京都市右京区「嵯峨の家・Y家(旧I家)改築工事」茅葺き屋根の棟

京都市右京区「嵯峨の家・Y家(旧I家)改築工事」
長年の使用で腐食が進み、雨漏れする状態でしたが、ようやく雨仕舞いシートの覆いも外れ、新しい棟が姿を現しました。
「嵯峨の家・Y家(旧I家)」は、東西方向、南北方向と二箇所が茅葺き屋根で、それぞれ棟部分の仕上が違います。
東西方向は「針目覆いの棟」、南北方向は「瓦棟」です。
茅葺き屋根の棟は地方によっても様々な種類があり、興味深い部分です。

東西方向茅葺き屋根「針目覆いの棟」
茅の束を杉皮で覆ってあります

南北方向の棟「瓦棟」
こちらは大工さんが、野地を組んでいます

入母屋の妻部分
正面の板張りの部分は、昔の資料を参考に元のかたちに復元します
板が朽ちて穴があいていますが、以前は彫刻がなされていた

棟の入隅の谷部分
ステンレスの谷樋で雨仕舞いをしています

茅葺き屋根と里山の景観

最終更新日:2019年7月8日投稿日:2019年7月8日