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京都市左京区「岩倉の家新築工事」の地鎮祭

京都市左京区「岩倉の家」の地鎮祭が行われました。

お天気にも恵まれ秋空が広がる中、工事の無事とお施主さまご家族の繁栄をお祈りしました。

その土地で初めて草を刈る「刈始め(かりぞめ)」、初めて土をおこす「穿始(うちぞめ)」、初めて土をならす「土均(つちならし)」を行います
鍬

5色の鎮め物は風水からきており、青=東(青龍) 白=西(白虎) 赤=南(朱雀) 黒=北(玄武) 黄=都の中心 東西南北の四方を守る四神で土地が栄えるとされています
鎮め物は、土地中心の地中に納め家の安泰を祈願します
5色

これから竣工まで、気を引き締めて工事を進めてまいります。

木製窓サッシ、金属サッシ

(住まいにおける)外部建具の変遷

日本においてサッシと呼ばれるものは木製が主流でした。
木造住宅に木製窓は、当たり前の形であり、それ以上の素材のものはありませんでした。
しかし強度・水密性・気密性などの面で高性能なものが求められるようになり、町の建具屋さんで作られる木製窓は、現代の住宅にはあまり目にしなくなってしまいました。

昭和35年ごろになると、さまざまなメーカーがアルミサッシを製造するようになり、昭和39年から40年になると住宅用サッシの普及が始まりました。
40年代半ばにはほぼ住宅の中で工業製品としていち早く窓にアルミサッシが採用される事になってきました
アルミサッシは、木製窓サッシよりも機能性(一部)に優れていること、一般的に近代的なものがもてはやされる時代背景もあり多く使われることなりました。

現在もアルミサッシは住まいにおいて当たり前に取付けられています。
これまでに無かったおしゃれなデザインも増えており、洋風、和風、どちらにもマッチしたものが揃っています。
ただ、まだ残されている古民家や京町家には現在も木製サッシが使われています。
手直しをしながら使い続ける、昔ながらの木製サッシはどちらかと言うと「古いもの」ではなく、「どこか新しいもの」と感じられるのではないでしょうか。

窓サッシの形状(木、金属問わず)引戸、はめ殺し、開き戸(片,両)滑出し等

窓やサッシは、間取りに合った使い勝手の良いものを選ぶのが一般的です。
現在は素材やデザイン、性能を高めた豊富な商品が揃っているので、用途や機能そして空間に適したものを選ぶことが可能です。
ただ、サッシにはさまざまな種類があるので、実際に選ぶとなるとどれを選んで良いか迷ってしまいます。
そこで、ここではサッシの形状など種類を紹介したいと思います。

  • 引戸
    横に引いて開閉するのが引戸です。
    左右どちらからも開けられるもの、中心から左右に開けるもの、一方だけのものと主に3種類あります。

  • 滑り出し
    左右の溝に沿って動くものと上下の溝に沿って横に 滑り出すものの主に2種類あります。

  • 開き戸
    蝶番や軸金物などによって回転して開閉する戸で、片開きと両開きがあります。

  • はめ殺し
    FIX窓」とも呼ばれる、一般的に開閉することができないサッシのことです。
    採光を目的に、玄関のドア枠や階段ホールの天井窓などに設けられることが多いものです。

サッシには他にも幾つか種類がありますが、上記で紹介したものが代表的なものです。
住まいに使用されるサッシは、選び方によってお部屋の雰囲気に違いが出ますので、慎重に選ぶことが大切です。

(外部建具のいろいろ)木製サッシ、アルミサッシ、スチールサッシ等

外部建具の素材は主に以下のようなものがあります。

  • 木製サッシ
    昭和初期頃からあったのが木製サッシです。
    アルミサッシの登場により影を潜めていましたが、最近またその良さが見直され、新しい機能性に優れた製品が誕生しています。
    ペアガラスをはめ込み防火の対応した木製サッシも増えてきています。
    木製サッシは、地産地消でエネルギーをあまり使わずに制作できるのと、その木製の質感が大変良く特に欧州の住宅では数多く使われています。

  • アルミサッシ
    現在建物のサッシとして主流となっているのがアルミサッシです。
    耐候性、防火性に優れており、軽量のため開閉がとても楽です。
    但しアルミの型を作るのに大変なエネルギーを使っています。

  • スチールサッシ
    スチールサッシは住宅ではなく工場などの窓に採用されていました。
    耐火性に優れているのですが、耐候性が悪いことから徐々に少なくなってきてしまいました。

