コラム一覧

住まいと健康

住まいと事故や問題は・ヒートショック等、シックハウスの問題

住まいにおけるさまざまな問題や事故が頻繁に起こっているのをご存知でしょうか。
皆さんがよく耳にする住まいの中の問題の一つに『シックハウス症候群』があると思います。
シックハウス症候群とは、家の中にある汚染化学物質に反応し体調不良を起こすことです。
不眠、頭痛、集中力低下、微熱、関節痛、腹痛などが起こり、家から出ると症状が無くなるといったものです。
家の外に出ると症状が無くなることから、問題は家の中にあると分析することができます。
問題の汚染化学物質は、建築材料や家具から発散されていることが多く、社会問題にもなっていました。
が、近年ホルムアルデヒドを始めとする化学物質の使用制限がなされ、これらを使った建材を使用できなくなりました。

他にも『ヒートショック』による死亡事故があります。
急激な温度の変化が原因で、血圧の乱高下や脈拍の変動が起きることがあります。
これにより突然脳梗塞や脳出血、心筋梗塞を起こしてしまうのです。
特に注意が必要なのが、高齢者や高血圧である方です。
あたたかい所から急に寒い所に移動する時に起こりやすく、家の中でヒートショックが起こりやすいのは、
主にリビングや脱衣所、トイレだと言われています。
これらを防ぐには家の中での温度差を作らないことです。

住まいと安全は

本来なら一番心と体を癒すことができる「家」が原因で体調不良になってしまったり、家族の誰かが亡くなるなんてことはあってはならないことです。
また、高齢者や大人だけでなく、子どもの事故も多発しています。
子どもの事故はさまざまな場所で起こっていますが、実はその中でも比較的多いのが家の中なのです。
階段、浴室、そしてドアが最も多い事故原因であり、軽いものなら擦り傷や打撲、捻挫で済みますが、命に関わる事故が起きているのも事実です。
大人が注意していればそんな事態にならなかった事故もありますが、大人が注意していたとしても防ぐことができなかった事故も数多くあります。
それを踏まえ、より安全性の高い設計をする必要があるのではないかと思います。

住まいの素材を選ぶ

一概に「家を建てる」と言っても、素材にまでこだわって建てる方はそれほど多くないと思います。
しかし、全て業者に任せてしまっているとシックハウス症候群をはじめ、家族の大きな問題や事故に繋がる恐れがあります。
そこで大切なのは「住まいの素材をしっかり選ぶこと」です。
家族の健康をしっかり守ることができる素材選びが大切です。
自然に近い素材を選ぶこと、そして子どもも安心して暮らすことができる家作りをすることが重要ではないでしょうか。
弊社では京の山で育った木材を使用した家作りを推奨しています。
人が住む家の本来あるべき形は、それが自然に近い家(人工的ではなく)ではないでしょうか。

健康な住まいづくりとは

当社では「自然が風土を作り、風土が住まいを造る」と考えております。
健康な住まいづくりとは、その土地の気候や風土の持つ条件にあった設計と、身近にある素材を使って造ることではないでしょうか。
国産の木材を使った地球環境にも優しい木造の住まい、そして自然から生まれた素材で造られた家が一番健康な住まいです。
普段は気づかないかもしれませんが、そういった体に優しい自然素材は常に私たちの身近にあるものです。
そういった体に優しい木や土、紙といった自然素材を吟味し使用した家は、必ず長年家族の健康を守ってくれるものです。
安全性、快適性、利便性、耐用性に加え、吟味した素材を使った家は世代を超えて住み継がれると考えております。
当社ではそういった豊かな住まいをお客さまにご提案させて頂いております。

杣人工房について

杣人工房が誕生

京都では京北地区が京都市・右京区に編入されたことにより、京都市が抱える山が増えたことにより
「森と里山との共生・木のある暮らし」を提案・普及する事業「京の山 杣人工房事業」が策定され
これを基に「京の山 杣人工房」が平成17年から各行政区で順次設立されました。

「杣人(そまびと)」とは、一般的には木こりのことですが、ここでは山や木に対し優れた知識を持ち、
その知識から山の木を伐り生活の糧にする人々のことを指しています。
つまり昔から山や里山を守って生きてきた人々に対する尊敬の意味を含めた言葉です。
そんな杣人工房は現在、各行政区に一工房づつ設けられ、現在合計で10工房となっています。
この各工房では京都市内産木材の需要を拡大するとともに、京都市の森林・林業の活性化を図っています。

