京都市上京区「M邸京町家リノベーション」を施工事例に掲載しました。
ぜひ施工事例にてご覧ください。
設計は空間工房用舎行蔵一級建築士事務所さんです。
施工事例はこちら京都市上京区「M邸京町家リノベーション」
京都市上京区「M邸京町家リノベーション」のブログ記事はこちらをご覧ください。
京都市上京区「M邸京町家リノベーション」~竣工しました(ビフォーアフター)~
京都市上京区「M邸京町家リノベーション」を施工事例に掲載しました。
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京都市上京区「M邸京町家リノベーション」~竣工しました(ビフォーアフター)~
京都の町並みの中には、木造建築で造られた民家や町家が今も大切に受け継がれているのをみうけます。
そのような美しい景観の中で暮らすなら、外観のデザインだけでなく、家の骨組みを支える構造材にこだわることも大切です。
昔から日本の木造建築を支えてきたのは、大工の手仕事による「手刻み加工」です。
ここでは手刻み加工の魅力と、竹内工務店が大切にしているこだわりをご紹介します。
竹内工務店では日本の伝統技術を大切にし、次世代へと受け継いでいく住まいづくりを大切にしています。
その中でも職人の手仕事によって丁寧に仕上げる「手刻み加工」は見た目の美しさだけでなく、安心して長く住み継げる家づくりに欠かせない技術です。
それでは、手刻み加工の魅力や現代の住まいにおける価値についてご紹介します。
・伝統的な技術である手刻み加工
「手刻み加工」とは、大工が手作業で墨付けをしてノミやノコギリなどの道具を使って木材を加工する伝統技術です。
一つひとつの材の木の性(しょう)を見極めながら加工することで、木の特性を最大限に活かせるようになり強度や耐久性に優れた家づくりが可能です。
とくに仕口や継手といった接合部分では、釘や金物をほとんど使わずに木を組み上げていくという特徴があります。
職人の技によってしっかりと組まれた構造は、長い年月を経ても安定した強度を保ち安心して暮らせる住まいを実現しています。
・手刻み加工の魅力と造作材の加工
手刻み加工は家の骨組みだけでなく、仕上げの細かな部分にも活かされています。
たとえば、室内の柱や建具に使われる「造作材」は職人が手仕事で鉋で仕上げることで、繊細な美しさが際立ちます。
さらに「超仕上げ加工」を施すことで木の表面は滑らかに仕上がり、塗装しなくても木の滑らかな肌触りと美しさを楽しめるのです。
・現代における手刻み加工の価値
現在の住宅建築では工場で機械を使って木材をあらかじめ加工する「プレカット加工」が主流になっています。
プレカット加工は、施工の効率化や精度の安定といった面で大きなメリットがあります。
しかし、機械による加工は画一的になりやすく木材ごとの個性や細やかな調整が難しい場合もあるのです。
手刻み加工の場合には職人が個々の木材を見極めながら加工します。
木の温もりや風合いを活かした加工により、プレカット加工に比べて柔軟で味わい深い仕上がりになるのです。
手刻み加工で仕上げた住まいは手仕事ならではの丁寧な仕上がりで、住むほどに味わいが増し続けることでしょう。
・伝統を受け継ぐ「手刻み加工」による家づくり
伝統的な日本の家づくりでは近くの山から切り出した木材を使って、大工が手作業で墨付けをしてからノミやノコギリを使って加工していました。
この「手刻み加工」によって、木材それぞれの特性を見極めながらしっかりとした骨組みが組み上げられていたのです。
木の癖や強さを活かしながら作られた住まいは、見た目の美しさだけでなく長く安心して住み続けられる丈夫な構造を持ち、年月とともに味わいが深まります。
・プレカット加工と手刻み加工の違い
現代の家づくりでは工場で木材をあらかじめ機械で加工する「プレカット加工」が主流になっています。
プレカット加工は寸法や形が揃いやすく、工期も早く、安定した品質で家を建築できる点が特徴です。
しかし、「手刻み加工」は職人が一本ごとに木の特徴を見極めながら手作業で仕上げており、木の個性や癖を細かく活かせる魅力があります。
木材ごとに特性を引き出せるため、自然素材の風合いを活用したしなやかで丈夫な骨組みが作られます。
