先日京都市中京区で、新築工事の地鎮祭が行われました。
これから始まる工事の無事とお施主さまご家族の繁栄をお祈りしました。
今回は店舗併用住宅を、新築京町家で新築する計画です。
周辺も京町家の家並みが残るエリアです。
瓦屋根に漆喰と格子、焼板を使用した外観になる予定です。
建物が完成し、町並みに一層彩が加わるのが今から楽しみです。
竣工まで気を引き締めて工事を進めてまいります。
京都市右京区「嵯峨の家・Y家(旧I家)改築工事」
長年の使用で腐食が進み、雨漏れする状態でしたが、ようやく雨仕舞いシートの覆いも外れ、新しい棟が姿を現しました。
「嵯峨の家・Y家(旧I家)」は、東西方向、南北方向と二箇所が茅葺き屋根で、それぞれ棟部分の仕上が違います。
東西方向は「針目覆いの棟」、南北方向は「瓦棟」です。
茅葺き屋根の棟は地方によっても様々な種類があり、興味深い部分です。
東西方向茅葺き屋根「針目覆いの棟」
茅の束を杉皮で覆ってあります
南北方向の棟「瓦棟」
こちらは大工さんが、野地を組んでいます
入母屋の妻部分
正面の板張りの部分は、昔の資料を参考に元のかたちに復元します
板が朽ちて穴があいていますが、以前は彫刻がなされていた