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京都市左京区 下鴨の家

こちらのお住まいの様子、前回アップさせていただいてから随分と経ってしまいました。
前回ブログの上棟から
しばし屋根仕舞いをしまして上棟式も無事おわりました。(少し前ですが。。。)

ハッピを羽織るとやはり身が引き締まります。今後の工事の無事とお施主様が職人への労いの会を開いて下さいました。とてもいい時間でした。ありがとうございました。

LDKの天井にはJパネルが使われています。構造材と同じく紀州の杉が使われています。とても綺麗です。

最初は赤みが強く感じますが経年で色は同じようになってきます。

こちらは前回ブログでご紹介させていただきました桂坂の家と同じく気密で設計をされています。
壁の面材と柱の間に気密パッキンを入れております。外壁側の透湿防水シートの継ぎ目にもしっかりと気密テープを貼っています。

そしてサッシがついた先日こちらでも気密テストを行いました。

今回は2台異なる機械で測定です。

監督、大工さんが心配そうに結果を待っております。
結果は設計士さんがご想定されていたより良かったそうです!

同時に内部の造作工事も進んでおります。

大工さんは枠材をカンナで仕上げ中です。

 

 

 

 

 

気密工法について

気密工法は「断熱」「気密」を組み合わせた住宅で、断熱材や気密シートで家全体を包み込みます。
「断熱」・・・床下、壁、天井に断熱材を充填する。家の中と外の環境を分け、熱が伝わるのを少なくする
「気密」・・・家の隙間をできるだけ無くし、家の中と外の空気の交わりを無くす

~高気密、高断熱住宅のメリットは~
● 冷暖房効率も良くなり、温度の変動も少なく、体への負担も少ない室内環境になります。ヒートショック対策にも有効です
● 家の中の温度差が小さくなることで結露しにくくなり、住宅が長持ちする
● 温暖化の原因となるCO2排出量も削減
● 壁体通気を抑制し断熱性能の低下を防止する
● 計画換気の性能保持
● 音が外に漏れにくい

これからの季節でしたら、湿度の高い空気や真夏の熱風などの不快な空気の侵入を防ぐ事ができます。
反対に、隙間から室内の快適な空気が外に逃げるのも防いでくれます。

施工中の現場ブログにもアップしております「桂坂の家」は気密工法で施工しています。https://www.takeuchi-kyoto.jp/update/blog/4088/ 

気密は断熱材グラスウールに気密シートを貼って取っておりますが、外壁の面材(ダイライト)のジョイント部にも気密テープを貼りました。サッシがついた状態でどの程度の気密があるか先日気密検査を行いました。

                                            

写真の装置を使って測定です。

サッシはしっかり閉めて

これから木製建具が付く窓は空気が外に出ないようにしっかり閉じます。そして空気がどの部分から外に漏れているかを調べます。目で見ることは出来ないのですが空気の流れは感じる事が出来ます。サッシ部の場合はその製品の気密性能によりますが木部の取り合い、外部に繋がっている排水口などの場合はもう一度テープをはり直したり、簡易ウレタン断熱材を吹きつけたりします。

試験の結果はc値 0.65㎠/㎡でした!
C値というのは建物の面積に対してどれくらいの隙間があるかを写真の装置を使って測定したものです。(一般的に高気密仕様は 2.0㎠/㎡ 以下とされています)

竣工前にももう一度気密測定を行います。その頃は大きな木製の窓がついておりますので数値が気になるところです。

 

 

 

 

 

 

京都市西京区 秋元眼科クリニック 6月1日オープンです

京都市西京区の秋元眼科クリニックの工事が完了しました。
先日引渡をさせて頂き、6月1日にオープンします。

外部の屋根格子に京都市内産(京北)の杉材を使用しています。

内部も暖かみを感じる木の質感あふれる内装が施されています。

こちらは塔本研作建築設計事務所の設計です。

外観

受付

部屋

京都景観法

京都景観法の制定された背景

国内外を問わず、人気の観光地として知られている京都。
その人気の理由は歴史的文化が色濃く残る町並み、建造物、そしてそれらを育んできた魅力ある京の文化を感じる事ができるからではないでしょうか。
そんな京都では「京都景観法」が平成16年に公布されました。
これは日本伝統の景観美を守るため、そして日本の都市や農山漁村などにおける良好な景観の形成を促進するためです。
このように京都や奈良など、歴史的文化財が多く残された地域では、景観を重視した街づくりがおこなわれています。

