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嵐山の家 完成見学会

ホームページでもお知らせしておりました、築29年の木造住宅の完成見学会を開催しました。
たくさんのお客様にご来場いただき、とても有意義な時間になりました。

リノベーションの際によくご質問のある、構造、断熱対策やサッシュ廻りの改修について実際の建物を見ながらお話ができ、
木の質感や温い手触り、足ざわり、写真では伝わらない部分もご体感頂きました。

この家の特徴の一つ、製作キッチンでは、既製品との違いや、どのようなご要望を取り入れプランされたのか、今後の家づくりにご参考頂けるよう実物を見ながらご説明をいたしました。
お客様は引き出しや扉も開けて細部を確認。デザインはもちろん、食器や電化製品もしっかりと納まる収納量も好評でした。

今回の完成見学会が、少しでも皆様の今後の住まいづくりの参考になれば幸いです。
またこのような機会を頂きました御施主様にも心よりお礼申し上げます。
ご来場いただきました皆様ありがとうございました。

キッチン3
設計監理のnekkoさん、図面や施工前の写真を交えて、建物の特徴について説明

ねっこさん
吹抜け空間では空調、トップライトについてのお話を

キッチン
造作の収納は扉を開けて、使い方などお話しています

2階
無垢の杉板の暖かさ、柔らかさを足ざわりで確かめる

玄関3
和やかな見学会となりました

住まいと階段

住まいと階段

京町家にある階段は、隠し階段になっているものが多く見られます。
例えば、押入れの襖を開けると階段になっているなどです。
また、階段が収納家具のようになっているものもあります。(箱階段)
引き戸や開き戸などの戸棚を階段に仕込むのですが、今では箱階段は古美術品と言っても良いほど値打ちが高いものになってきています。

大工が作り上げる箱階段は、日本の伝統の美しさがあります。
しかしこうした京町家の階段はとても急勾配な作りになっています。
今ではあまり急勾配の階段は見られなくなりましたが、京町家では当たり前の角度だったようです。
京町家だけでなく、昔の日本家屋の階段は急勾配のものが多かったように思いますが、これは現在の階段との大きな違いです。

住まいと階段の位置の変遷(階段の位置が変わってきている)

二階建て住宅が当たり前になった日本の住まい。
新築住宅を建てる際に考えるのことの一つが階段の位置です。
少し前までは、玄関を入ってホールに階段があった家が多かったと思います。
しかし最近では階段の位置が変わって来ています。

近頃よく見られるのが「リビング」に階段を置く家です。
家族全員がリビングを通らなければ2階に上がることができないように設計されています。
これらは、子供たちの教育上の問題もさることながら、視覚的な空間の構成をねらったものでもあります。

リビングに階段を設置すると動線を短くする事ができ、なおコンパクトな平面で室内を広く見渡すことができ開放感が生まれます。
あえてリビングを通って2階へとつなげる階段を持つ家は、親密な家族関係を作る上で最も適しているのかもしれません。

階段の種類(箱階段、ストリップ階段、)

階段にも種類がいくつかあります。
今回は木の階段である「ストリップ階段」と「箱階段」をご紹介していきます。

骨組みが丸見えになっている階段のことをストリップ階段と呼びます。
下がオープンになっているため、部屋が広く開放的に見える視認効果があるため、リビングに適する階段として選ばれています。
ストリップ階段は開放的で日の当たる場所に設置されることが多く、これを採用することで、コンパクトなプランでありながらも空間の幅が広がります。

一方、下部分が収納やトイレになっているのが箱階段です。
最もよく目にすることの多い一般的な階段で、実用的な階段として用いられています。
間取りにあわせた実用的な階段のため、ストリップ階段と比べるとデザイン性は劣りますが収納等を考えると実用性は高いです。

魅せる階段(リビングからの階段はインテリアのシンボルにもなる)

魅せる階段として現在最も主流となっているのがストリップ階段です。
階段の下がオープンになっているため、室内を見渡せる事で開放的で室内空間が広く感じられるという特徴があり、
下部に観葉植物や家具を置くことができますし、又階段そのものがインテリアにもなります。

木で作り上げるのも素敵なのですが、鉄で作るのもまた雰囲気が変わってオシャレです。
特に薄く、軽く見せて軽快なものも最近若い人に好まれているようです。

部屋の雰囲気に合ったものも良いのですが、反対に全く雰囲気の違うものを設置することで、対極の美しさは生まれます。
階段は実用的なものから魅せるインテリア的なものまでさまざまな仕様で作る事ができ、又2階の吹抜け等とあわせてプランすれば
豊かな空間をつくることができ、住まいの質も高まります。
現在の住まいの中のシンボリックなものとして階段を用いたいですね。

築29年の住宅リノベーション 2月3日(土)完成見学会です!!

