京都市左京区「F邸」一覧

京都市左京区「F邸」手加工で仕上げる渡り廊下の木工事

「京都の木の家」「注文住宅」の竹内工務店ブログです。

前回のブログで建て方の様子をお伝えしました、京都市左京区「F邸」の現場です。
現在は大工さんによる木工事が進行中です。

F邸は奥行のある敷地に、母屋と離れで構成された二世帯住宅のお住まいとなっています。
母屋と離れの間には、中庭をのぞむ明るい通路として屋内物干しも兼ねた渡り廊下を設け、
それぞれの空間を行き来できるよう設計されています。

この渡り廊下部分の敷地は、地面に勾配があり、
平面形状も手前から奥に向かって広がる台形になっています。
形状が複雑なため、今回はプレカット加工ではなく大工さんによる手加工で構造材を仕上げることになりました。
納まりを確認しながら、加工を進めます。

土台・柱・梁など、すべての部材を一本ずつ手で刻む作業です。
 

中庭に面した約7.5メートルの渡り廊下は、
木材の加工から木組みまで、すべて大工さんの手仕事によって仕上げられています。

渡り廊下の柱は現しで使用します。
庭側の柱はFIXガラスをはめ込む枠も兼ねる構造となっており、
木の質感や表情がそのまま空間にあらわれます。
渡り廊下を歩きながら庭の景色を楽しむことができる設計で、
南側から光が差し込む明るい空間は、室内物干しスペースとしても活用される予定です。

木の家の注文住宅の現場では、形状が複雑な場合も少なくありません。
そんなときでも、大工さんの確かな技と経験によって、
それぞれのお住まいに合わせて、木の家がつくられていきます。

今後も工事の様子をお伝えします!

設計は高橋勝設計事務所さまです。

これまでの現場ブログはこちらをご確認下さい。
京都市左京区「F邸」注文住宅 木の家の建て方

今回のブログに関連するコラムはこちらをご覧ください
プレカットと大工手刻み(大工墨付加工)
構造材の手刻み加工と木材加工

高橋勝設計事務所さまのウェブサイト「下鴨の家」のブログはこちらになります。
高橋勝設計事務所さまのウェブサイト「下鴨の家」ブログ

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