2025年10月1日発行 風土社出版 チルチンびと秋号125に高橋勝建築設計事務所 高橋勝氏の設計で弊社が施工のお手伝いをさせていただきました「北嵯峨の家」が掲載されました。
特集 「作庭家とつくる庭」 64ページ~71ページ お住まいとお庭の特集が掲載されています。
設計 高橋勝建築設計事務所
2025年10月1日発行 風土社出版 チルチンびと秋号125に高橋勝建築設計事務所 高橋勝氏の設計で弊社が施工のお手伝いをさせていただきました「北嵯峨の家」が掲載されました。
特集 「作庭家とつくる庭」 64ページ~71ページ お住まいとお庭の特集が掲載されています。
設計 高橋勝建築設計事務所
「京都の木の家」「注文住宅」の竹内工務店ブログです。
木の家づくりで大切なポイントのひとつが「屋根まわり」です。
屋根は雨や風、日差しから家を守るだけでなく、使用する素材によって家の印象が変わってきます。
京都市右京区「F邸新築工事」は風致地区に建つ家で、いぶし瓦の屋根と軒裏化粧で杉を使用しています。
今回のブログではそんな「F邸」の屋根周りについてご紹介させていただきます。
軒先は饅頭瓦、杉の垂木、桧の広小舞、そして杉の化粧軒天が見える仕上がりになっています。
木材は京都府産材を使用しており、地域の資源を活かした家づくりとなっています。
妻側屋根の端部に桧の破風(屋根の側面や端を覆う板のこと)を取りつけています。
桧の破風は屋根周りに木の家らしい温かみと重厚感をプラスしつつ、
雨や風の吹き込みから軒先を守る役割も担っています。
屋根材には、落ち着いた雰囲気を持ついぶし銀瓦を使用しています。(風致地区であり特にこの辺りの町並みには、この瓦は不可欠です)
F邸は大屋根と下屋で大きな屋根面積となっているため、瓦の施工には約3週間を要しました。
真夏の炎天下、一枚ずつ丁寧に瓦を葺いてくださった職人さんたちには感謝の気持ちでいっぱいです。
周囲の建物も同じような落ち着いた色の瓦が多く、街並みに調和した様子が分かります。
F邸は風致地区に指定されているため、外観に使用する素材や色味は京都市の条例に基づいて選定、ご提案をしています。
一見すると制約が多いように感じますが、そのおかげで歴史ある京都の景観が守られ、廻りの環境も自然とよくなります。
京都市右京区「F邸新築工事」のブログ
京都市右京区「F邸新築工事」工事が始まりました。
京都市右京区F邸新築工事「京都府産材を使った木の家上棟しました。」
今回のブログに関連するコラムはこちらをご覧ください
竹内工務店の「京の木の家」
夏休みに北欧・フィンランドへA・アアルトの建築を観に行ってきました。
フィンランドで、先ず目に入る風景は、森と湖が多く(地図で見てもわかるように)
この国の国土の面積は、日本とほぼ同じですが、その人口は、わずか約550万人。
日本の1/23の人口です。混雑とは無縁の風景です。
フィンランドは、地図や又空からの眺めでみてもわかるように、森と木と湖の国であり、湖がなんと18万以上もあります。(国土面積に対しての湖水率は、約一割、なんと人口30人に一つの湖が存在している)
なだらかな丘や平地が多く、広大な森には天然林の管理された木が多く見受けられます。
いかにも伐採が容易です。(急峻な日本の山の樹木の伐採と比べて)
木材材種は、白樺、スプルース(トウヒ)、松、ブナで、極寒の気候で成長が遅く、目の詰まった材に育っているとの事。
又、1本の伐採で5本の植樹がなされているように、持続可能な林業が行われている。
森林の風景をみても、結構小径木が多く、木材の使用も小片の材を加工してうまく使った事例が多く見受けられ、たいへん参考になります。
建築にも集成材が多く使われ、又それらを使った家具が、発達した経過が良くわかります。
フィンランドは、ヨーロッパでもっとも森林率の高い国です。(国土に占める森林の割合)
ちなみに森林率は72.9%、スウェーデ68.7%、日本は3位の68.5%です。
年間の木材の伐採量は、7,000~8,000万m3(ちなみに日本は、2,000~2,500万m3)で日本の約3倍の伐採量を誇っています。
