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洛北 蓮花寺

本格的な梅雨が始まったかと思わされた週末 京都市左京八瀬にある蓮花寺に行ってきました。


こちらは門からお寺に続く通路です。緑にあふれています。

ここは京都大原に行く道中にありとても静かなお寺です。実は隠れファンが多く紅葉の時期はとても多くの観光の方が訪れています。
私も数回訪れています。
これから担当させていただくお住まいの事で分からなくなったり、良いディテールなどが浮かばない時などはこうやってお寺などに行って構造を見たりモジュールの確認をしたりします。

ここは八畳ずつに区切られた空間と1間の空間そして縁側という造りです。空間から眺める庭の見え方がとても素敵です。軒が2mほど出ており、外周部2方は建具がはいっていませんが
雨音が遠く感じられます。

のんびりとしたお寺めぐりをされたい方ぜひ機会がありましたら足を運んでみてください。

平成の京町家

平成の京町家

京町家と言えば、京都を代表する歴史的建造物と認識されている方がほとんどです。
しかし「平成の京町家」と呼ばれている新しい形の町家もあります。
従来の京町家と平成の京町家は同じ町家と名付けられていますが、どこが違うのでしょう。
いわゆる京町家は1950年以前(戦前の建築基準法制定前)に、伝統的木造軸組構法(石場建て・柔構造)で建てられた木造家屋を指しています。
この定義は京都市が定めたもので、1950年以降に建てられたものは基本的に京町家には該当しません。
戦後、建築基準法制定後に耐震の基準が定められ、
コンクリート基礎と土台と金物での緊結など金物を多用して構造基準を満たす形の在来軸組工法が
形作られ、全国一律にこれらの工法で建てる建物の形へと変わってゆきました。
一方、平成の京町家とは伝統的な京町家の知恵と、現代に求められる基準(耐震、省エネ、地域材使用)を満たした新しいタイプの京都型エコ住宅のことです。
京都の気候や風土、文化に根付き、暮らし方までも含めていることが、「平成の京町家」の定義です。
京町家の良さを取り入れながら、現代に要求された新しい基準で建てられた住宅は、京都ならではの建物だと言えるでしょう。

省エネ住宅との相違

平成の京町家は環境に配慮したつくりなので、省エネ住宅であるとも言えます。
いわゆる省エネ住宅は全国的に普及してきていますが、京都においては単なる省エネ住宅を平成の京町家の基準としているわけではありません。
長い歴史のなかで築かれた京都独自の文化を活かし、町並みになじむこと。
そして四季の変化を暮らしに取り組みながら、自然や町、人々と関わり、省エネルギーであることが平成の京町家の特徴です。
平成の京町家はただ省エネであるというだけではなく、文化と町、人々の暮らし方に重きをおいており、そこが一般の省エネ住宅との違いと言えます。

気候風土適応住宅

現在、地球温暖化の問題もあり日本においても次世代の省エネ基準が定められ全国的に一律同様の基準で省エネに対処するように求められています。
しかしながら、日本の北から南の気候の異なる土地において気候風土の地域差がかなりあり、全国一律の省エネ基準では推し進められないのではと言う意見がでてきています。
日本の中でも土地柄によって建物の形や使われている素材、材料等一律ではありません。
それらは、その土地の気候や風土に適応する形で、又近場で手に入る材料や素材で作られてきています。
それらが、日本の原風景や町並みを作ってきました。
京都においても京町家の平入下屋の軒が連なる景観は独自のものです。

それら独自の地方におけるそれぞれの建物の特徴を活かしたものも省エネ型住宅の中で認めようというのが、気候風土型適用住宅です。
その気候風土型適応住宅策定の基になったのが、京都の文化や町並みにとけこむ暮らし方までも抱合して作られた平成の京町家であります。

これからの京の住まい

住まいの形はそれぞれですが、平成の京町家は新しい京の住まいの形として徐々に認識され、普及されつつあります。
従来の京町家をリノベーションする方も増えていますが、京都で新築をお考えの方々にご提案しているのが平成の京町家です。
弊社は歴史ある土地で京都独自の住まいの形を知り、住まいづくりを続けてきた工務店です。
歴史的な京町家はもちろんのこと、その歴史と伝統を受け継いだ平成の京町家は新しい京の住まいとして最良のものだと考えています。
現代ならではの快適な住まいと、京の伝統を融合させた平成の京町家はまさに当社の住まいに対する想いと同じです。
これからの京の住まいを支える一員として、平成の京町家をご提案させて頂ければと考えています。

三条京町家リノベーション工事完成

三条京町家リノベーション完成

三条商店街近くにある町家の改修工事が完成し消防検査も終了して引渡しをしました。この付近ではまだ京町家と言われる建物があちこちに少し残っています。この建物は京町家の風情を残した古い建物をリノベーションしたものです。当初より(今なにかと話題の)京町家をゲストハウスに使用する為にリノベーションを計画し、その後はゲストハウスとして使われます。管理会社が運営する事で、近隣に対しても細やかな対応をして近隣から(宿泊者の)クレームがでないように事前に計画されています。二条城に近い事でこの付近でもGHは大変増えています。三条の商店街の通り歩く外国の方が多く目につくようになってきました。建築の方でもインバウンド効果がこのような形であらわれてきています。