京都は1200年を超える歴史ある地域です。
数多くの歴史的資産や、日本情緒溢れる町並み、そして豊かな自然。
それらが融合することで京都らしい独特の景観を創り出しています。
自然的景観や重要な歴史的景観に影響を与えかねない事例が発生していることを踏まえ
それを壊してはならないと、京都市が平成17年12月に京都景観計画を策定しました。

京都景観法の制定内容(建築物の高さ規定と看板の規定)

京都の景観を守るため平成17年12月に制定された京都景観法は、平成19年に大幅改正されました。
市を21地域に分け、規制区域ごとに看板の大きさや色などをこと細かく規制しました。
また市内全域で屋上広告や点滅式照明のついた広告を禁止しています。

京都市では、屋外広告物を景観をかたちづくる重要な要素とし、屋外広告物を表示する際に市長の許可を義務付けています。
全所区的な企業の広告物であっても、京都にふさわしいデザインに変えるよう指導しています。
そして建築物の高さやデザインも規制されています。
10m、12m、15m、20m、25m、31mと6段階に設定し、それぞれの市街地の特性に応じて、建物の高さを規制しています。
なぜ建物の高さまで規制するのかというと、歴史的な県庁物や京町家との調和を図るため、隣合う建物同士の高さの調整を図るためです。

京都では比較的広い範囲で建物の高さを制定し、美しい町並みを保っています。
建物のデザインに関しても、それぞれの地域の特性に合わせたデザイン基準を定め、京都の景観の保全・形成を図っています。

京都景観法の影響

京都景観法により、建物の高さやデザイン、看板や広告物に関しても規定を設けました。
景観に対する京都府民の意識や関心が高まり、自分達の住む街を守ろうという意識が強くなりました。
京都ではこれまで高度地区制度などを活用し、市街地の大半で建物の高さを規制してきました。

しかし、建築基準法の規制緩和を背景に、高層建築物の建設が進みました。
このままでは京都らしい景観が破壊されるとの危機感から、京都景観法を制定しました。
そんな京都景観法による影響として第一に挙げられるのが「地価相場の上昇」です。
京都景観法により、調和のとれた町並みになるにつれ、地価相場が上昇傾向にあります。
他にも京都景観法による影響があります。

【京都景観法の影響 プラス面】

  • 良好な景観が保全・形成される
  • 調和のとれた町並みが形成される
  • 日照・通風が良好になる
  • 圧迫感のある高層ビルや高い建物が建たない
  • 京都の景観や町並みが確保される
  • 観光収益の効果が期待される

【京都景観法の影響 マイナス面】

  • 建物建築の自由度の減少
  • 建築コストの増加
  • 地域の経済活動が制約される恐れがある

京都景観法その後

京都は日本でも独自の文化を築づいてきた地域です。
古都京都との代名詞があるように、さまざまな歴史的建造物や古い町並みが残されています。
それら歴史的な価値を持つものは美しく、日本人が心のよりどころとするものではないかと思います。
そんな京都の町並みを守るために制定された京都景観法により、市民の意識の向上とともにさらに美しい景観となっています。
京都に求められる美しい景観を残すことにより、これからも観光客が途絶えることはないでしょう。

京都を代表する建物「京町家」は、取り壊され年々減少する傾向にあります。
その理由は老朽化と新しい建物を建設するためです。

しかし、京都景観法が制定されからは、地域ぐるみで住民とともに京町家を守ろうとしています。
現在京町家を残すために京町家の解体の届出が義務づけされる等、又世界遺産を始めとする寺社等とその周辺の景観を保全するために
さらなる京都の景観を守る取組みがおこなわれています。