築29年の住宅リノベーション、内装も仕上がり、現在最終の仕上げ工事中です。
こちらの住宅は完成見学会も予定しています。
☆ご予約受付中です☆
詳細はこちら↓↓
完成見学会のお知らせ

吹抜け部分にロートアイアンの手摺もつきました
手摺

リビングから吹抜けを見上げた場面 サッシは全てペアガラスに入れ替えました。
吹抜け

玄関収納は漆喰で仕上げてます
上部を丸く仕上げた入り口
内部は一畳程、棚、ハンガーパイプがあるので、普段使いの上着やレインコート等の収納にも重宝しそう
玄関収納の空気が動かないので、意外と湿気が多い場所です。調湿性能を上げるために、杉板や漆喰等の自然素材を使用し、換気扇も取り付けました
玄関

サブウェイタイルを使用したキッチンカウンター
奥に見える造作家具等木部は柿渋塗で仕上げてます
キッチンも造作で製作しました
キッチン

リビング、奥の古建具はお施主様が塗装をされました
リビング

写真ではお伝えできない、自然素材の質感等、実際に完成見学会でご体感ください!!
たくさんのご来場お待ちしております!!

竹小舞と荒壁塗り

日本の家は木と藁と土で作られている

昔の日本の家は、主に木と藁と土で作られていたと言われています。
原始時代の住宅は学校などで習ったかと思いますが、竪穴住居や高床住居のような自然を生かした建物でした。
その頃は今のように生活するための建物としてではなく、外部から身を守るために作られました。
それから「住む」という要素が強くなり、木と藁や土を使って住居空間を作り上げて行ったと言われています。
今でも各地に残されているわらぶき屋根の家は、その名残りの形ではないかと思います。

現在は耐震性、耐熱、耐寒、耐久性が重視され、さまざまな住宅建材が開発されています。
そのため建築の構造材は、「木」か「鉄」或は「鉄とコンクリート」に限られていますが、昔の人々の暮らしを豊かにしたのは、木と土や藁など多くの自然素材だったのです。

竹や土はどこにでもある素材

竹や土は日本全国どこにでもある素材です。
その身近な素材が伝統家屋に使われて来たことを忘れてはいけません。
その優れた材が持つ特質により、竹がさまざまな用途で使われ始めたのが300年ほど前だと言われています。
優れた柔軟性を持っている、そして加工が容易で粘り強さも備えています。
現代で使わている「鉄筋コンクリートの組織構造」に例えられるほどの性能を持っています。
そのため、土壁の下地として最適で格子状に編みこんで構成されたものを「竹小舞」と言います。

壁を作るのに竹小舞と土だけでは強度が不安なため、つなぎとして混ぜたのが「わら」などです。
それを荒壁塗りと言い、左官の壁塗り(仕上げ塗り)の下地となっています。

京町家や民家には使われてきたが(利点も)

竹小舞や荒壁塗りは京町家をはじめ民家の壁(蔵や土塀の壁としても)に使われてきました。
今のようにさまざまな建材が無かった時代の人々の知恵で誕生したこれらの手法は、まさに日本家屋を代表するものです。
(他の国にも同じようなものがありますが)
竹小舞と荒壁塗りの利点は幾つもあります。

  • 耐火性・・・基本的に土であるため燃えにくい
  • 耐震性・・・柔軟性があることで耐震性にも優れている
  • 調湿性・・・土には調湿性がある
  • 断熱性・・・土壁が熱を通しにくい
  • 遮音性・・・竹と土の重み(厚塗)が優れた遮音性を引き出す

他にも、夏は涼しく、冬は暖かいと言う利点があります。

現在は、建築基準法制定以来、土壁の使用は少なくなっている

こんなに優れた土壁ですが、最近ではほとんど目にすることが無くなってきました。
それは「建築基準法」が原因の一端を担っています。

建築基準法には、建築物の用途や構造、設備など建築物に関する最低限の基準が定められています。
昭和25年に制定されたものですが、時代とともにその内容も徐々に変化しています。
国民の暮らしを守るために制定されましたが、その中で土壁の使用ができなくなってしまったのです。
その性能を明確にされてこなかった土壁は使えなくなってしまいました。