京都市東山区「料理研究所武田カフェ新築工事」~構造材を手刻みで加工しています~

「京都の木の家」「注文住宅」の竹内工務店ブログです。

京都市東山区で1階がカフェ、2階が料理教室の木造2階建の新築工事をしています。
1階2階合わせて約16坪という大きさの建物です。

設計は堀部安嗣建築設計事務所さんです。

敷地はコンパクトで、建物の間口は約1.5間です。
京都市東山区の古くからの京町家が立ち並ぶ地域での計画ということで、外観は周囲の景観と調和する和のイメージになります。
外部には京町家の特徴である、格子や、和瓦、焼杉などを仕上げに使用します。

現在建て方に向け、構造材の手刻み加工が進んでいます。
製材された材木は、同じように見えますが、一本一本違います。
大工さんは、木の向き、反りや癖などを見ながら、墨付けを行い、一本づつ加工をしていきます。

襟輪(えりわ)と呼ばれるホゾ加工。
通常のホゾに比べ、ひねりにくく、強度があります。

襟輪(えりわ)を差し込むホゾ穴の加工。

こちらは正面下屋を支える腕木の部分です。
最終の瓦とのバランスを考え、一部を薄く加工しています。
建物に合わせて、細かな加工を施していきます。

こちらは登り梁に対して、斜めに交差する筋交いの加工です。

加工している構造材は、京都市域産材の桧材、杉材です。

手刻みですが、木の性質、特徴を熟知している大工さんだからこそできる職人技です。
それぞれの部位に応じて、どの木をどこにどのように使うか、適材適所を見極め、構造体となる骨組がつくられていきます。

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最終更新日:2022年6月21日投稿日:2022年6月17日