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日本の樹・楢材

私たちの日常生活において、どんぐりができる樹として代表的な楢の樹は、昔から日本で身近な木材として使われていました。
素朴でナチュラルな雰囲気を持つことで人気の楢材には、どのような特徴や用途があるのでしょうか。
今回は、世界中で人気の楢材について、詳しくご紹介します。

・楢の産地

楢材の産地として海外に目を向けてみると中国や朝鮮半島、ロシアなども楢材の原産国として有名ですが、日本では全国に幅広く分布しています。
とくに良質な楢材に限っては、北海道の北部と秋田県のみで採れると言われています。
また、日本でとれる楢材は、海外では「ジャパニーズオーク」として人気を集めていますし、日本国内よりも海外での人気が高かった時期もあり、成長速度の遅い楢材は大量伐採と輸出が繰り返された結果、現在では貴重なものとなりました。

・楢材の特徴、使われ方

森の中でも生命力が高い樹として有名な楢は、楢材として加工されたあとにも独特の力強い杢目によって私たちの目を楽しませてくれます。
もともと他の樹と一緒に森で育っている楢材は他の素材とも調和しやすく、とくに木製の家具と組み合わせることでその魅力をより感じやすくなることでしょう。
肌目が粗く重厚感のある楢材は、加工や塗装を経て存在感のある家具に仕上がります。
住宅以外にも各種施設などの洗練された空間に使われますが、その圧倒的な存在感により決して他の素材に見劣りしません。
まるで虎に似た模様の杢目は、虎斑杢(とらふもく)として人気があり、高級家具などには虎斑杢を自然のまま残したデザインが使われることもあります。

また楢材はヒノキのようにわかりやすい特徴の香りはありませんが、加工中にはほんのりと甘い匂いを感じます。
高い強度と耐久性に加えてほのかな香りと適度な空気が内部に伝わるため、ウイスキーの樽としてもよく使われる素材です。

・楢材は良材(用途、構造など)

楢材は裂けにくく硬さもあり強度の高い良材です。
辺材は白色で心材は黄褐色をしており、ナチュラルな雰囲気を持つ素材です。
クセがなく加工しやすい木材であり、どっしりとした風格がある外観のためテーブルなどの家具、化粧単板、内装材などのさまざまな用途に使われています。

楢材は、土壌や環境の影響を受けて育つため、人工的に均一な見た目に揃えることが難しい素材です。
無理に変化させるよりも、一つひとつの個性を活かすように加工をしたほうがよいでしょう。
熱加湿を利用すると曲げ木加工がしやすくなるので、曲線の美しさを表現しやすくなります。
栄養を運ぶための穴が無数に開いている環孔材のため塗料を使っても木材に染みこみやすい性質もあります。
天然成分の塗料を使うことで、楢材の自然な風合いも残しやすくなります。

・楢材の使い方

楢材は、重さがあり硬い強度を持つのが特徴です。
その高い強度により、家具を移動させたときの傷も目立ちにくく、摩擦の影響を受けにくいため、床材として使われています。
癒やしや落ち着きを感じさせる楢材は、住宅ではフローリングとしてよく用いられます。
また、耐水性も併せ持つため、水をこぼしても汚れにくく、テーブルなどの家具にも使いやすい素材です。
台所など水回りの床材としても向いています。

楢材は、長い年月を経て色合いや風合いが少しずつ変化していきます。
作られたばかりの楢材は白に近い色合いをしていますが、少しずつ色が濃くなっていき、深みのある色合いになります。
ナチュラルな雰囲気を持つ楢材は、使い続けていくうちにまるで人と同様に年齢を重ねていくかのような雰囲気を醸し出します。
住宅に楢材を使うことで、住人と一緒に育っていくような不思議な感覚を覚えるかもしれません。
見る度にその表情が変化するという魅力がある楢材を、ぜひご家庭の中で活用してみてください。
きっと一緒に年月を過ごすにつれて、楢材の変化を実感していただけるはずです。
リビングやダイニングなどの人が集まる場所に楢材を配置することにより、まるで自分の子どものように愛情を持っていただけることを願っています。

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