  • 樹脂製サッシ
    熱伝導が低く断熱性が高い特徴を持っているのが樹脂製サッシです。
    複層ガラスを使用した一体構造を取ることで高い断熱性を発揮することが可能です。
    そのため、最近では北海道など寒冷地の窓に採用されています。

  • 複合サッシ
    「アルミ+木」「アルミ+樹脂」のように、2つの素材を組み合わせているのが複合サッシです。
    外側には耐久性に優れた素材、室内には温もりを感じられる木製素材というように組み合わせるのが一般的です。

現在求められる性能

現在住まいに求められているサッシや建具は、利便性、断熱性、耐久性、防火性そして美観に優れているものです。
地球温暖化などの影響により、昔よりも夏は暑く、冬は寒いといった異常気象となっています。
そのことから、より性能に優れたものが求められているのです。
しかし、性能だけでなく、やはり美観や触観も大切です。

例えば、スペーサーと呼ばれる金属部材で、2枚のガラスの間に中空層を持たせたガラス「複層ガラス」を入れた建具は、
熱が最も移動しやすい「窓」の断熱性能を高め、冷暖房効果の低下や、結露の発生など、熱の移動によって、住まいの快適さを損なう様々な問題を解決に導いています。
このように性能に優れたサッシや建具を採用することで、エコロジーでより快適な住まいになるでしょう。

木材市場を訪れる

現在工事中の現場で使用する材料を仕入れに、岐阜県にある材木市場を訪れました。

欅を始めとして広葉樹の材木がズラリと並んでいます
市場

こういった巾の広い板はテーブルの材として使われています
市場2

天井板用に加工された杉板もたくさん
産地も様々で笹杢や中杢など、杢目の表情が違いおもしろい
幅の広いものは大径木の杉からしか取れない希少なものです
板

京町家リノベーションの現場では、天井の一部に無垢の杉板を使用することになりました
2坪ほどの空間ですが、同じ杉から取れた杉材で揃えます
板2

右から4番目は床框に使用する槐(エンジュ)の木
右から2番目は神代杉(神代とは長年土の中に埋もれていた)で、こちらも希少なものです
独特の風合いがあります
えんじゅ

床脇に使用する赤松の皮つき丸太
丸太

和の設えにかかせない素材です。

 

住まいの記憶を残す

古い建物には家族の生活の歴史がきざまれている

古い建物はただ単に古いだけでなく、そこに住んでいた家族の生活の歴史が刻まれているものです。
おじいちゃんおばあちゃんが若かった頃、お父さんお母さんがまだ新婚だった頃、
そして子供の成長過程での歴史など、家族の思い出とともに生活の歴史がきざまれています。
古い建物の中には、先祖代々受け継いできた長い歴史がある家もあるでしょう。

家が古くなったから建て替えたいけれど、家族の記録と記憶が多く詰まっている今の住まいを壊してしまうのはなんだか忍びない、
とそんな風に思っている方は少なくありません。
なかなか建て替えに踏み出せないという方が選ばれるのがリフォームです。
家を壊さずに、家族みんなが住みやすいように上手くリフォームする方は多いと思います。
しかし、古い家のリフォームは意外と費用がかかってしまう場合があります。
新築に建て替えてしまった方がコストが安く収まる場合もあります。
新しい建物を建てる時に、廻りの環境やその土地で全くの家族の記憶や歴史が無くなってしまうことが懸念されます。
しかし「住まいの歴史を残す」のは建て替えでも可能です。
「家族の生活の歴史を新たらしい家に残す」ことは、それは家族にとって思い入れのある家になることでしょう。

新しい建物に古い建物の記憶を残せないか

新築する家に古い建物の記憶や思い出を残すことはできないのだろうか、と考える方は多いのではないでしょうか。
家族の歴史が詰まった思い出の記憶は、古い家の隅々に残されています。
もちろん、全てを残すことは難しいのですが、一部だけでも古い家の記憶を残すことは可能です。

例えば「柱」はどうでしょう。
昔は子供の成長を柱に刻むのが一般的でした。
1年ごとに子供の身長を刻むことで、成長の記録を永遠に残すことができたものです。
もし古い家にそのようなものがあれば、残したいと思うのは当然のことです。
古い建物にはその場所に流れる時間が刻み込まれるので、仮に柱一つであっても十分な思い出になるものです。
また、古い建物の一部を新しい建物に残すことで、デザイン性も向上する可能性があります。
特に「和」を意識した和モダンな住宅を希望するのであれば、古い建物の一部を使用することで、家族にとってより素敵な住まいになるに違いありません。

