「京都の木の家」「注文住宅」の竹内工務店ブログです。
京都市下京区で進行中の「K計画新築工事」は、いよいよ竣工を目前に控えています。
内部造作工事も順調に進み、シンプルなオフィスに木の温もりを取り入れた空間が姿を現しました。
K邸は1階に車4台分のビルトインガレージを持つ建物で、
ガレージ空間確保のため、今回はSE構法(木骨構造)を採用しています。
SE構法は、従来の木造では難しかった長スパン(間口方向の大間隔)を実現し、
中間柱のない開放的で自由な空間設計をすることができ、フレキシブルな間取り変更(スケルトン&インフィルの可変性が高く)や将来的なリノベーション対応力が高いというメリットもあります。
建物の顔になる正面の外壁は、骨材の凹凸感があるジョリパッド仕上げ
他の外壁は窯業系サイディングです。
外壁の顔になる部分にはこだわりの素材を取り入れると建物全体に落ち着いた風合いを出しています。
インナーガレージは芯々約6.5mの間口があり、 車を横並びで駐車できる、ゆとりあるスペースです。
玄関へのアプローチには訪問者の通路となる部分にタイルを採用し、車の荷重にも耐えられるよう厚み20mmのタイルを使用しています。
オフィスの入口から2階までの階段にはタイルを張っていまて、土足のまま上がれる設計です。
2階の事務室はタイルカーペット仕上げで、造作本棚の扉にはシナベニヤを用い、空間に統一感を持たせています。
この日は真夏日でしたが、建物内部に入った瞬間、モワッとした暑さを感じることなく、南北に設けた窓から心地よい風が抜けていました。
窓まわりはカーテンボックスを壁に埋め込むことで、すっきりとした見た目に仕上げています。
上階の3階は、2階とは印象を変えて、木の素材感を生かした空間に。
床は栗のフローリング、勾配のある天井は杉板張りで仕上げ、やわらかな木の杢目が広がる心地よい空間となっています。
木造建築には、環境への配慮(木材は再生可能な資源であり、CO₂を吸収・固定)、温熱環境の快適さ(断熱性・調湿性)、そして地域社会への貢献(地域資源の活用・地域経済への貢献)といった様々なメリットがあります。
近年では、中規模以上の建物でも木造で建てることが増えており、 環境と建築の両立を図る上でも大きな可能性を秘めています。
こちらの現場では8月9日(土)に完成見学会を予定しています。
詳しくはこちらをご確認下さい。
令和7年8月9日(土)京都市下京区「K計画新築工事」完成見学会を開催します
京都市下京区「K計画新築工事」のブログ記事はこちらをご覧ください。
京都市下京区「K計画新築工事」~SE構法の建物が上棟しました~
京都市下京区「K計画新築工事」~内部造作工事が進んでいます~
関連コラムはこちらをご参照ください
施設建築を木造で建てる
木造ビルの可能性
最終更新日:2025年8月1日投稿日:2025年8月1日