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ペレットとペレットストーブについて

最近話題となっているのが『ペレットストーブ』です。
よく薪ストーブと比較されますが、実際のところ、2つの違いが分からないという方は多いと思います。
ペレットストーブの『ペレット』とは、造粒物を球形や円柱状に固めたものを指しています。
『ペレット』という言葉自体は、ペットの飼料やプラスチックをそのように形成したものも指します。

ペレットストーブは、木々を粉々に砕いて粒子状にし、それを乾燥させて円柱状に固めた木質ペレットを燃料とするストーブです。
木が原料となるため、環境にやさしく、地球温暖化防止対策にピッタリです。
しかし、木が原料ならば薪ストーブも同じでは、と思ってしまいます。
そこで少しだけペレットストーブと薪ストーブの違いを説明したいと思います。

~ペレットストーブと薪ストーブの違い~

◎排気方法

ペレットストーブと薪ストーブの大きな違いの一つが排気方法です。
ペレットストーブは、電気でファンを回し、燃えた燃料(ペレット)の排気を屋外へと出しています。
一方、薪ストーブは煙突のドラフト効果を利用して屋外へと排気しています。
そのため、ペレットストーブの設置はとても簡単で、壁に穴を開けて排気管を通すだけです。
薪ストーブは煙を4m以上設置しなければならないので、とても大がかりな工事が必要となります。

◎燃料の違いと燃費の差

ペレットストーブと薪ストーブの違い、二つ目が燃料です。
ペレットストーブの燃料は『木質のペレット』ですが、薪ストーブはその名の通り『薪』です。
同じ木ではありますが、木質ペレットと薪は全く違うものです。
燃費にも差があります。
例えば、1日8時間ストーブを使う前提で計算してみます。

  • ペレット:~10キロ・・・500円~600円<1ヶ月で約15,000円~18,000円>
  • 薪:2~4束・・・1,000円~2,000円<1ヶ月で約30,000円~60,000円>

上記で分かるように、かなりの差があります。

導入するならば薪ストーブよりもメリットの多いペレットストーブですが、それを導入(購入)するのあたり、京都市では補助金が適用されています。
京都市は町ぐるみで地球環境問題に取り組んでいます。
そのため、地球温暖化防止対策となるペレットストーブの導入を推奨しています。
ペレットストーブ購入費用・設置費用の3分の1以内、150,000円を限度とした補助金があります。
そんなペレットストーブとペレットは当社でも取り扱っています。
本物の無垢材や地元産の木材にかかわっている当社だからこそ、環境にやさしいペレットストーブをおすすめしています。
家を新築される際やリフォームされる際に、導入されてみてはいかがでしょうか。

古材と強度について

住宅の多くは木材で作られています。
他にも鉄筋コンクリート造りの住宅もありますが、ほとんどの場合、住宅には材木が使用されます。
木材はとても大切な資源であり、日本では昔から古材の使い廻しの習慣があります。
古材とは築50年以上の民家につかわれていた木材のことです。
現在は外国から輸入されている外国産の木材が当たり前になっていますが、以前(戦前)はほとんどの住宅が地元で育った良質な木材を使用して家が建てられていました。
戦前日本は、資源が豊かであったため、わざわざ木材を輸入する必要がありませんでした。
しかし、戦後日本は高度経済成長期に建築ブームとなり、これを皮切りに外国産などの安い輸入木材が使用されるようになりました。

古材としての木材は、長い時間をかけて使われているため乾燥も十分で、古材として使い廻しをすることができます。
ただ、古材として認められるのは建築基準法制定(昭和25年)以前に建てられた工法で、現在では民家や町家の建物のものとなっています。
50年以上の時を経ても再使用され、新たに形を作り出すことができる古材は、素晴らしい素材だと言えるのではないでしょうか。

古材を使うと強度が低くなってしまうのでは、と思う方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、それは大きな間違いです。
国産の良質な木材(古材)は、年月が経過する度に強度が増していきます。
強度が増した古材は、新しい価値を持った魅力ある材として見直されています。
京都には数多くの古い民家、歴史的な建物が残されています。
京都を代表する建物(民家)として有名な『町家』もその一つです。
京都では昭和25年以前に建てられた町家や民家の柱や梁材が再使用されているところも数多くあります。

