「ちきゅうの会通信 Vol.62」に竹内工務店のメンバー紹介記事が掲載されました。
「地球の会」は、国産木材にこだわった家づくりがモットーの全国の工務店が集まった団体です。
竹内工務店は京都の工務店として、「地球の会」のメンバーになっています。
竹内工務店の沿線や、木の家づくりに対する思いなどを少しでも知って頂ける内容になっています。
ご興味のある方はぜひ、こちらの記事をご覧ください。
「ちきゅうの会通信 Vol.62」に竹内工務店のメンバー紹介記事が掲載されました。
「地球の会」は、国産木材にこだわった家づくりがモットーの全国の工務店が集まった団体です。
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竹内工務店の沿線や、木の家づくりに対する思いなどを少しでも知って頂ける内容になっています。
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先日山陰の松江の美術館に回顧展を見に行ってきました。
帰りに鳥取に立ち寄りかねてから行きたいと思っていた鳥取民芸美術館に立ち寄りました。
鳥取市内の中心部にあり、レトロ(昭和32年~37年建設)な建物が3棟建ち並び町並みの景観を作っています。
その3棟は、共通のテーマを持ち、ほぼ同時期に設計されて建設(あるいはリノベーション)されています。
それぞれの建物も鳥取民芸美術館、鳥取たくみ工芸店、たくみ割烹店として現在も使われています。
通りを挟んで向かいには、旧吉田医院と旧吉田璋也自邸が建っています。
鳥取民芸美術館は、鳥取をはじめ山陰地方の民芸品(名もない人達によって作られた民衆のための日常の用具―柳宗悦)を紹介し、展示をしています。
家具やガラス工芸品、陶器などの地元で作られたものが展示されています。
又、それら民芸品を展示販売し、購入できるのがその隣にある鳥取たくみ工芸店です。
そしてその隣にあるたくみ割烹は、民芸を基にデザインされた建物でテーブル、椅子、障子や照明器具等調度品に至るまで民芸の様式で作られています。
もちろん現役で使われていて、日本海の魚等のボリュームたっぷりの食事が利口にいただけます。
食事と共に建物の内装までも味わい深くご賞味(見学)させていただきました。
吉田璋也(しょうや)の名を初めて目にしたのが、住宅建築という雑誌でした。(2016年4月号)
その雑誌に旧吉田医院と旧吉田璋也自邸が、写真と共に図面が掲載されていて、その中でも旧医院の入口を入った中央の階段が圧巻で、多分欅材だと記憶していますが、階段板正面がやや丸く(アールに加工されており)その杢目もアールに沿って杢目が整っていました。
ということは、曲がった欅の板材を製材、加工して階段板にしているということです。
すごい技というか、すごい木の選定眼(目利き)、制作力(プロデュース)です。
それらの設計をされているのが、本業は医者である吉田璋也その人だと知りまたもや感心しました。
そして、通りの向かいに建つレトロな3棟の建物すべてに吉田璋也が設計にかかわっている事、それにまして、その鳥取をはじめとする山陰地方の民芸品の発掘からそれらを新しくデザインをしてプロデュースをして展示をするところ、販売するところをそしてその器(建物)まで作ってしまっているというところが民芸の枠の中だけにも納められないほどの活動をされた唯一無二の吉田璋也その人だといえます。
追記
建物の屋根は鳥取隣県島根の石州瓦の石見瓦(来待釉瓦)で葺かれていました。
京都市右京区嵯峨で 母屋と離れのリノベーション工事をさせていただきました。
N邸の工事では、今回、水回りの設備機器のリノベショーンと離れの内装を大正ロマンの意匠にリノベーションをしました。
外部の意匠については京都市の景観に対応する、昔ながらの出格子のデザインとしました。
今回はこちらの離れの空間をメインご紹介をさせていただきます。
離れの内部はスケルトンの状態から改修を行いました。
床、壁、天井と断熱材も充填しています。
大正時代の洋館をイメージした落ち着いた雰囲気の空間になっています。
元は梁が南北に2本ありましたが、リノベーション後の空間に合わせて、意匠で梁を2本取り付けました。
天井の梁により空間に奥行きが感じらるようになりました。
建具の開き方は縦スベリを採用しています。
もとはFIX窓だったので、風の通りが良くなりました。
縦スベリ窓は、窓の外側にも手が届きやすいので、お掃除もしやすい形状です。
室内側には木製網戸も取り付けました。
外側の縦スベリ窓、木製網戸、波模様のガラス入りの引き戸、と
一つの窓に3枚の木製建具を使用し、引手は真鍮で統一しています。
壁は自然素材のシラス壁です。
シラス壁は九州南部に堆積した火砕流(火山灰など)を原料とした自然素材です。
優しい風合いがあり、調湿、消臭性にも優れた素材です。
床は無垢のオーク材を乱尺張りしています。
近くで見ると、板の長さが様々なのが分かります。
一枚一枚表情があり、床面の雰囲気が引き立ちます。
