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京都市左京区「Y邸新築工事」大工さんによる内部工事が進んでいます。

「京都の木の家」「注文住宅」の竹内工務店ブログです。

現在、京都市左京区の「Y邸新築工事」の現場では、大工さんによる内部工事が着々と進行中です。

今回のY邸は、住まい手さまが設計段階から積極的に家づくりに関わられており、
自然素材をはじめ、使用する樹種・材種・工法・設備に至るまで、
設計事務所と細やかに打ち合わせを重ねながら計画されてきました。

内部工事が進むにつれ、少しずつ空間の輪郭が現れ、間取りや生活動線も明確になってきました。
日々の暮らしや将来の使い勝手を考慮した細やかな動線計画も特徴です。

注文住宅ならではの自由な発想が取り入れられたお住まいで、
「これから木の家を建てたい」と考える方にとっても参考になるヒントが随所に詰まっています。

Y邸の特徴のひとつが、玄関からキッチンへと続く一直線の玄昌石貼りの土間。
こちらは土足で行き来できる計画になっています。

手前がリビング、奥が土間のキッチンです。
土間の玄昌石の仕上がりも楽しみです。

リビングの勾配天井には、吉野産桧の化粧垂木があらわしで組まれており、木の力強さと繊細さが共存する、ダイナミックで温もりのある空間に仕上がってきました。
垂木の上には、厚み12mmの杉の無節板を張っています。
一枚一枚異なる木目や色合いが美しく、見上げるたびに新たな表情を楽しめる印象的な天井です。
無節材ならではのすっきりとした上質さも、空間の品格を高めてくれています。
リビングは、家族が腰を掛けてゆっくりと過ごす時間が多い場所。だからこそ、天井の意匠にもこだわることで、日々の暮らしの中に自然と豊かさを感じることができます。
また、杉や桧といった自然素材は、調湿性や断熱性にも優れており、見た目の美しさだけでなく快適性にも寄与しています。

こちらには、これから取り付けを待つ杉の窓枠材がスタンバイしています。
ふんわりとした木目と手ざわりが心地よく、空間にほっとするような雰囲気を加えてくれます。
取り付け後、自然光が差し込むたびに、木の表情がより引き立ち、空間に深みが増すのが楽しみです。

杉の窓枠材は、どの面を表に見せるかという細かな部分にまで心を配りながら、大工さんが一枚一枚丁寧に加工をしていきます。
日差しや空気にふれて少しずつ色が変化し、年月とともに空間に馴染んでいく姿も楽しみの一つです。
枠材は一見するとシンプルな部材ですが、そこにはたくさんの工夫とこだわりが詰まっています。

2階には落ち着いた雰囲気の畳敷きの主寝室を配置。
和の要素も大切にした空間です。

軒天には杉板を貼り、外観にも木の家らしい風合いが加わっています。

設計は奥野崇建築設計事務所さまです。

京都市左京区「Y邸新築工事」のブログ記事はこちらをご覧ください。
京都市左京区「Y邸新築工事」~上棟しました~
京都市左京区「Y邸新築工事」~ドントパネルを使ったお住まい~

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