聚楽壁ついて

聚楽壁(じゅらくかべ)とは土壁の一種で、安土桃山時代に豊臣秀吉が京都に建てた聚楽第付近で採れた良質の土(聚楽土)を使った伝統的な和の仕上げの壁です。
聚楽土は最高級の天然土と呼ばれるほど稀少で、その細かな土を用いた聚楽壁はとても繊細で美しい仕上がりとなります。
その美しさから昔は、一般的に家の内壁に使用されておりましたが、近年材料の確保が難しく又下地処理等手間がかかるために使われる機会が減っています。
又、関東では良質の土が得られないため、特別な建物を除いて使われていません。
近年では京都迎賓館の建設工事の際に聚楽土が見つかったこともあり、京都迎賓館「琵琶の間」の壁にも使用されています。
しかし、やはり聚楽土自体はとても希少なものです。
そのため聚楽壁風に作り上げた壁も含めて「聚楽壁」と呼んでおり、現在においては残念ながら一般的に聚楽壁として塗られている壁はほとんどが本聚落ではありません。

また、聚楽壁は「京壁」と呼ばれる壁塗りの技法で仕上げられます。
日本伝統の工法で、その名の通り京都を中心に発展したものです。
京壁には聚楽土の他に九条土、稲荷土といった色土を用いられることもあります。
特徴としてはなめらかで美しく、湿度調整機能が高い壁となっています。
四季がある日本の気候のなかでも、特に盆地である湿度の高い京都の家には適した壁といえるでしょう。
その壁は50年、100年と年月を重ねることでより深みと味わいが出てくるとも言われています。
聚楽壁は京町家の壁や和室の壁に馴染みます。
土壁特有のはんなりとした風合を好むという嗜好が、京文化として聚落壁を残し続けているのではないでしょうか。

そのように古いものを大切にし、次世代につないでいく文化が京都にはあります。
京都の人は1200年以上の歴史の中で芸術や技術など、独自の文化を引き継ぎきずきあげてきました。
建築分野であれば「京町家」もその一つです。
現在も一部京都の町並みとして京町家群が残っているところもありますし、そこで町家をリノベーションして人達も多く、中には外国の方も増えてきています。
良いものはそのままに、時代にそぐわないところは新しいものに取りかえる。
そうして古いものの良さを活かしながら、京都の町並みと人々の暮らしは変化しています。

当社、竹内工務店では聚楽壁を用いた和室や、古いものをいかした京町家のリノベーションを始め、
木の家の注文住宅も請けたまわっています。
和洋問わずモダンなお住まいのご提案も可能です。
私たちは素材の持っているものをいかしきる日本の職人の知恵と技術は、無くしてはならないと思っています。
その精神を、住まいづくりを通してみなさまにお伝えしてゆきます。