京の神社仏閣

京の神社仏閣の数

日本には約8万の仏閣があると言われています。
なかでも京都は神社仏閣が有名で、観光をするなら必ずと言っていいぐらいコースの中に入ります。
京都市内には1700以上もの仏閣があります。
京都には公園が少ないので、神社仏閣が公園のような役割を果たしている面もあります。

京の神社仏閣と歴史

京都にお寺が増え始めたのは、794年に遷都されたことがきっかけでした。
美味しい名水、地酒でも有名な京都は、水が綺麗で居住するのに適していています。
さらに交通の便も良い立地なので、人が自然と集まる場所でもあります。

京都は政治、思想、学問、文化のあらゆる拠点となり、富が集中する恩恵もあることから、お寺を建てやすい環境に恵まれました。
こうした背景から権力を持つ公家が京都に移り住むことになりました。
ちょうど仏教思想が広まっていた時期で、公家たちは競い合うようにお寺を建て、お寺は権力の象徴ともされました。
さらに平安時代の後期から鎌倉時代にかけて「末法思想」が浸透したことで拍車がかかり、お寺の数は増えます。
末法思想とは、釈迦が亡くなってから2000年後に仏法の力が衰えて世が乱れるという考え方です。
ちょうどその頃藤原氏の力が衰え、武士が台頭して治安が乱れていた時期に重なりました。
世の中は混乱状態にあり、不安から逃れるためにも人々は藁にもにすがる思いで浄土信仰に救いを求め、お寺が増えることになりました。
このようにして京都には多くの神社仏閣が建てられました。

京の神社仏閣と寺宝や催し

「寺宝」とはお寺に代々伝わる宝物です。
仏像や書物、仏具、日本絵画のほか、金や銀の椀、水晶、琥珀、瑪瑙、刀、銅銭、鏡などがあります。
中には国宝や重要文化財に指定されるものもあり、神社によっては常時展示されていたり、期間を定めて展示を実施するところもあります。

京都の神社仏閣といえばお祭りなどの催し物も見どころです。
神社仏閣の数は多く、そのルーツや歴史、祀っている神様も異なるので、お祭りは神社によって様々です。
たくさんある催し物の中で有名な三大祭りである葵祭、祇園祭、時代祭をご紹介します。

葵祭(上賀茂神社、下鴨神社)
毎年5月15日に催される1400年以上の歴史を持つ由緒ある伝統的なお祭りです。
祭りの名前の由来ともなっている葵の花を飾り、平安装束を着た数百人規模の祭礼行列がおこなわれます。
この行列は王朝絵巻を再現したものと言われています。
同日には社頭の儀、本殿祭、山駆けもおこなわれます。
その前後にも行事が行われ、5月5日に賀茂競馬、5月12日に御蔭祭、御阿礼神事が催されます。
祇園祭(八坂神社)
京都の夏の風物詩と言えば祇園祭です。
7月から1ヶ月ほどかけて様々な行事がおこなわれ、山鉾巡行が見どころです。
山鉾巡業は神輿渡御に先立って朝から昼過ぎにかけておこなわれ、華麗な美術工芸品で装飾された山鉾が都大路を巡ります。
その様は「動く美術館」とも呼ばれています。
時代祭(平安神宮)
三大祭りの中で一番新しいお祭りです。
10月下旬に催され、平安遷都1100年の記念事業として始まりました。
延暦・藤原・鎌倉・吉野・室町・安土桃山・江戸・明治の8つの時代、20の列で行列をおこないます。
行列には京都府知事、京都市長も名誉奉行として参加し、京都市民が主体となった大規模なお祭りです。
衣装や道具は当時を再現したもので、京都の伝統工芸や技術も活かされています。

京の神社仏閣と四季を楽しむ(新緑、紅葉等自然の宝庫)

京都は四季折々の風情を肌で感じ楽しむことができます。
特に寺社仏閣には広い庭園などがあり、様々な花が1年を通して咲き誇ります。
春は新緑が芽吹き、桜が満開になる季節で、花が舞う情景は奥ゆかしさがあります。
桜以外にもサツキ、藤、山吹、牡丹、菖蒲などの花も咲きます。
夏は梅雨で雨が多くなり、物憂げな季節ですが、一方では静けさのある京都も趣深く感じられます。
この時期は睡蓮、半夏生、沙羅双樹、桔梗、百日紅、紫陽が見どころです。
秋は葉が色づき紅葉を楽しめる季節です。
紅葉の絶景スポットの東福寺では、本堂と開山堂をつなぐ通天橋を渡ると、洗玉潤と呼ばれる橋の下の渓谷一面が紅葉で埋め尽くされる情景に立ち会うことができます。
紅葉以外にも萩、紫式部、嵯峨菊、秋明菊、秋海棠などの花が見られます。

寒さが厳しくなる冬は花が少なくなりますが、ろう梅、馬酔木が可愛らしい花を咲かせます。
雪景色の日の京都も格別で、厳かな美しさを堪能できます。
1年を通して自然が溢れる京都ですが、四季の中でも桜の季節と紅葉の季節は特に国内外問わず多くの人が訪れます。