいことが大切です。
    育てるのが難しくては、せっかく植えても枯れさせてしまう可能性があります。
    シマトネリコは成長速度も速いため、すぐに家のシンボルツリーになるでしょう。
  • ヤマボウシ(落葉樹)
    初夏には白くて可愛らしい花、秋には赤い果実と紅葉を楽しめる樹木として人気となっているのがヤマボウシです。
    赤く熟した実は美味しく食べることができます。
    シマトネリコ同様、育てやすく丈夫な樹木です。
    剪定せずに放置しても形が乱れないので家庭の庭に適しています。

石の話(石も産地があり、京の石は鞍馬石)

日本庭園に欠かせないのが庭石です。

石は日本庭園の風情を作り上げるもの。
そんな石にも産地があるのをご存知でしょうか。

石の種類によって産地は異なります。
庭石としてよく使われる石の種類と産地をいくつか紹介していきます。

  • 木曽石:花崗岩(産地:木曽谷)
    石組みや飛び石として昔から使われているのが花崗岩です。
    花崗岩は輸入ものもたくさんありますが、日本では木曽石が有名です。
  • 大谷石:凝灰岩(産地:栃木県大谷町)
    高級料亭をはじめ、比較的高級な建物に使用される建築石材としても知られています。
    外壁や敷石として高い人気を誇っています。
    フランク・ロイド・ライト設計の旧帝国ホテルの外装材も大谷石を加工した物です。
  • 鉄平石:安山岩(産地:長野県諏訪市、兵庫県丹波地方)
    昔から日本庭園に使われることが多いのが安山岩です。
    丹波の鉄平石はその中でも高級石材として知られています。
    日本庭園にはもちろん、最近では洋風ガーデンにも利用されています。

京都は「鞍馬石(くらまいし)」が有名です。
京都市鞍馬山で産出される石材で、庭石として用いられています。
石灯篭や水鉢にも利用されることがあります。
京の石として地元をはじめ、全国各地の庭に利用されているようです。

表面が錆色なため、洋風ガーデンよりも日本庭園によく似合います。
京都では和の庭園に欠かせない存在です。

植木の話(樹木)

植木(樹木)は庭に植えられているものから、街路や商業施設などに植えられているものまで大きさや種類がさまざまです。

家の庭に植える植木を選ぶ際に大切なのが、庭の大きさに合わせて選ぶことです。
植木はきちんと種類を選べば、夏の強い日差しから家を守ったり、日陰を作ってくれます。

また、植木には防風効果もあるので、台風や突風から大切な家や家族を守ることができます。
そして植木にはもう一つ大切な役割があります。

植木は家のどこに植えてもよいものですが、家の周りに植えれば外から家の中が見づらくなり目隠し効果を得ることができます。
目隠しとして高い塀を建ててしまうと、閉鎖された空間のように感じてしまいますが、植木なら陽の光が差し込むので開放感は十分残ります。

南に植える落葉樹は、夏の強い日射を遮り、冬には葉が落ちて十分な陽光をとりいれるという利点もあります。
又、防犯対策としても好まれている植木は、まさに自然の外壁と言っても良いのではないでしょうか。

植木には色々と種類があります。
「高木樹」「中木樹」「低木樹」「針葉樹」「広葉樹」と種類があり、植える場所や目的によって選ぶことができます。
種類によって剪定方法や時期が異なりますし、難しいものもあるので、自分で手入れできるものを選ぶことが大切です。

最初から造園業者に手入れをしてもらうことを前提にしているのであれば、どんなに大きくなる樹木を選んでも大丈夫です。
しかし自分でやることを前提にするのであれば、成長した大きさもきちんと考えなくてはなりません。

家と植栽は一体の物(庭屋一如)

庭と住まいは一体のものですから、家を設計する段階で外構、植栽、造園の計画までおこなう必要があります。
家を建ててから、庭はあとでするという方も多いのですが、そうなるとどうしても家との一体感が生まれません。

家と庭、植栽は一体のものであることを示す言葉があります。
「庭屋一如(ていおくいちにょ)」は、庭と建物の調和が取れて一体になるように設計された空間を意味する言葉です。
特に日本に古くから伝わる日本庭園は、建物と庭の一体感が何よりも大切です。
暮らしの中に、植物、光、風を取り入れることで快適な生活を送ることができます。

京都では特に「庭屋一如」を大切に建物と庭が設計されています。
特に寺院は数多いのですが、最もこの思想がいかされています。これらを引継ぎ一般住宅も作られています。

植栽は庭だけでなく、玄関まわりや門、塀まわりなど敷地に植える樹木や草花のことです。
「自分が好きだから」と家との一体感を考えずに植栽してしまうと、落ち着きのないイメージになってしまいます。

四季折々家と一体感を感じることのできるように植栽することが大切です。