プレカット加工の効率性を活かしつつ必要な部分に手刻み加工を用いることで、木の良さを最大限に引き出し温もりのある住まいに仕上げられるのです。
伝統的な手刻み加工にはたくさんの魅力があります。
しかし手刻み加工を住まいに活用しようとすると、どうしても手間がかかりコストも高くなりがちです。
ここでは、手刻み加工を使うメリットと、知っておくべきデメリットについて詳しくご紹介します。
・手刻み加工のメリット
手刻み加工の最大の魅力は、木材ごとの特徴を活かしながら丈夫で美しい家づくりができることです。
職人が素材の吟味をしながら加工するため、木材ごとに最適な仕上がりになり、強度や耐久性に優れた構造に仕上がります。
釘や金物をなるべく使わずに昔ながらの「仕口」や「継手」と呼ばれる方法で木材を組み合わせるため、修繕がしやすいのも特徴です。
さらに、表面を丁寧に仕上げることで木材本来の美しさが際立ち、塗装しなくても温かみのある仕上がりとなります。
必要最小限の加工で済むため、加工によるロスが少なく環境にもやさしい家づくりにつながります。
・手刻み加工のデメリット
手刻み加工は手作業だけですべてを加工するため、機械を使ったプレカット加工に比べるとどうしても施工期間が長くなってしまいます。
また、熟練の大工が丁寧に作業するため、コストは高くなる傾向があります。
さらに高度な技術が必要なことから、手刻み加工を担える職人が限られており今後も技術を受け継いでいくことが大切な課題となっているのです。
日本の大工技術を次世代へ受け継ぐことを目的に、「手刻み同好会」が2018年に発足しました。
近年、竹内工務店もこの活動に参加し、手刻み加工の魅力や価値を広める取り組みに取り組んでいます。
ここでは手刻み同好会の活動内容と、竹内工務店の取り組みについてご紹介します。
・次世代に伝える伝統技術「手刻み同好会」の活動
大工不足や職人の高齢化が進む現代において、伝統技術である手刻み加工を未来へ受け継いでいくことは、建築業界全体の大きな課題です。
手刻み同好会では、以下のような活動を通じて手刻み加工の魅力や価値を発信し続けています。
・木構造実験とその解説を通じて、手刻み加工の強度や美しさを可視化
・各地の工務店や職人との交流会、完成建物の見学会
・軸組模型や板図を使ったワークショップや勉強会
・若手職人の育成の場となる建て方ライブイベント
・将来的な職人不足に備えた「手刻み大工預かり登録システム」の検討
こうした取り組みを通して、伝統を守るだけでなく時代に合った形で発信し、次代を担う職人たちの育成にも力を注いでいます。
・竹内工務店が大切にする手仕事の家づくり
竹内工務店ではすべての構造材を手刻み加工で仕上げているわけではありません。
しかし効率だけを優先せず、大切な部分では職人の手仕事を積極的に活用しています。
それは、木の性質や個々の違いを見極め、より丈夫で美しい住まいを実現するためです。
また社内外を問わず若手大工の育成にも注力し、手刻み加工の技術と精神を次世代へつないでいくことも、私たちの大切な使命だと考えています。
・暮らしの中に受け継がれる日本の技
竹内工務店の家づくりは、「伝統は守るだけでなく、活かすもの」という考えに基づいています。
京都の風景に馴染む佇まいを大切にしながら、職人の手仕事が活かされる住まいを提供しています。
今後も弊社では、さらに手刻み加工の機会を増やしながら伝統の技が、次の世代へと自然に受け継がれていくような住まいづくりに貢献していきたいと考えています。
「京都の木の家」「注文住宅」の竹内工務店ブログです。
京都市右京区「K邸リノベーション」思い入れのある築約65年の木造住宅のリノベーション工事をしています。
今回、終の棲家として、家全体を耐震性、断熱性の向上も含め、リノベーションされることになりました。
現場では内部造作工事が進んでいます。
K邸はグランドピアノが2台入る防音室を持つお住まいです。
防音対策では構造に振動が伝わらないようにする措置として、防震吊木を使用するなど、初めての試みも多く、大工さんも現場で試行錯誤しながら工事を進めています。
