住まいの外構と木質化

住まいと外構・塀を木質化に(CBから木の塀に)

外構とは建物以外の構造物のことで、門、玄関、勝手口、カーポート、自転車置き場、塀・フェンス、物置などを総称した呼び方です。
植栽や庭石なども外構に含まれます。
住まいづくりでは建物が重視されがちですが、外構も住まいの一部分で建築設計の際に並行して計画していかなければなりません。
外構には周辺環境と住まいとの調和、利便性、個性の演出が求められます。

昔ながらの住居、外構には木、竹、石、粘土焼きの煉瓦などの自然素材が使われていました。
近代ではコンクリートブロックやタイル、鉄やアルミなどの金属素材も使用されています。
使用素材にはそれぞれ特徴があります。
コンクリートは単体の塀(RC塀)及びブロック基礎として活用されています。
駐車スペース用の土地に流し込んだり、ブロック塀として活用されます。
ブロック塀は重さがあるため、老朽化による倒壊などに特に注意が必要です。

煉瓦は洋風建築に馴染みやすい温かみのある素材です。
年月の経過でひびや割れ、色褪せなどがあるため、適宜メンテナンスが必要になります。

タイルは色やサイズのバリエーションが豊富です。
初期費用がかかるほか、滑りやすいデメリットがあります。

金属はフェンスや玄関口などに使用されます。
使用する金属によって特性が異なりますが、雨風にさらされるため、色調の変化や腐食のおそれがあります。

近年使用が見直されている木材は和風建築やその他いろいろな建物にふさわしい素材です。
又、門や塀・フェンス、カーポートなど様々な箇所にも使用できます。
木材は軽量なので、倒壊が危惧されているコンクリートブロック塀の代用素材として期待されています。
木質材は使用箇所によっては腐食や虫害の心配がありますが、塗装等のメンテナンスを定期的におこなって
長持ちする工夫をすれば、建物に似合う風情のある塀や外構ができあがります。

外構のカーポートを木質化に

カーポートは車庫のことです。
車を所有している人がマイホームを建てる場合、一緒に駐車スペースを作るのが一般的です。
また、来客を迎える際にも駐車用のスペースが必要になります。
車1台あたりに必要なスペースは車の幅+100cm以上、長さ+60cm以上です。

駐車場に用いられる主な素材には、コンクリートと金属、木材があります。
コンクリ―トの打ち放しを基調にした建物の場合、ガレージタイプ、ピロティタイプのカーポートを併設することがあります。
コンクリートは床の舗装材としても使用されています。

カーポートの金属素材にはスチール、アルミ、ステンレスが用いられます。
アルミは高級感がありますが、コスト面でやや高くなります。
ステンレスは耐久性が高い金属ですが、アルミと同様にコストがかかります。

カーポートの種類には、ガレージタイプ、ピロティ―タイプ、カーポートタイプがあります。
ガレージタイプは家屋に収納するタイプと独立した車庫のタイプがあります。
カーポートタイプは簡単な屋根をつけた駐車スペースです。
一般的には、後付けで取り付けられる事が多く、アルミ製のものが大半を占めています。
屋根はあるものの、車が吹きさらしに近い状態になります。
黄砂の時期は特に車が汚れるのでこまめな洗車が必要です。

又、独立したピロティタイプの物は、建物の一部分を柱のみにして車を収納します。
木造建築には構造上の安定を欠き不向きです。
が、これらを建物本体に付属するものとして木質化することができれば、建物本体との調和もとれます。
そして屋根、壁、扉があるため、盗難のリスクが低く、風雨から車を守ることができます。
コンクリート、金属のカーポートは洋風建築には馴染みやすいですが、木を基調とした建築にはやや不向きです。

このような場合木を使った建築には木材を使用したカーポートが最適です。
もちろん耐久性を高めるための木部塗装等は必要です。

その他の木質化は

木材は塀やカーポート以外にも使用されます。
木質化されている外構には木柵、ウッドデッキ、門扉、門柱、ボードウォーク、パーゴラなどがあります。
木柵は高さと長さを調整しやすくて便利です。
フェンスとしての役割を持ち、目隠しになります。
ウッドデッキは建物の外側に取り付けるテラスのことです。
テーブルを置いてランチやお茶をするとちょっとしたアウトドア気分を味わえます。
ガーデニングをしたり、子どもの遊び場にも利用できます。

門扉は宅地の入口部分に取り付けられている扉です。
玄関の印象を大きく決める部分で、片開き、両開き、引き戸などのタイプがあります。
木製の門扉は温かみがあり、縦型と横型、格子状に組んだデザインがあります。
門柱は外構で重要な役割を持ちます。
道路と燐家の境界になり、目隠しになります。
ポスト、インターホン、表札などの機能性を持った門柱もあります。
門柱は住んでいる人の印象にもつながるので、素材やデザインなど意匠を凝らしたい外構部分です。
木材を使用した門柱は高級感があります。

ボードウォークは板張りの遊歩道です。
足場の良くない湿地や海岸などに設置されていますが、利便性の向上のために取り付けることもあります。
パーゴラは日陰棚の1つです。
薔薇やフジなどのツル上の植物を絡ませることで日よけになります。
ぶどうを栽培するのにも適しています。
様々な外構部分に木材を使用することができますが、木の種類によって風合いと耐久性が変わります。
木質材に限られたことではありませんが、外構部分は風雨を受けて紫外線を浴びるため劣化が進みます。
腐食や風化、カビなどを防ぐために定期的なメンテナンスが必要です。

外構・塀が木質化に補助が

2019年4月に外構部の木質化支援事業の事業申請が始まりました。
外構部の木質化支援事業では、木材を使用した外構部の工事にかかる経費が助成されます。
助成には条件があり、外構工事に携わる事業者が外構事業実証者として認定されることが必要です。
事業者は公募で募集され、全国木材協同組合連合会によって審査・選定されます。
外構工事に使用される木材はクリーンウッド法で認められた合法木材であることが前提です。

助成額は木材の使用体積、登録事業者の有無で変わります。
木材の供給者、施工に携わる業者が登録木材関連事業者であると補助額が増加します。
木材を使用した外構は景観に優れ、軽量で安全性も高く、周辺や生活環境の向上と改善が期待されます。