杣人工房 嵯峨木のこゝろ「風」と活動1

京都市右京区嵯峨釈迦堂門前瀬戸川町に杣人工房『嵯峨木のこゝろ「風」』があります。
こちらは京都市域産の木材、北山杉を生かした手造りの注文住宅を作っている工務店です。
北山杉を生かした住宅は、自然が住まいの中に溢れるとても暖かみのあるものです。
そんな嵯峨木のこゝろ「風」は住宅作りだけでなく、木の魅力を伝えるためのさまざまな取り組みをおこなっています。
その中の一つが子供達に木の魅力を伝える「木育」です。(「住育」もですが)
木育は新しい教育方法として注目されているものであり、北海道が主導して始められました。
子供の五感に働きかける木のおもちゃは、感情豊かな心の発達を促します。
自分が生まれ育っている京の山で育った北山杉に触れながら、心身ともに成長することができると好評です。

活動2

京都市右京区の杣人工房 嵯峨木のこゝろ「風」では、木育以外に他の活動もおこなっています。
「住育」もその一つです。さまざまな木の特性を比較し、それを体感できるようにと作られたのが工務店1階にある工房です。
木の素材を存分に活かした家具や椅子もあり、京都の山で育った北山杉のベンチもあり木の良さを体感できます。
それは子供だけでなく、大人も楽しめる空間であり、無垢材の良さを改めて感じることができるでしょう。
その工房がきっかけとなり、嵯峨木のこゝろ「風」で地域産の杉を使った住宅を建てた方もいらっしゃるようです。
京都市が掲げたこの事業が、京都で住まれ生活をされている方達に少しは地産地消の推進という影響を与えているのではないでしょうか。

これからの杣人工房事業は山と町を結ぶこと

京都市の各行政区に一工房づつ設営されている杣人工房。
この杣人工房のメンバーたちは「町」をベースに「山」の情報を一般の人達に発信しています。
山での植林活動もそうですし、京都・木と山の写真コンテストもそうです。

これまで山はどこか町とはかけ離れた自然の中のものとのイメージが強かったのですが、
これらの事業により人々が生きる町と山の距離感が近くなったのは事実です。
これからの未来を担う子供達に山の大切さ、木の良さを伝えること。
そして山や自然が私たちの生活にとってどのように関わっているかを知ってもらえるきっかけになればと思っています。
そういう意味でも、これからの杣人工房はこれまで以上に山と町を結ぶことが期待されています。

集成材とCLT

集成材とは

「集成材」とは、断面寸法の小さな板材を接着剤などで貼り合わせ大きな断面に加工し造られている木材のことです。
建築の建材をはじめ、家具や木材装飾品などにも使われています。
集成材とよく比較されるのが「無垢材」なのですが、その違いは自然素材か人工材かということです
構造的にみて集成材は、無垢材の約1.4倍の強度があると言われています。
これは無垢材が、個体毎に強度のバラツキがある為に構造的な強度が低く算定されていることにもあります。
実際は、無垢材においても産地や乾燥度合いによって平均以上のより強度の高いものがあります。
無垢材には無垢材の、集成材には集成材の良い部分があるため、どちらが良いとは一概に言えません。
しかし、構造的な安定性(捻り反り等が無い、部材の品質)が高いのと少しでもコストを下げたいという場合は集成材が選ばれているようです。

集成材の種類

補足:LVL?CLT 集成材の特徴(強み、弱み)

集成材は大きく分けて、2つの種類に分類することができます。
主に建物の内部造作に使用する「造作用」と、骨組みなど強度が必要な部分に使用される「構造用」です。
建築業界では、用途によってそれをきちんと使い分けています。
そんな集成材の強みは幅や厚み、長さなどを自由に制作できる点です。
そのため、大きな断面の材や湾曲した材を作ることも可能となります。
そしてもう一つの強みが、強度性能のばらつきが少ないことです。
木材の持つ割れや大節などの欠点を除去し、性能を一律にすることができます。