~古材を再使用するメリット~

◎強度が増している

新しい木材は近年人工的に乾燥させていることが多いため、木材の粘り気や色艶等が落ちてしまいます。
古材は自然乾燥されたものが多いため、経年とともに強度が増していきます。
『丈夫で長持ち』という言葉があてはまる言えるでしょう。

◎地球環境に優しい

家を建替えする場合、必ず木材をはじめ、さまざまな廃棄物が出てしまいます。
しかし古材を使用することにより、それを減らすことができます。
廃棄処分は地球環境に悪影響を及ぼしますが、古材を使用すればそれを減らすことができるので地球環境に優しいと言えるでしょう。

◎古さが持つ趣(侘び)ある家の実現

古材には新材にはない侘びの風情があります。
その趣(おもむき)が住まいに新しい価値を加え、風情ある家を実現することができます。

伏条台杉(芦生杉)について

日本で巨大な杉が群生しているところとして、屋久島の屋久杉(1000年杉)が有名ですが、
これに勝るとも劣らないところが京都にあることをご存知でしょうか。
京都市内を車で一時間程走った京北・黒田にある片波川現流域は自然の宝庫ですが、ここに800年を超える
伏条台杉(芦生杉)の群生してるさまを目にすることができます。
その伏条台杉(芦生杉)群の幹の大きさは、大人5.6人が手をつなげて届くかどうかの非常に巨大な杉ばかりで、
どこか異次元の別世界に迷い込んでしまったような感覚を覚えます。
伏条台杉(ふくじょうだいすぎ)は、京都の文化財、史跡名勝天然記念物に登録されている杉です。
伏条台杉は元々は普通の杉の木です。
伐採根から若木を育てては伐る、ということを何度も繰り返す手法がありますが(それが現在の台杉ですが)、その台木となった根株が、
年月とともに巨大化し伏条台杉となっています。
数百年の時を経て圧巻の大きさになった伏条台杉は、知られざる京都の大切な財産です。

京都には寺院がたくさん点在していますが、その庭園にも台杉を取り入れている所があります。
生命の強さ、そして自然の美しさがそこにあります。
京都の庭園はその多くが日本の自然の美しさを表現しているため、一目で心を奪われると言われています。

はじめ、伏条台杉などの木々や自然も後世に残すための取り組みが行われています。
そんな京都の伏条台杉は隠れた観光スポットです。その中には伏条台杉見学ツアーもあります。
1000年近くの時を経て今だに壮大に生き続けている伏条台杉は、一見の価値ありです。
環境破壊が問題視されている世の中で、伏条台杉群は自然の雄大さを表す素晴らしい光景ではないでしょうか。
お子さんと一緒にツアーに参加し、人と森との関わりをしっかり目で見て確かめるとともに、次世代に繋げて行くことが大切なのではないかと思います。

伏条台杉は京都府指定の天然記念物に登録されているため、建物に使用することはできません。
しかし、京都では地域産木材を使用して家を建てる取り組みがおこなわれています。
それは地球温暖化を防ぐため、人の手で地球を守る取り組みの一つだと言えます。
地元産の木材を使用して建てられた家は、環境に適応した材としてとても温もりのある癒しの空間となります。
木が持つ独特の香り、やわらかさ、温もりは人の心を和ませることができるものです。
当社でも地域産(京都産の)木材(杉、桧)を使用した家を提案しています。
地元の山で育った木が環境に一番適しているからこそ、優しい住まいが完成します。
京都で木の家を建てるなら、その前に親杉の伏条台杉群を見て『木』の生命力を感じてみてはいかがでしょうか。

文化財マネージャー(ヘリテージマネージャー)とは

京都には世界遺産や日本の文化遺産に指定されている、歴史的建造物が数多く点在しています。
街並みそのものが歴史的である場所も数多く残っていることから、『古都』と表現されることの多い地域です。
現在、日本の首都は東京ですが、794年から明治初期までは現在の京都「平安京」が首都でした。
そのことから、非常に歴史ある地であることが分かると思います。
そんな京都に残されている、日本の財産とも言える数々の歴史的建造物を保存・活用し後世に伝えるためには『人の力』が必要です。
しかも、建物に詳しく豊富な知識を持った人材でなければなりません。
そこで京都市では『文化財マネージャー(ヘリテージマネージャー)』制度が開始されました。

