京・和モダンの住まい・注文住宅

人生における大きな買い物のひとつである「住宅」。

住人の年齢によって住まいの好みは異なるため、注文住宅においてはとくにその好みをうまくまとめる必要があります。
外観や内観はもちろんのこと、建設する土地によっては建築条例などの法律も考慮しなければなりません。

今回は、注文住宅についてお悩みの方に向けたアドバイスや京都における和モダンについて紹介します。

住まいを建てる年齢と要望

国土交通省住宅局の「令和2年度住宅市場動向調査報告書」によると、住宅を購入する平均年齢は37~39歳です。
とはいえ、住宅を購入する年齢にとくに決まりはありません。
生涯の住まいがほしいと考えたときが、住宅を購入するタイミングであるともいえるでしょう。

年齢によっては、住まいに求めるものが異なります。
たとえば20代にはおしゃれな住まいが好まれやすく、年齢を重ねるにつれて機能的な住まいが求められるようになるようです。

またそれぞれのライフステージによっても、住まいの好みは異なります。
代表的なライフステージといえば「結婚・出産」「子どもの成長や独立」「定年退職」などでしょう。
これらをきっかけに住宅を購入する方も多いのではないでしょうか。
もし、上記のライフステージに合わせた住まいをその度に建てるとなると、一生のうち3度住まいを建てることになります。

工務店側としては、お客様の思い通りの住まいを叶えるには、まずはライフスタイルや理想、住まいにおける想いなどをしっかり聴取して、そのご要望をまとめることが大切です。

注文住宅における要望

住民の好みが反映されやすい住まいといえば、注文住宅でしょう。
自分が決めた間取りや必要な設備、外観についても好みに合わせたものができます。
自由度が高く、希望通りの家を建てられる点がメリットといえるでしょう。

家族での住まいなど複数の住まい手がいるときには、いくつもの要望をまとめる必要があるでしょう。

たとえば、「収納スペースを多くしたい」「広い台所がほしい」「流行のデザインにしたい」などの希望がよく挙がる例かもしれません。
多くの要望があるときには、どの要望を優先するのか困ることもあるはずです。
そういうときには、まず要望を機能的なものと美観的なものに分けてみましょう。

要望を分類してみると、こだわりたい部分が重複していることに気がつくかもしれません。
それぞれの要望を分類してから取りまとめるようにすると、希望の住宅に対するイメージが固まりやすくなります。

自由に建てられる注文住宅だからこそ、家族全員の要望を上手に取り入れられるように努める必要があるのです。

外観と内観との様式

一般的には、住まいの外観と内観は様式が統一されていると心地よさを感じやすくなります。
たとえば「和風の住宅」といっても、「純和風」「古民家風」「和モダン」とさまざまな種類があります。
詳しいイメージまで家族全員としっかり話し合っておくと、イメージの共有に役立ちます。

イメージに近い表現がわからないときには、近くの町を歩いてみてはどうでしょう。
建てたいイメージに近い住まいを見つけたときには、写真を撮っておくとイメージの共有にも役立ちます。
また、雑誌やチラシなどに写っている住宅情報を参考にするのもよいでしょう。
想像しているイメージについて、他の人に説明しやすい資料を探してみましょう。

内観に独自のアイデアを反映させたいときには、それぞれの個室に好みを反映させる方法もあります。
共有スペースのテイストをそろえるようにしておくと、外観とのバランスもとりやすいでしょう。

外観と内観のバランスを考えて家族全員とイメージを共有しておくと、実際の様式を決定しやすくなります。
こだわりたいデザインがあるときほど詳細なイメージを考えておきましょう。
とくに住まいのどこに反映させたいのか決めておくと、相談する場面できっと役立つはずです。

京都の和モダン

京都には景観条例があるため、建築物は周囲の景観と調和するような雰囲気でなければなりません。
さまざまな制約があるなかで、京都の景観としての基盤を構成しているのは、とくに歴史的な町並みや自然の風景と共生するようなデザインです。
(軒の出のある瓦屋根と外壁は、砂壁の土色、もしくはしっくい壁等が決められています。)

もし、外観を明るくかわいらしいものにしたいと思っても、京都では景観条例によって規制されているため、実際に建築するのは難しいでしょう。

例えば箱型の家等ですが、景観条例では軒の出が必要とされるので、これらの建物は規制されていて建てることができません。
景観条例を守ることで京都らしさのある伝統的な文化を未来に継承できるのです。

景観条例を守りながら京都らしい住まいを建築するには、「和モダン」を取り入れてみてはどうでしょう。
とくに竹や瓦といった和風な建材を取り入れてみると、落ち着いたトーンでありながらも、スタイリッシュなイメージに仕上がります。

和モダンは、年代を問わず幅広い世代に使いやすく、長く愛されるデザインです。
インテリアも和モダンにしてみると、機能的でありながらも美観的な要素も楽しめます。
内装に無垢材などの天然素材を使用すると、年月による変化も感じられるでしょう。

注文住宅こそ和モダンを取り入れて、長く住民に愛される住まいづくりをしてみてはどうでしょう。
住民とともに成長していくような住まいづくりをすると、きっとさまざまな人の要望に応えやすくなるはずです。

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最終更新日:2022年11月2日投稿日:2022年11月2日