住まいのリノベーションを考える

そこに住む人々の成長や環境が変わると、住まいに求めるものが変わっていきます。
子供が産まれる・巣立つなどの良い変化以外にも加齢に伴った体の変化など様々な事情がありますが、人々の変化に合わせて住まいも変化させることが快適性に繋がります。
特に先祖代々受け継いできたような古き良き日本の住居は、専門性が高いために気軽に手入れをすることが今までできなかったということもあるかもしれません。

何か悩みがあり住まいの状態を変更、改善したいと思っている時には、一度に様々な悩みを解決する手段としてリノベーションという方法もあります。
リノベーションについて詳しくお知りになりたい時には今回の内容を参考にしてみてください。

リノベーションの相談を受けて

リノベーションについて実際に相談を受けた時の流れを説明していきましょう。
当社では、施主様からご相談を受けた時には、まずじっくりとお考えやお気持ちを伺います。

理想的な家は人それぞれに求められるご要望が異なるので、ご相談の時点でどのようなご希望があるか、現在の住まいについて改善したい点などについても詳しく確認していきます。
施主様の想いを形にするための方法を一緒に考えている段階なので気になることは全てお伝えください。

もしすでに何度か他社様にご相談されて思うように進まないときには、他社に相談して解決を図るのも一つの方法です。
その後は、ご相談内容に合わせてプランニング・お見積もり・契約・工事を行っていきます。

リノベーションの目的

ところで、リノベーションの目的にはどのようなものがあるのでしょうか。

よく似たリフォームという言葉がありますが、リフォームは老朽化した設備を元の状態に戻すことを目的としています。
経年劣化するなどで住居環境が悪化した時には、リフォームで新築同様にすると良いでしょう。

一方リノベーションは、リフォームとは異なり大規模な工事によって、違った要求をかなえる状態にすることを目的としています。

具体的には、省エネ対策や耐震構造、内装の変更、スロープなどの新設備の設置などです。
従来よりも新しい機能や設備を加えることで家族の年齢や身体能力など、それぞれのライフスタイルに合わせた住居環境へと変化させられるのがリノベーションの魅力です。

現在の住まいに何らかの不満があり、どのように改善したいかを考えた時にはリフォームかリノベーションのどちらが良いのかを併せて考えてみると良いでしょう。

リノベーション工事の特徴

実際にリノベーション工事を行う時には様々な方法があります。

古くから日本で使われている手法に在来工法というものがありますが、伝統的な工法のために高い専門的な知識と技術が必要です。
築年数が数十年から百年以上経過している住宅や古民家によく使われているため古民家のリノベーションには専門のスキルが要求されます。

町家は、奥行きが長くて間口が狭いという特徴がありますが、そのような間取りであっても広い空間を生み出す技術は様々です。
外の明かりが室内に入るようにする、家族が過ごしやすい空間を演出するなどの方法もありますが、職人としての知識や経験があるとできないとは簡単に言えず、
どのようなものでも柔軟に対応してゆきたいと思っています。

リノベーションを行う時には、住まいの特徴に合わせて対応できる工務店を選ぶようにすると良いでしょう。

完成後を想定してプランする

リノベーションに重要なのが完成後のイメージをなるべく具体的に考えてプランニングを行うことです。
暗くてジメジメした室内であれば、明るくて防湿対策を施す等、具体的な問題点を双方で見つけてプランニングに盛り込むようにすると、完成後の生活でもっとこうすれば良かったと後悔することが少なくなります。

一度購入した住まいに手を入れる時にはリノベーションの経験が豊富なプロに相談することが近道です。
今は満足しているという方も将来に向けた住まいのリノベーションを考えてみてはいかがでしょうか。


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最終更新日:2020年10月13日投稿日:2020年8月10日