意匠や素材、間取りであったり

古い整った町並に異質な意匠の建物が建てられていて、見ていて居心地の悪さを感じる事があります。
その場合も古いもの似合わせた伝統的な意匠や素材、色等が使われていれば落着きを感じます。

古い建物には良材が使用されている事が多いものです。
木造住宅の場合、柱の桧や床の地板など上質な木材が使用されていることが数多くあります。
何代にも渡って暮らしてきたお家を、ただ壊すのではなく、新築の住宅の一部に使う事で家族の大切な思い出を残すことができるのです。

【素材】

建具
建具には扉、引き戸などがあるかと思います。
使い込まれた扉は、新しい家に再利用することで、アンティーク調に仕上がります。
その際に扉に調和した床材を選ぶことで、新しいのに懐かしく、そして安心を感じられる家が完成するでしょう。
新しい家のアクセントとして古材の梁を採用する方は結構多いものです。
古い家に使われていた梁を使用することにより、家族が集まる空間が引き締まったものになるでしょう。

また、意匠や素材だけでなく平面として間取りを同じように作り上げるのもまた良いと思います。
慣れ親しんだ古い家と同じ間取りであったり、使い勝手も同じでれば、どこか安心感を得られるのではないでしょうか。

古い建物の一部を新しい建物に使う(住まいの記憶を残す方法)

古い建物の一部を新しい建物に使うことで、住まいの記憶を残すことができます。
ここでは、そんな住まいの記憶を残す方法を幾つか紹介したいと思います。

  • 扉を再利用
    存在感のある扉は、新築の家に再利用するのがおすすめです。
    使い込まれた扉を、新しい家に再利用することで、アンティーク調に仕上がります。
    古い建具はどちらかと言うとベニガラの濃色が多いと思います。
    その色にマッチしたフローリングを選択することで、安心を感じられる家が完成するでしょう。

  • 歴史ある梁を再利用
    家族が集うダイニングリビング。
    そこの天井にあえてむき出しの太鼓梁が鎮座するのは意外にも斬新で新鮮な空間ができあがります。
    勾配天井の空間に古い建物で使用していた太鼓梁が存在感と落着きをかもし出します。
    古い家に使われていた太鼓梁を使用することにより、家族が集まる空間を優しく包んでくれるでしょう。

  • 地板を再利用
    床の地板等は良材が使われている事が多いので、新しく用途で同じく洗面台の天板であるとか、玄関の地板に使うとか
    ニッチの棚板等と使う場所は、数多く考えられます。

  • 建具のガラスを再利用
    古い建物で使われていた建具のガラス。
    レトロな木組みのデザインならなお良いでしょう。
    それを新しい建物の室内の小窓等に使用することで、新しく、そして懐かしく感じる不思議な空間が完成します。

  • 屋根瓦を再利用
    屋根の瓦として使われていた瓦を外構の土間に木端建てで埋込み、見切り材として等使うのも一案です。
    新しさと古さが混在したものがあるのが、落着きとなじみをかもし出し建物の価値をあげます。

地松ゴロンボの取付 京都市右京区木造住宅のリノベーション工事

前回加工の様子をお伝えしました地松のゴロンボが取り付けられました!!

間取り変更に伴い、新設梁での補強が必要な部分に使用しています。
始めはヒノキの補強梁を使用する計画でしたが、お施主様のご提案で、地松の原木を加工し、使用することになりました。

地松について

松は粘りがあり、曲げ強度が強く、梁に適した木材です。
昔は梁と言えば「松梁り」といわれ、よく使われていました。
日本の松は松くい虫の被害もあり、径の大きな地松は生産量が少ないのが現状です。また曲がったりねじれたりという性格を持っていて扱うのが難しいという面もあり、地松が使われる機会が少なくなっています。
ですが、今回のような機会があればなるべく使いたい材料です。

それでは今回の工事の様子です

手前の赤い木が赤松です
他の木に混ざって雑然と転がっています「まさに自然の木!!」
湾曲した原木をみると、加工の大変さが想像できます
加工方法は前回のブログをご覧ください⇒地松のゴロンボ 京都市右京区 木造住宅のリノベーション工事

構造補強のため金物も使用していますが、地松の風合いを活かせるよう、見える部分にはなるべく金物が見えないよう工夫しています

加工した梁を慎重に人力で上に上げていきます

柱に加工したほぞ穴に梁をはめ込み、栓をして固定していきます

リノベーションで地松の梁があるリビング空間となり、住み継がれていきます
次にどのような仕上げをするのかも楽しみです

これから内部の造作工事がはじまります。
今後の工事の様子もお伝えします!!