防音工事に関する詳しい内容は前回のブログでもご紹介していますので、そちらもぜひご覧ください。
ピアノサロンの天井は屋根形状に合わせてプラスターボードで下地をつくっています。
こちらのプラスターボードは、防音のため12.5ミリのボードを3重に貼っています。
先程のプラスターボードの上にロックウール吸音板を貼っていきます。
複雑な天井形状に合わせて、材料の加工をしていきます。
居間部分は既存の竿縁天井を残しています。
断熱改修もしていますので、天井裏には断熱材を充填しました。
裏庭に面した縁側、床には杉板を貼ります。
縁側の寸法に合わせて杉板を加工するため、如意棒のように両サイドに伸びる定規で床の寸法を測ります。
メジャーで測るより正確に加工ができるそうです。
用途に合わせた大工さんの道具にはいつも関心させられます。
外壁は補修と併せて、焼杉板貼り、吹付塗装も黒で統一されています。
黒系の外壁と格子の組み合わせも、和モダンなイメージで素敵ですね。
設計は高橋勝建築設計事務所さま です。
京都市右京区「K邸リノベーション」のブログ記事はこちらをご覧ください。
京都市右京区「K邸リノベーション」~工事が始まりました~
京都市右京区「K邸リノベーション」防音の工事
関連コラムはこちらをご参照ください
住まいのリノベーションを考える
住宅の外装材について(焼杉板等)
住まいの記憶を残す
現場ブログでもご紹介をしております京都市下京区「K邸新築工事」ですが、
この度、お施主様のご厚意で構造見学会を開催する運びとなりました。
1階に車4台が駐車できるビルトインガレージをもつSE構法の建物です。
建物完成後は構造部分は見えなくなりますので、
この機会にぜひ、SE構法の構造をご見学いただければと思います。
■日時 令和7年4月19日(土)10時から12時 14時から16時まで(ご予約の状況によりましてご希望の時間帯に添えない場合はご了承下さい。)
※完全事前ご予約制とさせていただきます。また一組様ご見学時間を1時間とさせていただいております。
■見学会会場 京都市下京区(詳細住所はお申し込み後に折り返しご連絡致します。)
■申し込み締め切り 令和7年4月18日(金)17時まで
エラー: コンタクトフォームが見つかりません。
「京都の木の家」「注文住宅」の竹内工務店ブログです。
京都市下京区でSE構法の建物「K邸新築工事」が始まりました。
「K邸新築工事」は1階に車4台が駐車できるビルトインガレージとなっており、
6.5mの間口は、間に柱を入れず、車が2台横に並ぶ大空間になります。
ガレージ空間を確保するため大開口の柱の少ない大きな空間が必要になり、今回はSE構法を採用されています。
建て方前の木材はかなりの量になりました。
今回は隣の敷地をお借りできたので本当に助かりました。
SE構法は一つ一つの材が大きいので、レッカーと連携して建て方が進んでいきます。
SE構法の特徴である木材と特殊金物の取付及び接合(ドリフトピン)部が多いため
建て方にかなり時間がかかります。
床合板も厚みが28ミリあります。
全ての木材に番号の割り振りがあり、指示を出す人、床を組む人とで分担し手際よく組まれていきます。
3階部分は高さもあるので、緊張感のある場面が続きます。
4日間で無事上棟することができました!
Kさま この度は誠におめでとうございます
SE構法は、大断面の木材・集成材の柱と梁を専用のSE金物で剛接合したラーメン構造で、
広い開口部をとれることや、柱や壁、筋交いが少なくても耐震性の高い建物を作ることができるのが特徴です。
在来木造では、基礎と連結した土台を介して柱を取り付けますが、
SE構法では、「柱脚金物」という特殊な金物で、基礎と柱を直接連結させます。
大空間を支える柱は120ミリ×360ミリの材を2本抱き合わせた大きさになっています。
柱と梁はSE構法専用の金物を使い、ピンで固定します。
京都市下京区「K計画新築工事」の現場では、4月19日(土)に完成見学会を予定しています。
詳しくはお知らせをご確認ください。
京都市下京区「K邸新築工事」構造見学会を開催します【令和7年4月19日(土)】
設計はMA2 ARCHITECTSさまです。
関連コラムはこちらをご参照ください
SE構法について