住まいの素材・石

石の種類と産地

建物に使用される石にはさまざまな種類があります。
オシャレな外観の家を作りたい、外国のような家を作りたい、そんな時に活躍しているのが「石材」です。
石材の種類は大きく3つに分類することができます。

①火成岩
②推積岩
③変成岩

上記3種類の中にもたくさんの種類があります。
日本においてブランド石材と言われているのは30種類以上もあります。

①の火成岩に分類される代表的な石材が以下になります。

安山岩(代表的産地:小笠原諸島)
火成岩のため、高い耐久性があり、非常に硬いことから建物外装に使用される事が多い石です。
花崗岩(代表的産地:茨城県)
建築石材として最もスタンダードな石です。
主に建物の外装に使用されています。
御影石と呼ばれることも多く、墓石にも使用されています。

②の推積岩に分類される代表的な石材が以下になります。

石灰岩(代表的産地:栃木県)
比較的柔らかな石のため加工がしやすく、建物内壁や床材として使用されています。
又石灰岩を焼いて造った消石灰が、漆喰の原料にもなります。
砂岩(代表的産地:群馬県)
吸水率が高い石であるため、外壁には向いていません。
独特な石のため建物自体に使用されることはあまりありませんが、玄関の敷石として使用すると良いかもしれません。

③の変成岩に分類される代表的な石材が以下になります。

大理石(代表的産地:岐阜県)
誰もがご存知の高級石材です。
主に内装材として使用されます。

石の仕上等(磨き、小たたき)

石は掘ってそのまま使用されるわけではありません。
形を成形したり、磨きをするなどし、建築材料として使用されます。
石材の表面仕上げの一種と知られている「小たたき」とは、びしゃん叩きした上を、さらに先の尖ったのみで細かな平行線の刻み目を付ける仕上のことです。
びしゃんとは石工事用の工具のことで、それで石材を叩き平滑に仕上げるのがびしゃん叩きです。
「小たたき」や「びしゃん叩き」以外にもバーナー仕上げや、水磨き仕上げ、本磨き仕上げがあります。

「バーナー仕上げ」は、ダイヤモンドソーと呼ばれる切削機で切り出した石材の表面を、強い火で焼くことにより石材の結晶群を剥がしておうとつの表面となる肌合いに仕上げること。
「水磨き仕上げ」とは、石材を磨く手法の一つ。
基本的に本磨き仕上げの前におこなうものです。
水磨き仕上げをすることで、少々ツヤがでます。
「本磨き仕上げ」とは、最後の磨きのこと。
これにより石材に美しいツヤが現れます。

住まいに良く使われている場所と石種

住まいに良く使われている石種は一体どのようなものなのでしょうか。

大谷石
栃木県宇都宮市大谷町近辺で採掘されている大谷石は、建築石材として非常に優れている石種です。
熱に強く、耐久性に優れていることから、以前はよく外壁に使われていました。
しかし、その洗練された見た目の良さから、最近では内装壁に使用されることも多くなりました。
屋内外どちらに使用しても落ち着きのある雰囲気になることから、一般住宅だけでなく店舗などでも使用されています。
フランク・ロイド・ライト設計の旧帝国ホテル(現明治村に一部移築保存)多く使用され有名になる。
鉄平石
長野県諏訪地方が主な産地とされている鉄平石は、板状にはがれやすい性質を持っています。
その性質を生かし、住まいの内装や外装石材として使用されています。
鉄平石といえば、以前はどちらかといえば和風の住まいに使用されていましたが、最近では洋風の家にも取り入れられています。
庭や玄関の敷石として、外壁として目にすることが多い石種です。
御影石
兵庫県六甲山麗み御影地方から多く採掘されたことから御影石と呼ばれるようになったものです。
耐久性に優れているため、建物の内装や外装など幅広く使用されています。
廊下、キッチン台、庭や玄関の敷石としてなどどの部分に使用してもオシャレな雰囲気になります。
磨くことでツヤツヤになるので、高級感も演出してくれます。

町家に使われている所は

町家でも石材はよく目にします。
そんな町家に使われている石材は古いものが多いです。
石材は新しいものよりも古いものの方が高いことがあります。
普通であれば新しいものの方が高いのではないかと思います。
しかし、石の種類、特に町家に使われている石など古い石の方が高いものです。
それは、既に採掘ができなくなってしまった石であったり、採掘量が少なくなってしまった石である事が多いためです。

又、昔の石の加工が手加工であり(手がかかっている)ために自然石に近くその風合が貴重な事もあります。
たくさん採掘されていれば、世にたくさん出回るため安いのですが、そうでない場合や、古石の色や形の古びた侘びを好まれて高い場合もあります。
宝石も同じで、採掘量が少なく仕上に手のかかったものは価値があるとされています。

町家に使用されている石材の中には、現在採掘されていない石種もあると言われています。
この事を知れば、古い石材も価値を見つけ再利用したいものですね。