京都市「MG邸リノベーション」~解体工事完了、木工事が始まりました~

「京都の木の家」「注文住宅」の竹内工務店ブログです。

京都市内で「MG邸リノベーション」の工事の現場です。
内部は解体工事が完了し、いよいよ本格的な木工事が始まりました。

こちらの部屋は、解体前は襖で仕切られた和室と縁側という間取りでしたが、リノベーション工事で一続きの大きなリビングになります。
1階部分は天井を既存のまま残す部分が多いので、天井は残して解体をしています。

木工事は1階の床下地を組むところから進んでいきます。

床下地の大引間には断熱材を充填します。
今回は床暖房の範囲が広く、居室は1、2階ともほぼ全部屋床暖房完備となり、一部廊下にも床暖房を設置します。
冬場の足元の寒さは住まい手さまの大きなお悩みでしたので、頭寒足熱の床暖房の快適さは何物にも代えがたいものになります。

解体後、2階の小屋裏からは大きなゴロンボが現れました。
こちらは既存の天井を取り払い、勾配天井でゴロンボが見える空間になります。

外部ですが瓦屋根のやり替えもします。
既存屋根は古い伝統工法の建物でよく見られる、土葺き工法です。
野地板の上に杉の皮などの下葺き材を敷き、粘土を乗せ、粘土の接着力で瓦を固定していく工法です。
土葺きは断熱性、防火性が高くなりますが、土の重みがかかるため、建物への負担がかかってしまいます。
耐震性を上げるためにも、既存の瓦と土は全て撤去し、屋根の軽量化を図ります。

瓦と土を撤去した後、野地板と防水のため屋根用の防水シート(ルーフィング)を全面に貼ります。
この上に桟木を取り付け、土を使わない引掛け桟瓦葺き工法で施工していきます。

軒先や軒裏の傷んだ部分は大工さんが補修を行います。
可能な限り残せる部分は残して、直していく予定です。

京都市「MG邸リノベーション」のブログ記事はこちらをご覧ください。
京都市「MG邸リノベーション」~工事が始まりました~

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最終更新日:2023年7月24日投稿日:2023年7月24日