では逆に弱みはというと、耐久性です。
木材を接着剤で貼り合わせて作られているため、接着剤自体の耐久性が心配されます。
またその接着剤から化学物質が発生することもあったため(現在では一部接着剤の使用が制限されています)、
決して利点ばかりでないと言えるでしょう。
集成材と良く比較されるのが「LVL(単板積層材)」です。
LVLは薄く切った木材を、繊維方向を揃えて接着した木材です。
主に構造駆体に使用されるものとなっています。
また、木材の新素材として最近普及しているのが「CLT」です。
集成材は薄板の材を繊維方向に揃えているのに対し、CLTは単板の材を直交(クロス)ベニヤと同じ貼り方で貼り合わせていきます。

ヨーロッパでは、木造の中規模ビルが増えている

ビルと言えば鉄骨構造のものとのイメージが強いのですが、ヨーロッパでは最近になって木造の中規模ビルが増えています。
木材は壊れやすくて防火性がないというのは時代遅れの概念です。
現在、構造的な解析も進み防火的な対応もなされていて、木材はエコロジーで環境に優しい素材であることと、断熱性と省エネ性能が高く、
環境負荷が低い優れた素材であるという認識です。
その結果、木造ビル建築にはCLT材を使った工法が数多く採用されています。
10階を超える中規模の木造ビルがヨーロッパでは増えてきています。
ある意味ヨーロッパの中部、北部は、林産国なので地産地消を進め地元の木材を使うということでもあります。

しかも、その流れはヨーロッパだけではありません。
アメリカでも木造のビル化が進んでいます。
今後、日本においても都市部で鉄骨造やコンクリート造の建物が木造ビルに変わる時代がそこまでやってきているのかもしれません。

CLTと今後の建築状況

ヨーロッパやアメリカで急激に増加している木造高層ビルの工法は主に「CLT工法」です。
板を互い違いに直交するように積層接着した、厚みのある合板を使用する工法です。
日本においても現在、CLT工法の普及が進んでいます。
大きな地震にも耐えることのできる優れた耐震性、そしてその工法により耐火性にも優れていることが明らかになりました。
このことはどんどん失速して行ってしまった、日本国内の林業の救世主になるのではないかとも言われいます。
今後、日本の高層ビルに木材が使用されることを期待したいと思います。

新築京町家

民家と京町家

京都を代表する歴史的建造物『京町家』は、現在も店舗や住居として利用されています。
京町家の原点は平安時代まで遡ると言われていますが、現在の形になったのは江戸時代後期だそうです。
「民家」という言葉が使われることもしばしばありますが、「農家」「町家」を総称したものが「民家」です。
主に庶民の住宅を指しているのが「民家」であり、そこから農家や町家と分類されています。
「町家」は主に商工業を中心とした都市型住居を指しています。
町家は一般に宿場町や城下町に多く見られますが、京都では旧市内の中に土地の区割りとともに
京町家は細長い形状で作られ残っています。(一部では大きな間口の京町家もありますが)。
現在、京都市内で残されている京町家の数は約47,000戸であり、京都市ではこれらの京町家を健全な形で次世代へと残すいろいろな取り組みをおこなっています。

京町家は昭和25年以前の建物(建築基準法制定以前)

京町家とは「昭和25年以前に伝統的木造軸組工法で建てられた木造の家」であることが京都市により定められています。
京町家と言えば「ウナギの寝床」のようね形状を連想されると思います。
間口は狭く奥行きは長く、隣家と軒を連ねており、その多くは狭い路地に面しています。
昭和25年に建築基準法が制定されましたが、京町家はそれ以前の建物ですからより身近な素材の木や土等、材料の性質をいかした工法となっています。
建物全体で地震や強風など外からの力を柔らかく吸収する構造に特徴があります。現在の建物とは違った意味で理にかなった作りとなっています。

京町家の良さ

京町家は伝統的な工法と、昔の人の知恵が詰まった建物です。
そもそも京町家は狭い路地に面して作られていることが多く、両脇には隣家があることがほとんどでした。
それを考えると決して良い環境ではなかったと言えるのではないでしょうか。
その分、快適に生活するための知恵と工夫がたっぷり詰まっているのです。
京町家の一番の良さは、その涼しさです。
外壁や内壁に熱容量の大きい土壁を使用することで断熱性を増して湿度を調整し、続き間を持つ平面と引戸で開放できる空間に設えて風を通し、光を取り入れています。
又、表の出格子をつけることで風通しを良くしても、各戸のプライバシーの確保は考えられています。
他にも中庭や坪庭を作り光や風を取り込む工夫がなされていることから、都市空間で快適に生活できる作りとなっています。

