「桂坂の家」音楽室とそよ風のある住宅
- 特徴
- 京都市西京区桂坂の閑静な住宅地にある新築住宅です。家の中でも楽器演奏が楽しめるよう防音室を建物の中心に配置し、玄関からリビングまで通路を兼ねたパントリーやホールで囲み、くるくると回遊できる楽しいプランになっています。リビングを中心に、家族や友人が程よい距離で過ごせるよう一つ一つの部屋を壁で仕切るのではなく、吹抜けを活かした繋がりのある空間としました。個室のように使える自由度の高い多目的室には、上部にスノコ床のロフトも配置。造作家具、収納計画は家事動線に合わせて配置されています。空気集熱ソーラーシステムそよ風は、省エネで、快適に過ごせる住環境づくりに役立っています。床材には足ざわりの良い無垢の杉材を使用し、壁の白AEP塗装でナチュラルに仕上がりました。リビングの大きな開口から心地よい風を感じられるお住まいになりました。
- 構造
- 木造2階建
- 種別
- 新築
- 場所
- 京都市西京区
- 設計
- FORMA建築研究室
- 竣工
- 平成30年8月
- 延床面積
- 98.97㎡(1階:52.99㎡ 2階:45.98㎡)
向日市N邸「蔵の家」リノベーション
- 特徴
- 向日市の幹線道から少し外れた旧道にある土壁を漆喰で仕上げた歴史のある建物。先祖代々大切に、現在まで住み継がれています。家族が増え、成長していくにつれ部屋数が必要になってきました。そこで今回、農機具小屋として使用していた蔵を居室へとリノベーション。蔵は母屋と調和の取れた土壁の建物。外観、躯体はそのまま活かし、床は防湿処理の上、断熱し、使いやすい洋間に改修しました。小屋裏空間にはロフトを配置し、元々あった梁は現しにしています。壁面、屋根面に開口を設け、蔵の中に光を取り入れました。新しく玄関やトイレも配置し、快適な住空間に生まれ変わりました。
- 構造
- 木造平屋建て
- 種別
- リノベーション
- 場所
- 京都府向日市
- 設計
- 空間工房 用舎行蔵
- 竣工
- 平成30年4月
- 延床面積
- 59.58㎡
嵐山の家 ~木造住宅のリノベーション~
- 特徴
- 嵐山の住宅街にある木造2階建てのリノベーションです。建物内部は大部分を解体し、階段、吹抜け、リビング、水廻りの位置も新たに生まれ変わりました。リビングは南と東から太陽光が入る位置に配置し、吹抜けを設けました。サッシはペアガラスに入れ替え、断熱材も新たに充填、リビングと洗面脱衣室には床暖房が入っています。各部屋に収納を配置し、造作家具も製作しています。オリジナルの造作キッチンは、シンクと一体のステンレス天板から製作しました。使い勝手を考慮しシンク内を2段にし、食洗器をシンク下に配置しています。内装材にはクリ、杉、桧をメインに使用し、家具など木部の塗装は柿渋塗り、自然素材の柔らかさを活かしたリノベーションになりました。
- 構造
- 木造2階建て
- 種別
- リノベーション
- 場所
- 京都市西京区
- 設計
- 1級建築士事務所 nekko
- 竣工
- 平成30年2月
- 延床面積
- 118.09㎡(1階:63.87㎡ 2階:54.22㎡)
上七軒の家
- 特徴
- 西陣の古い京町家が多く残る京都市上京区北野天満宮近く、上七軒にある新築のお住まいです。古い京町家の町並に溶け込むよう道路沿い正面の外壁は漆喰塗りと千本格子を、腰壁は鎧貼りで仕上げています。内部はうなぎの寝床の細長い建物に自然の光りがたくさん入るようにトップライトと中庭を設けています。玄関の特注のステンドグラスの引分戸を開けると、吹抜けの空間になっており、カウンター席でゆっくり過ごせるスペースになっています。お座敷の床の間は床柱に北山磨き丸太を、床框には北山桧を使用し、天井、壁は漆和紙で仕上げています。モザイクタイルを使ったオリジナルキッチンと洗面台は町家の内装の雰囲気に溶け込んでいます。2階へと繋がる階段は京町家で昔からよく使われてきた箱階段を造作で製作しました。二階は梁を現しに天井を高くしました。6帖程の空間ですが、広く感じられます。伝統を考慮し現代の住まいとしても心地良い空間となりました。
- 構造
- 木造2階建て
- 種別
- 新築
- 場所
- 京都市上京区
- 設計
- 株式会社 クカニア
- 竣工
- 平成28年4月
- 延床面積
- 111.20㎡ (1階:67.76㎡ 2階:43.44㎡)
京都祇園宮川町「路地中ノ」
- 特徴
- 京都祇園 宮川町の元お茶屋さん後の割烹料理店を和食・寿司のお店に改修しました。宮川筋の東、古いお茶屋さんが立ち並ぶ一角にあります。格子戸の入口を入り路地をイメージした通路をぬけると一階奥はカウンター席と厨房です。通路の壁は収納になっており扉は桐のけんどん建具になっています。奥のカウンターの天板は欅の一枚板です。床は様々な木の木口を敷き詰めたオリジナルの床に仕上がっています。坪庭と奥庭を新たに作り四季折々の植栽が来られるお客様をお迎えします。二階の東のお座敷は既存の折れ上げ天井、吊床をそのまま活かし聚楽壁を補修し襖の装いを新たにしました。西のお座敷はテーブルでも宴席を楽しめる空間になっています。以前は天井がはられていましたがそれを取り払い古いゴロンボを現し、天井を高くしました。北山磨き丸太や栃、サペリ、古い網代の壁など伝統的なものに加え、新しく無垢材を使用し、古いものと新しい材を交え楽しめる空間となりました。
- 構造
- 木造2階
- 種別
- 京町家改修
- 場所
- 京都市東山区
- 設計
- MAE森田雄一朗
- 竣工
- 平成29年10月