京都市左京区「Y邸新築工事」~上棟しました~

「京都の木の家」「注文住宅」の竹内工務店ブログです。

京都市左京区「Y邸新築工事」の現場です。
先日建て方が行われ、無事上棟することができました!
Yさま この度は誠におめでとうございます!!

設計段階から積極的に家づくりに参加されていますY様は自然素材をつかうことはもちろんのこと、樹種・材種・工法・設備にいたるまで設計事務所さんと密にお打ち合わせを重ねてこられました。弊社のブログもしっかり見てくださっていて、今年の2月に竣工した京都市左京区「Y邸新築工事」の屋根下地の野地板(厚み15mmの杉板)を使用する工法にご興味をお持ち下さいました。今回は架構の組み方が少し異なるため無垢材で野地板としても使え、水平構面に対して構造耐力が負担できる前回のブログでもご紹介させていただきました「どんとパネル」をご提案させていただきました。材料は京都府の杉板を使用しています。
京都市左京区「Y邸新築工事」の記事はこちらになります。
京都市左京区「Y邸新築工事」~屋根周りの木工事が進んでいます~

建て方は朝から大工さん5人でスタートです。
構造図を確認しながら、レッカーで大きな木材をそれぞれの場所に運び、建て方が進んでいきます。
今回の木の家の構造材ですが、土台は京都府内産の桧、柱、梁は京都府内産の杉です。
梁成の大きな材は一部集成材を使用していますが、他は全て無垢木材です。
お天気が心配でしたが何とか曇り空で一日もってくれました。

お昼過ぎには2階床下地が貼られていきます。
ルーバーになった部分は薪ストーブの煙突が入る吹き抜けです。

同日夕方には棟が上がりました!

棟木が上がった後は、
棟木と軒桁をつなぐように垂木を組んでいきます。
高所での緊張感のある場面が続きます。

架構が組み終わり、建物のプロポーションが見えてきました。

上棟が終わると、次はいよいよ野地材の「どんとパネル」を貼っていきます。

地域産木材利用の新たな取り組みと、合板を使わない木の家・注文住宅を模索しているなかで、長期優良住宅でも使えるどんとパネルが信州の会社により開発、大臣認定を取られたのを機会に弊社でもすこしずつ使用する試みをしておりました。そして今回が本格的な野地としての使用になります。「どんとパネル」は、国産の無垢スギ板を板方向が交差するように斜めに重ねクギ(ステープル)のみで組み立てた接着剤を使わない国産材の耐力パネルです。合板は接着剤で木材を貼り合わせた板ですが「どんとパネル」は大きなホッチキスの芯のようなステープルで木材同士をとめつけます。

横から見ると、無垢材だという事が良く分かりますね。

現在「どんとパネル」の施工が進行中です。

1枚の板あたり2か所固定が必要なので、合板に比べて釘の数は多くなります。

1階ではリビングの化粧登垂木加工中です。
こちらは吉野産の桧です。

外壁面に付いた登垂木掛けに垂木を掛けていきます。

こちらの垂木はリビングの勾配天井で化粧材として見えてくる材になります。吉野産の桧の色味がお好きということでこちらの材を選定されました。
ダイナミックで木の質感や温もりが感じられる空間になりそうです。構造材を現しで見せることが出来るのは木の家の醍醐味でもあります。
表面を平滑にするため、鉋で仕上げます。
桧は鉋(かんな)を掛けた後は、つるつるとした艶のある質感に変化します。

加工した登垂木を仮組します。
この1本を基準に他の垂木の加工をしますので、微調整を繰り返します。

勾配天井にそった化粧垂木が見えるリビング、素敵な木の家になりそうで工事の進捗が楽しみです。

設計は奥野崇建築設計事務所さまです。

関連コラムはこちらをご参照ください
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京の木づかいー地産地消の家づくり

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最終更新日:2025年5月30日投稿日:2025年5月29日