京町家を現代に―新築京町家

昔ながらの京町家をリノベーションされる方も多いのですが、新たに新築で京町家の家を建てる方も増えています。
京町家の持つ風情と利点をそのままに活かした新築京町家は、斬新で新しいスタイルの町家となるでしょう。
新しいのにどこか懐かしい、それが新築京町家の大きな特徴ではないでしょうか。
新築京町家の特徴は、現代の工法で建てられていることです。
京町家の良さと特徴を存分に活かした素敵な住まいです。
木の温もりを感じ肩の力を抜いて生活することができる「ホッ」とできる空間、それが新築京町家です。

漆喰壁ついて

身近な漆喰の建物

日本各地でよく目にする土蔵(どぞう)は、漆喰を使った伝統建築物のひとつです。
その外壁は漆喰で仕上げられていることがほとんどであり、漆喰と言えば「蔵」を連想する方は多いと思います。
別の身近な漆喰の建物でいうと「お城」です。
お城の外壁は真っ白な漆喰で仕上げられていることがほとんどで、その補修には現在も漆喰が使われています。
その白い漆喰の壁はとても印象深く、日本のお城のイメージとして重要な要素を担っています。
また、京都にお住いの方にとって最も身近な漆喰は、「町家」の外壁ではないでしょうか。
このように漆喰は昔から家や建物の壁、塀などに使用されるなど私たちの身近にあります。
最近では外壁だけでなく、その優れた特性から室内の壁にも選ばれているようです。
日本らしい和風の部屋にも洋風の部屋にも、よくマッチするので幅広い世代に支持されています。

しっくいとは

漆喰(しっくい)とは、消石灰を主成分としたものです。
水酸化カルシウムと炭酸カルシウム(消石灰)を主成分としていることから、昔は石灰とも呼ばれていました。
建物に使われている漆喰は、消石灰に海藻糊やスサを混ぜてペースト状にしたものです。
そんな漆喰の性質はとても優れていることで知られています。
まずは「防火性」です。
蔵や城などに漆喰が使われていたのは、大切なものを火事から守ることができるためです。
また、もう一つの大きな特徴が「湿気を吸収してくれる」とです。
日本には四季があり、湿度の高い時期があります。
漆喰は湿気を吸収してくれるため、カビがつきにくい、汚れにくいなどと大きな利点があります。
他にも、遮光性や遮音性にも優れている等、とても優秀な素材なのです。

その他調湿する壁(珪藻土)

漆喰は調湿する壁として知られていますが、他にも調湿してくれる優秀な壁はあります。
それが「珪藻土(けいそうど)」です。
珪藻土は、植物性プランクトンの化石が蓄積してできた地層から採掘された、非常に軽い土のことです。
湿気を吸収してくれる優秀な素材として昔から七輪(土製のこんろ)等に利用されてきました。
ただ、壁に塗ると漆喰のようなツルっとした仕上がりにはならず、ザラっとしたものになります。
また、漆喰のような純白の壁にするのは難しいとも言われています。

漆喰壁の効用

塗るパターンや色によりさまざまなデザインが可能

漆喰には現在、純白だけでなくさまざまな色があります。
希望する部屋のイメージに合わせて色を選んだり、塗るパターンを変えることで和風から洋風まで対応することができます。

湿度を調湿してくれる

漆喰壁は『呼吸する壁』とも呼ばれるほど調湿性能に優れています。
そのため、湿度の多い時期がある日本の気候には適しています。

脱臭効果

食べ物、生活臭など家の中はさまざまな臭いが漂っています。
そんな家の中の嫌な臭いをとってくれる脱臭効果があります。

防火性

漆喰は燃えにくいことで知られており、高い防火性があります。

他にも発揮性有機化合物の吸収・分解してくれる効用や、防カビ性、防音性等があります。
以上、この身近で優れた素材を使ってみませんか。