2月に着工しました「桂坂の家」プレカットの打合せをしました。
今回の住宅は設計士さんの監理が入っており、プレカットを採用されました。
土台と柱は桧、梁などは米松を使用する予定です。
「桂坂の家」は防音室と空気集熱式ソーラーシステム「そよ風」を設置予定の住宅です。
「そよ風」は、太陽エネルギーや放射冷却など、自然の力を最大限に取り入れた家づくりの仕組みです。
冬は暖かく、夏は涼しく、快適な住まいの完成に向け、工事を進めてまいります。
京都市下京区で施工中の京町家のリノベーション工事も大工工事が終わり残す工事もわずかとなりました。
新しく浴室を高断熱浴槽のユニットバスにしました。
以前は窓が建物内の土間の方にあり、日中でも暗かったのですが南の外壁に窓を移し明るい浴室にしました。
浴室壁は構造壁などを設置するため古い土壁を残し殆ど解体したため以前より少し広くすることもできました。
元々あった2階の床の間は床柱と床を新しくし窓を設けました。ここには障子が入ります。元々は東西にしか窓がなかったのですが新たに南側に窓を設置したので随分と明るくなりました。
少し前のブログで大工さんが加工してくださったニッチの棚も出来上がっています。たくさんお持ちのCDなどをしまえる棚になっています。
こちらはクロークと押入れを兼ねた収納です。造作の収納はご希望で色々な形にすることが出来ます。なるべく箪笥などの家具は少なくしたいとご希望されていたのもあり、たっぷり入る収納を各部屋の用途に応じ施工させていただきました。
工事もあと少しです。気を引き締めて現場を進めてまいります。
下京区の京町家のリノベーション工事も大工工事がほぼ終わり来週からは内装工事に入ります。
本日は何度とご紹介してますゴロンボにオイルを塗装しました。
使用したのは山中油店さんの亜麻仁油です。もともと炭ですすけて黒くいい色になっていたので今回は保護と艶を出すために色のない油のみ塗りました。
分かりにくいのですが塗装後です。逆光で光っています。
今回使用させていただいた中山油店さんですが京都二条城から北に上がって車で5分くらいのところにお店があります。
創業されてから200年近く経っているそうです。
店構えもとても立派で平成19年には有形文化財指定を受けれたそうです。
お店の商品は建築用以外にも食用の油も沢山品揃えがあります。建築用の日本古来のベンガラや柿渋などの自然塗料は専門的なホームセンターなどで
ない場合はなかな手に入りにくいのですがこちらではそいったものも置いておられます。またお近くに行かれた際は足を運んでみて下さい。
先月の初旬から大工工事が始まりました下京区の京町家のリノベーション工事の現場です。
以前は低く天井がはられていましたが、勾配天井にし古いゴロンボを現しにして天井を高く開放的な空間に
しています。
昭和の初め頃に建てられたこちらの京町家は住まい手様のお話によると昭和25年のジェーン台風で遮るも
のがなかった南側の外壁に大きな損傷を受けたそうです。解体してみると南側の土壁は落ちてしまっている
ところが所どころありました。
以前は連棟だった北側の壁の仕上げをめくると綺麗に土壁が残っていました。
南側の外壁の損傷もあったせいか以前に受けていただいた耐震診断の際に補強や補修をしたほうが良いと
アドバイス受けたこともあり何よりも次の世帯の住まい手様に住み継いでいかれるために耐震性能を今よ
りも良くするために今回の工事のご依頼を受けました。
土壁が落ちてしまっていた南側の外壁は耐火と構造的に働くダイライトという面材を全面にはり奥行方向
の数値を確保しました。また全体的に壁料が少ない間口方向は土壁を乾式化した荒壁パネルを設置しています。
大工さんが既存の梁に柱と留め新たに土台を据えて荒壁パネルを設置するための枠を作っています。
見えにくいのですが荒壁パネルを設置後はこのようになります。
荒壁パネルには様々な特徴がありますが特に今回は伝統工法で建てられている町家ということもあり地震
に粘り強く両面張りで壁倍率が2.6倍とれ工期もさほどかからないといことから採用しました。
耐震補強と内装の工事の内容は引き続きアップしていきます。