玄関内部2
階段室
2F和室1

京町家と古建具

古建具について

日本家屋の住まいに欠かすことのできない木製の建具。
日本の家の機能性と汎用性の高さは、引戸文化である日本の住宅の木製建具によるものでもあります。
建具と言えば、格子戸をはじめ、板戸、ガラス戸、障子、襖などさまざまな物を指すのですが、現行で作られている既製品の建具よりもある意味重宝されているのが「古建具」です。
古建具から日本の文化や歴史を感じることができるのは、それを手がけた建具職人さんの丁寧な手仕事がそこに残っているからではないでしょうか。
手仕事の良さが残る質の良い古建具が比較的に安価で購入する事ができる、又そういう店があるのも京都ならではかもしれません。
現在の既製品の建具からは、どうしても古建具が持つ深い味わいは感じることができません。
町家の持つ風格や歴史を感じたいのであれば、京町家のリノベーションにはやはり古建具が最適なのだと思います。
古き良き時代を感じることのできる京の古建具。
それは今も、そしてこれからも、京町家とともに京建具は後世に受け継がれていくべきものでしょう。

夏の建具

建具にはさまざまな種類がありますが、その一つに夏用の「簀戸(簾戸)」といわれる建具があります。
その名の通り簾をはめ込んだ風を通す夏の建具です。
全国的に「夏の建具」を使用しているのは主に京都です。
京都は盆地なため、夏は非常に暑く、それを和らげるために夏の建具が使われています。
高温多湿の京都の夏の暑さを少しでも和らげるための先人の知恵です。
京都では京町家を中心に昔から「建具替え」がおこなわれてきました。
建具替えとは住まいの衣替えのことで、だいたい6月に夏建具に替えていました。
床の畳の上に藤あじろを敷くのも衣替えのひとつです。
現在も京町家を中心に夏になると夏用の建具に「衣替え」をおこなっているところもあります。
又、これらの簾戸の古建具もたまに市場にでてきますので、寸法が合えば使ってみたいですね。

現在の既製品建具は

現在の既製品建具は昔よりもバラエティー豊かなものが揃っています。
特に洋風は、色や柄の種類の多さは目を見張るものがあります。
ただ、現在の既成品の建具というのは窓枠とドア枠と一体になった工業製品の建具であり
その中味はMDF下地に均一なシート張りの枠材と建具材等です。

色や形状は希望に合ったものを選ぶことができますが、素材は選べません。
注文住宅といえども既製品の建具を使う所もあり、オーダー建具を使う所もあります。
(弊社では、新築改築を問わずに建具枠は無垢材で建具もオーダーが標準ですが。)
京町家にはやはりそれに適した古建具を使って、
「古くてモダンな京町家の住まいを実現することも可能です。
現在、日本の伝統家屋「京町家」をリノベーションして快適に生活される方も増えています。

京町家では古建具と古畳は入替できる

皆さんは「京間」をご存知でしょうか。
京間に使用されている畳は日本で最も古い寸法のものだと言われています。
安土桃山時代に考案されたと伝えられており、京都を中心に中国地方、九州地方、近畿地方で現在も使用されています。

畳(6.3尺x3.15尺ー1910×955)を基に柱割りをしているのが京間です。京間である京町家は、畳(昔の)は和室のどこに持っていっても使えるという利点を持っていました。
そして木製の建具もそうです。
畳と寸法とともに建具も巾が決まっており、高さも5.8尺前後の物が多くてどこにでも使い廻しができました。
京町家において使われていた寸法の決まった木製建具。それらの木製建具の既成品があったくらいですから。

合理的な京都人ならではでしょうか。平安時代の貴族の住宅の様式の建物を寝殿造りといいますが、その建物では畳を全面に敷き詰めるというのでは無くて板床が一般的であり
畳は貴重品で、そのときは畳をもって移動したといわれていますが、
そこから京間ができたのでしょうか。

畳の話に戻りますが、
昔ながらの京間の和室は大きなサイズの畳ですが、最近は小さな畳(半帖たたみ)を使用したりとモダンな和室が流行っています。

リノベーション工事自体内容も千差万別ですが、最近は和の良さを見直した新しいモダンな和室へのリノベーション工事も増えています。
住まい手の個性をいかし、設計者の経験豊かなアイデアをいかし作られた住まいは見ていても楽しいですね。

三条町家改修 

三条町家改修 三条商店街近くにある町家の改修工事がほぼ完成に近づいてきました。この建物は比較的に小さな建物ですが、使われている材等もしっかりとしていて又痛み具合も少なくてすみました。床のレベルが少し下がっている部分がありましたが、部分調整をして水平を合わせています。内部のジュラク壁塗り部分を漆喰に仕上げています。吹抜けの部分が、足場を取り払われると既存天窓から差し込む光が漆喰壁を反射して白く照らして昼間の照明が不要なくらいです。

玄関内部漆喰塗
2Fローカ壁漆喰塗
吹抜(火袋)壁漆喰塗