今回のブログに関連したコラム記事はこちらをご覧ください
「住まいのエコ建材について」
最近話題となっているソロキャンプ。
一人で山に入って食べ物を加工し、火をおこし焚火でBBQをしたり鍋ものをしたりして、テントで過ごす。
山の雰囲気もさることながら、やはり人は火をみると落ち着くという習性があるのかもしれません。
これらを住まいの中に取り込んだのが、暖炉であり、ストーブであります。
暖炉は、雰囲気もあり、直接薪を入れて火を焚くのですが、煙突が必要でその煙も出るので、建物周辺の状況において設置が可能な場合と不可能な場合があります。
暖炉に比べて比較的に使いやすいのがストーブです。
ストーブには、薪ストーブやペレットストーブがあります。
近年「ペレットストーブ」は、手頃なことから話題を集めていますが、よくある薪ストーブとはどこが違うのでしょうか。
ペレットストーブの『ペレット』とは、造粒物を球形や円柱状に固めたものを指しています。
『ペレット』という言葉自体は、ペットの飼料やプラスチックをそのように形成したものも指します。
ペレットストーブは、木々を粉々に砕いて粒子状にし、それを乾燥させて円柱状に固めた木質ペレットを燃料とするストーブです。
木が原料となるため、環境にやさしく、地球温暖化防止対策にピッタリです。
しかし、木が原料ならば薪ストーブも同じでは、と思ってしまいます。
そこで少しだけペレットストーブと薪ストーブの違いを説明したいと思います。
ペレットストーブは、電気でファンを回し、燃えた燃料(ペレット)の排気を屋外へと出しています。
一方、薪ストーブは煙突のドラフト効果を利用して屋外へと排気しています。
排気方法が違うと取付方法も違ってきます。
ペレットストーブの設置はとても簡単で、壁に穴を開けて排気管を通すだけですが、薪ストーブは煙の観点から4m以上の距離が必要になるため、とても大がかりな工事が必要となります。
ペレットストーブと薪ストーブの違い、二つ目が燃料です。
ペレットストーブの燃料は『木質のペレット』ですが、薪ストーブはその名の通り『薪』です。
同じ木ではありますが、木質ペレットと薪は全く違うものです。
燃費にも差があります。
例えば、1日8時間ストーブを使う前提で計算してみます。
上記で分かるように、かなりの差があります。
導入するならば薪ストーブよりもメリットの多いペレットストーブですが、それを導入(購入)するにあたり、京都市では補助金が適用されています。
京都市は町ぐるみで地球環境問題に取り組んでいます。
山の手入れがなされた後の間伐材を使ったペレットの製造も地球温暖化防止対策のひとつです。
間伐材を使って作られたペレットが使われることにより、山の整備やひいてはCO2の削減になるため、地球温暖化防止対策となるペレットストーブの導入を推奨しています。
ペレットストーブ購入費用・設置費用の3分の1以内、150,000円を限度とした補助金があります。
そんなペレットストーブとペレットは当社でも取り扱っています。
本物の無垢材や地元産の木材にかかわっている当社だからこそ、環境にやさしいペレットストーブをおすすめしています。
家を新築される際やリフォームされる際に、導入されてみてはいかがでしょうか。
京都市左京区岩倉「S邸~築22年平屋建てのフルリノベーション~」工事の現場です。
大工さんの造作工事に続き、現場では内壁、天井の左官工事が進んでいます。
S邸のリノベーションでは、内装材に自然素材を多く取り入れています。
その一つが、このブログでご紹介する、壁、天井の左官素材です。
壁、天井に使用する内装材は、クロス、塗装、ジュラク、漆喰など様々ありますが、
今回は珪藻土建材エコ・クイーンを使用します。
珪藻土は珪藻の殻が化石になって積み重なって固くなった土です。
調湿性があり、カビや結露を防ぎます。また、消臭性に優れ、
室内のニオイや化学物質を分解して、室内空気をキレイに保つなど、優れた機能を持つ自然素材です。
こちらが施工前の下塗り用の珪藻土に水を混ぜたものです。
原料に顔を近づけても臭いはほとんど感じません。
ボードの上に職人さんが下塗りの施工をしていきます。
色々な素材を扱われる左官職人さんも、経験上、今回の珪藻土はニオイをよく吸い取るのを実感されるそうです。
お手洗いにも珪藻土を使用します。
今回はキッチンの一部を除き珪藻土仕上げです。
生活臭の出やすいリビング、においをこもらせたくないトイレ、湿気の出やすい洗面脱衣室、睡眠中の湿度を快適に保ちたい寝室、来客の多い玄関、など、多くの空間で珪藻土の優れた機能が力を発揮します。
ぬった直後はツヤがありますが、乾くと、少しザラっとした雰囲気の良い質感になるのも特徴です。
左官工事が終わると、建具が入り、いよいよ竣工です。
竣工の様子はまたこちらのブログでご紹介させていただきます!!
以前のブログはこちらです。
京都市左京区「S邸~築22年平屋建てのフルリノベーション~」内部造作工事
京都市左京区「S邸~築22年平屋建てのフルリノベーション~」