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京都市東山区「料理研究所武田カフェ新築工事」小瓦の屋根と弁柄塗装

「京都の木の家」「注文住宅」の竹内工務店ブログです。

京都市東山区「料理研究所武田カフェ新築工事」ですが、
周囲の景観に馴染むよう、京都らしい和のテイストを大切にした外観になっています。
屋根ですが、瓦葺きで施工しています。

瓦ですが、小瓦と呼ばれる、一般的な瓦より小さめの瓦を使用しています。
京町家など、間口が小さい建物では、建物のバランスを良く見せるため、小瓦が良く使われています。
建物全体を見たときに、瓦の重厚さはそのままに、上品でかわいらしい印象も感じられます。

軒先は下端が直線になった一文字瓦です。
こちらも昔ながらの京町家などでよく見られます。
軒先が直線的で、スッキリと洗練された印象になります。
軒先の袖瓦は樋を付けるために、袖部分を一部欠いたものが使われます。

京都の街中で、周囲三方が建物に囲まれた敷地です。
2階の空間に自然光を取り入れるため、屋根の一部にガラス瓦を32枚使用しています。

ここからガラス瓦を通して自然光が室内に取り込まれます。

軒天、外回りの枠は全て弁柄で塗装しています。
弁柄は昔から使われている天然塗料です。
今回は黒っぽい色の弁柄塗装を使用しています。
自然の木の素地も美しいですが、弁柄塗装をすることで、木部の印象が締まって、落ち着いた印象になります。
柿渋などで溶いた弁柄を塗り、桐油で色を定着させています。
弁柄には防虫・防腐効果もあり、柿渋と混ぜ合わせることでさらにその効果を高めることができます。

弁柄塗装した木部ですが、マットな質感と、ふっくらとした柔らかさが感じられます。
無垢木材の柔らかさを活かしながら、モダンな印象がプラスされました。

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