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マンションリノベーション

住まいのリノベーションとは、「すでにある建物に改修をすることで価値を高める」ことを意味しています。
たとえば中古で購入したマンションにリノベーションをすると、今の間取りに手を加えて自分好みで暮らしやすい住まいを実現することが可能になります。

マンションリノベーションに興味がある方のために、このコラムでは中古物件を購入してから自分好みにリノベーションをするための必要な事柄を紹介してます。

またマンションリノベーションと一戸建て住宅のリノベーションについて、違いや特徴についても比較紹介しているので、参考にしてください。

●マンションリノベーションのメリットやデメリット

ここではマンションリノベーションのメリットとデメリットについて、代表的なものをそれぞれ紹介します。

<マンションリノベーションのメリット>

・ライフスタイルに合わせられる
マンションリノベーションは、実際の暮らしや家族構成にあわせて自由に間取りを考えられるのが大きなメリットです。
たとえば単身世帯と家族世帯では求めるものが異なります。
ワンルームが良い、複数の間取りが必要など家族構成に合わせて間取りを考えてみましょう。
ライフスタイルの変化に合わせてマンションをリノベーションしてみると、より暮らしやすい住まいになることでしょう。

・物件価格を安く抑えられる
中古マンションと中古の一戸建てを比較してみると、中古マンションは安く購入できる機会が多いといえるでしょう。
とくにアクセス良好な人気の物件については、中古マンションは数が多いため、安く購入できるはずです。
物件購入を安く抑えて、その分をリノベーション費用に活用してみると、内装が住まい手の想いどおりの住まいになると思います。

<マンションリノベーションのデメリット>

・管理組合の許可が必要
マンションリノベーションをするときには、事前に管理組合の許可が必要です。
管理組合からスムーズな承認を得られるようにするためにも、必要な資料や書類を準備しておきましょう。
又、工事をする場合に時間の制約や共用部分の養生工事なども必要となってきます。
EVの使用を禁じているところもあります。

・住民の合意が必要な場合もある
リノベーションは近隣住民への騒音トラブルなどのクレームが発生しやすくなります。
そのため近年では上下左右にある隣接住居8軒分の同意書が必要な場面も増えてきています。
リノベーションの申請時には、近隣住民の署名や捺印のある同意書が必要になるかもしれないことを知っておきましょう。

・共有部分の改修ができない
マンションリノベーションは、室内の共有部分は好きなデザインにできる反面、廊下などの共有部分についてはリノベーションできないことに注意しましょう。
マンションには共有部分と専有部分があり、個人の所有者がリノベーションできるのは、専有部分に限られています。
室内であっても建物の構造に関係しているような壁や床、柱や点状、玄関ドア、バルコニー、パイプスペースなどはリノベーションできません。

・間取りの自由度は低い
マンションリノベーションは、マンションの規則や構造によっては間取りを自由に変更できない場合があります。
とくに室内にコンクリートの柱や壁があるときには、移動することはできません。
床下の配管スペースが設けられていないようなマンションの場合は、水回りの移動も難しくなります。
リノベーションを開始する前に、マンションのリノベーション規則を再度確認してください。

●マンションと戸建て住宅のリノベーション の違い

マンションと一戸建てには、それぞれ違った特徴があります。
ここではマンションリノベーションと戸建て住宅のリノベーションについての代表的な違いを紹介します。

・自由度が違う
戸建て住宅のリノベーションはとにかく自由度の高さが魅力です。
法律に影響しない範囲で自由にリノベーションができます。
増築や減築、玄関や窓を大きくする、場所を変えるなど、屋根や外壁、お庭などもまるごとリノベーションできるのが特徴です。

マンションリノベーションは戸建て住宅に比べると制約があるため、自由度は低くなります。
共有部分の玄関や窓、バルコニー、外の廊下などは、ほとんどの場合リノベーションできません。
またマンションには共有部分にPSがありその中には集中配管がされており、その部分についても工事はできません。

・技術的な難易度が違う
戸建て住宅のリノベーションは、柱や梁、基礎部分まで工事する必要があります。
たとえば耐震補強工事が必要になったときには、各種計算式を用いて耐震基準にあわせた設計が必要です。
そのため知識や計算、これまでに蓄積された経験などの総合的に高い技術力が求められるのです。

マンションリノベーションは柱や梁、基礎部分といった基礎部分は共有部となっているため、リノベーションでは工事できません。
そのため戸建て住宅のリノベーションに比べて求められる技術的な難易度が低くなります。

●マンションリノベーションで活かされる各種工事

マンションリノベーションではさまざまな工事が必要です。
以下ではマンションリノベーションに使われる代表的な工事について紹介します。

・内装木質化
内装を木質化にするための工事です。
たとえばリビングの床を無垢材の床材に張り替える、一般的にLDKの天井、壁などの無垢材特に杉材等を使うことが多いです。
又洗面室なども無垢材を使うことで、全体的な木質化が図れます。
もちろんその場合に窓枠や入口枠などの造作材も無垢材を使用します。

内装木質化工事は、木の雰囲気を身近に感じられるため、まるで自分が自然の中にいるようなリラックス効果が期待できます。
また木がもつ自然な吸湿・放湿化作用や、自然な芳香さ成分が含まれていることにより、シックハウス症候群の解消にも役立つことでしょう。
さらには年を重ねた年輪により重厚感や高級感を覚えるような仕上がりも期待でき、木材の経年変化も楽しめます。

・家具工事
室内にある家具を交換・新調するための工事です。
たとえばキッチンの流し台や棚、カウンターなどの取り換えや、新しい収納スペースの新設、寝室やベッド、タンスなどの交換などが含まれます。
マンションリノベーションで家具工事をすると、リノベーション後の間取りに合わせた効率的な導線の確保や、イメージしていた生活シーンにあわせた家具の配置が可能になり
結果全体的なシンプルな統一された空間が生まれます。

・設備工事
設備工事は、生活水準を高めて過ごしやすい空間にするために必要な工事です。
設備工事にはいくつかの種類があります。
たとえば電気設備工事や防災設備工事です。
電気設備工事では、照明やコンセントの設置をする、オール電化にするなどの電気が関係した設備の工事をします。
また防災設備工事はスプリンクラーの設置や、避難はしごなどの災害から住民を守るために必要な工事です。
設備工事は新設工事に含まれるため、管理組合の許可が必要な場合もあります。
事前にマンションの規約を確認しておきましょう。

●これからのマンションリノベーション

マンションの場合は一戸建てとは異なり、駅に近いアクセス良好な住居が多く住民のニーズに合わせて選びやすい建物です。
マンションの中古物件は購入時の負担を抑えられるため、価格的にも選びやすい物件といえるでしょう。

中古マンションを購入後は、ぜひ今回紹介したようなマンションリノベーションを試してみてください。
マンションリノベーションにより、住まいの環境を整えやすくなり、ライフスタイルの変化にも対応しやすくなります。

近年では新築マンションの供給数は、販売価格の高騰により減少傾向にあります。
中古マンションを活用したマンションリノベーションのニーズは今後さらに増えていくことでしょう。
住民一人ひとりの希望に合わせた多様性のある住まいを探しているときには、マンションリノベーションを活用して、想いの住まいを創りましょう。

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