住む町の魅力を考える

皆様は普段過ごしている町についてどのように感じていますか。
町の魅力と聞いて、複数のポイントがすぐ思い浮かぶという方もいれば、なかなか考えつかないという方もいるかもしれません。

そんな時には自分が住む町、これから住みたい町など日本全国にある町の魅力について考えてみるのも良いかもしれません。
ぜひ一度考えていただきたい日本の町にあるそれぞれの魅力について考えてみたいと思います。

日本にある町の魅力を考える

それぞれの町にある魅力を考える前に、まずは全国でどのような町が有名かということを考えてみましょう。
観光地として有名なスポットに注目してみると魅力のある町の特徴が分かってくるかもしれません。

埼玉県川越市(蔵造りの町)

江戸時代に耐火建築として利用されていた蔵造りの面影が残っているのが埼玉県川越市の町並みです。
重要伝統的建造物群保存地区としても指定されており、どっしりとした佇まいが魅力的です。

秋田県仙北市(武家屋敷の町)

県指定の史跡として武家屋敷がある秋田県仙北市は実際に内部に入れるとして観光客に人気のスポットです。
当時の侍や足軽が住んでいたこともあり、蔵や塀、庭などに当時の佇まいを残しています。

福島県下郷町(かやぶき屋根の町)

重要伝統的建造物群として指定された宿場町がある福島県の大内宿は昔ながらのかやぶき屋根が立ち並んだ光景が魅力です。
毎年7月には大内宿半夏祭りが開催されており、観光客も多く訪れるスポットです。
江戸時代の宿場町として栄えていたこともあり、かやぶき屋根がまとまって立ち並んだ光景は圧巻です。

どれもメンテナンスには専門技術が必要ですが、景観の保存とともに職人の専門技術の継承にも励んでいます。

これらの町並みは、昔ながらの建物が現代に残っていることでその当時の暮らしを感じられる点が魅力といえるかもしれません。
文化財や史跡として指定されていることで町や県全体で保存に前向きな努力が行えていることも強みでしょう。
このような建物は日本全国にあり、それが町の魅力に繋がっているともいえます。

日本にある町の魅力を考える2

それではその町にしかないスポットはどうでしょうか。

お城がある町では、城下町とともに独特の風景が広がっています。
周囲の自然にマッチしたお寺や神社は季節や時間帯によって異なる姿を見せてくれることでしょう。
町の人々が集まる公園にはそこに住む人々が望む設備が整っているかもしれません。

町が伝え育ててきた文化や歴史があれば、さらに他の町に比べて魅力を実感しやすい環境にあるのではないでしょうか。
よく歴史物の大河ドラマの人物に関連した土地や建物、遺跡等が紹介されますが、それらがクローズアップされる時にはその町の魅力が再認識される場合も往々にしてあります。

自分が住む町の魅力を考える

自分が住む町は魅力的であるものが多い方が良いと望んでいても、何がどう魅力なのかを実感しにくいこともあることでしょう。

そのような時には、地域の情報をチェックしてみましょう。
地域の情報紙や交流会などで話題になることは何でしょうか。
町に訪れた人に紹介してみたいものはありますか。

もしかすると、場所や物ではなく地域住民を紹介したいと感じることもあるかもしれません。
特産品や観光スポットだけではなく地域住民の交流や情報流通が良いのであれば、それは充分に魅力がある町だといえることでしょう。

町の魅力を増幅させる建築

町に魅力がないと思っている時には、町並みやそこに建つ建築物にこだわってみるのも良いでしょう。

古いものだけではなく、近代的なもの文化を発信するようなな建物もあります。
美術館や歴史美術館や博物館等もあります。
その建物の造られた経緯や歴史、建築家のことなど調べてみると面白い発見もあります。

また使用している素材にこだわってみると土着的な素材や工法で作られた他では見られないような貴重な建築物が見つかるかもしれません。
複数の建築物が集まって、外観や使っている素材や様式が統一されているのをみると独自の素晴らしい光景に出会えるかもしれません。

町の魅力は、町のユニークな建物群が街の魅力を増幅させます。
町に住む人達、またそこで様々な生活が送られ、人が集まり、楽しみが分かちあえるような光景が増えるのは、素晴らしいことでしょう。


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最終更新日:2020年10月13日投稿日:2020年8月17日