それでも伐採量は、毎年の木材の成長量の7割~8割に抑えられています。
木材輸出国であり、主要産業として林業産業が基幹産業であることは、間違いないです。
ユバスキュラ(ヘルシンキから北へ約270km)の駅で木材専用貨物列車に木材が多量に積まれて、運搬されているのを見つけ、又何度も車窓から長く続く、木材専用貨物列車とのすれ違いを見てその量に驚いていました。
ユバスキュラのクオッカラ教会(A・アアルト設計)へ行きましたが、その建物の前に建つ、RC、木造CLTの混構造の集合住宅3棟が建っているのをみて、フィンランドは、やはり今も昔の木造の住宅が多い国であると実感しました。
只、上記の集合住宅は、ハイブリッド工法で建てられていて、この点でも木造建築においても先進的な国であると再認識しました。
「京都の木の家」「注文住宅」の竹内工務店ブログです。
京都市左京区で進行中の「北白川の家」では、先日建て方が行われました。
9月になっても秋の気配は遠く、連日真夏の暑さが続く中での建て方となりました。
外に立っているだけで汗が滴るような気温のなか、大工さんをはじめ、材木屋さん、監督さん、レッカーの運転手さん、ガードマンさん、建て方の日は、たくさんの職人さんたちが現場に集まります。
「北白川の家」の計画地はメイン道路から少し入った所にあり前面道路が少し狭くなっています。
そのため隣家や電線が近く、クレーンで木材を吊り上げるときには細心の注意を払う必要があります。
ロープが「ミシミシ…」と音を立てながら木材が浮き上がる瞬間、
その重さと緊張感が伝わってきます。
木材をぐんと高く持ち上げ、電線をまたぐようにかわしてから現場へ下ろしていく
その光景は、見ているだけで迫力があります。
京都の街中は、道路や隣家との距離が限られている現場も多いため、材料の搬入ひとつとっても細やかな気配りが大切になります。
大工さんや監督さんが声を掛け合い、タイミングを合わせながら、木材を所定の位置へ誘導していきます。
レッカーの駆動音、掛け声、カケヤで木材を打ち込む音、
さまざまな音が交差しながら、一本ずつ木材が組み上がっていきます。
構造材は、和歌山県の材木屋・山長商店さんによる紀州材です。
梁などの成の大きな横架材にも杉を用いており、木の美しさと力強さが感じられます。
梁や登り梁の一部は、完成後も室内にそのまま見えてきます。
そのため、作業中も傷や汚れに注意を払いながら、一本ずつ丁寧に組み上げていきます。
同じ杉でも木目や色合いには表情の違いがあり、光を浴びた時の雰囲気もまたそれぞれ異なります。
大工さんの手で大切に組まれた木材が、この家の個性を形づくっていきます。
養生された木材は、直径21センチの杉の丸太柱です。
その丸太柱に、大きな梁や登り梁を一つずつ掛けていきます。
高所での作業が続くため、緊張感は途切れません。
現場内で可愛らしい落書きを発見!
こちらはプレカット工場の見学時にお子さんが描いたものです。
完成後には壁の中に隠れて見えなくなりますが、家族の大切な思い出が確かに刻まれていることを感じられる一場面に、ふっと心が和みます。
上棟の後はすぐに屋根工事に進むため、この木組みをじっくり見られるのはわずかな期間だけです。
建て方は木の家ならではの醍醐味を感じられる貴重なひとときです。
今回は2日間で無事に上棟を迎えることができました。
この度はまことにおめでとうございます
今後も「北白川の家」の工事の様子をブログでご紹介してまいりますので、どうぞお楽しみに!
設計監理はトヨダヤスシ建築設計事務所さまです。
これまでの現場ブログはこちらをご確認下さい。
京都市左京区「北白川の家」地鎮祭を行いました。
今回のブログに関連するコラムはこちらをご覧ください。
日本の樹、杉
8月19日新建築社発行 新建築・住宅特集2025年9月号 横内敏人建築設計事務所様の設計で弊社で施工させていただきました「安多洛舎」が掲載されました。
特集:建築家の自邸 「安多洛舎」 P028~P039