文化財マネージャー制度とは、価値のある歴史的建造物を守るために専門性の高い人材を育成する制度です。
定期的に文化財マネージャー育成講座を開催し、全講座を終了した受講生のうち、文化財マネージャーとして活動することを希望する方のみ、京都文化財マネージャーとして登録しています。
専門知識が必要になるため、全講座を受講することが条件です。

この文化財マネージャー制度は京都だけでなく、さまざまな地域で導入されています。
ヘリテージマネージャーとも呼ばれており、主旨は京都の文化財マネージャー制度と同じです。
全国各地には数多くの歴史的建造物が残されています。
日本らしい、そして日本の歴史を感じられる建物を失わないために、各地でさまざまな取り組みがおこなわれています。
京都はその中でも特に数が多いのですが、他にも『古都』と呼ばれている地域はあります。
そんな古都と呼ばれる地域には、さまざまな歴史的建造物が現存しており、各地域で後世に伝える取り組みがおこなわれています。

私も京都文化財マネージャーとして登録しています。
古くて価値のあるものを子や孫に伝えてゆくこと、そして幾代にも継がれるような家を建てて生活することが真の豊かさだと考えております。
古い物を大切にしてこそ豊かな心が育ってゆく、そして古さが新しい価値を持つ物だと思います。
時を経て住む人と共に歴史が造られる、そんな家作り、建物作りを目指しています。
当社では古い建物が持つ価値をいかしたリノベーションも提案しています。
歴史的建造物や京町家等、それらを取巻く京の文化が外国人も含めた数多くの人たちに支持されるのでしょう。

ウッドマイレージと緑の工務店について

皆さんは『ウッドマイレージ』をご存知でしょうか。
あまり聞き慣れない言葉だと思いますが、その名の通り木材が関係しています。
また、ウッドマイレージとは地球環境問題にも関係のある言葉です。

木材は一度製品にしたとしても、他の製品に再加工することができるリサイクル性に優れた素材です。
プラスチックなどに比べて環境負担が少ない素材ではありますが、外国など遠くから仕入れるとなると話しは別です。
外国から木材を輸入する場合、問題となるのは輸送にかかる「燃料消費」です。
船や飛行機にて輸送するのが一般的ですが、その燃料が環境に大きな負担をかけてしまいます。
そんな輸入木材の環境への負担を数値化したものを『ウッドマイレージ』と呼んでいます。
具体的には、木材の輸送量(m3)にウッドマイルズ(㎞)を掛け合わせた数値のことを指します。

木材の輸送に使用する燃料は主に重油です。
重油は大気中に二酸化炭素を放出してしまいます。
環境汚染、地球温暖化が問題になっている中で、これは非常に問題です。
しかし、日本国内の木材供給量の約80%を輸入木材に頼っているのが現状です。
輸入量が多ければ多いほど環境負担が大きくなり、ウッドマイレージの指数も大きくなるのです。
環境を考えウッドマイレージを小さくするために国内の材木、その中でもなるべく近くから調達する必要があります。

そんな地球環境問題に真剣に取り組んでいるのが京都府です。
京都府では『ウッドマイレージ』に着目し、環境にやさしい地域木材を使用する工務店や設計事務所を対象とした京都府産木材認証制度を導入しています。
それに適した工務店や設計事務所は『緑の工務店』『緑の設計事務所』として登録される仕組みになっています。
当社も地域木材を使用する『緑の工務店』として京都府から認証を頂いております。
環境にやさしいだけでなく、快適に過ごすことのできる家や建物を造り上げています。
健康的で丈夫、そして長持ちの住まいを造りあげることができるのは、職人の技を活かし、地元の山で育った木を使用しているからです。
当社の想いは、地球と環境をやさしくしたいと思っています。

京都府では、地元産の木材を使用して新築・増改築された住宅などを対象に、補助金制度『緑の交付金』を設けています。
緑の工務店として認証されている工務店や業者に、新築・増改築・内装仕上げ工事を依頼することで交付金を受け取ることができます。
認証木材使用量が交付条件として定められていますが、それをクリアすれば最大40万円の補助金が京都府から出ます。
当社でも、お客さまに緑の交付金(補助金制度)をご説明しております。
ぜひご利用ください。