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(現場ブログ)京都市下京区 京町家のリノベーション

先月の初旬から大工工事が始まりました下京区の京町家のリノベーション工事の現場です。
            
以前は低く天井がはられていましたが、勾配天井にし古いゴロンボを現しにして天井を高く開放的な空間に
しています。

昭和の初め頃に建てられたこちらの京町家は住まい手様のお話によると昭和25年のジェーン台風で遮るも
のがなかった南側の外壁に大きな損傷を受けたそうです。解体してみると南側の土壁は落ちてしまっている
ところが所どころありました。
            
以前は連棟だった北側の壁の仕上げをめくると綺麗に土壁が残っていました。
            
南側の外壁の損傷もあったせいか以前に受けていただいた耐震診断の際に補強や補修をしたほうが良いと
アドバイス受けたこともあり何よりも次の世帯の住まい手様に住み継いでいかれるために耐震性能を今よ
りも良くするために今回の工事のご依頼を受けました。

土壁が落ちてしまっていた南側の外壁は耐火と構造的に働くダイライトという面材を全面にはり奥行方向
の数値を確保しました。また全体的に壁料が少ない間口方向は土壁を乾式化した荒壁パネルを設置しています。
             
大工さんが既存の梁に柱と留め新たに土台を据えて荒壁パネルを設置するための枠を作っています。
             
見えにくいのですが荒壁パネルを設置後はこのようになります。
荒壁パネルには様々な特徴がありますが特に今回は伝統工法で建てられている町家ということもあり地震
に粘り強く両面張りで壁倍率が2.6倍とれ工期もさほどかからないといことから採用しました。

耐震補強と内装の工事の内容は引き続きアップしていきます。

中西至誠園(樹木の苗木屋さん)を訪ねる

里山交流会を今年も3月25日に開催し、杉の苗を山に植えたのですが、
一般に山の植林(人工林)と言えば針葉樹の杉、桧を指します。
人工林で人の手が入る前の山は、広葉樹林が多いのですが、これらが戦後の材木の需要に答える為に
杉や桧が植えられ一気に人工林が増えました。
それらの人工林の伐採の後に新たな植林を、杉や桧以外のドングリ等の広葉樹を植えたらと言う話もあり、
広葉樹の苗を見に南丹市の中西至誠園に伺いました。
中西至誠園に着くと辺り一面の苗畑に小さな苗木が植えられていました。
杉、桧、松の針葉樹はもちろんの事、広葉樹のドングリのクヌギ、コナラは椎茸の菌床の丸太になるらしいのですが、
これらも実生から数多く植えられていました。
又、ケヤキ、桜、もみじ、イタヤ楓、ヤチダモ、ハナミズキ変わった所でさかき、しきみ等も少量植えられていました。
後中西家の自家用でタラの木がありました。
これらの木と共に栗やクルミや桃等の果樹の木が山に植えられれば楽しい山になりますね。

杉の苗木

ヒノキの苗木

クヌギ、コナラの畑

ケヤキの苗木

もみじの苗木

たらの木

M邸改築工事

鉄骨造の3F建てのビルを購入され自宅に改装を計画されていてリノベーション工事をしていましたが、予定通り6月に完成し無事引渡しとなりました。

設計は、施主様からのご指名でA.C.E.ARCHITECT OFFICEさまのプランニングです。

内装の素材については、木質の素材、特に国産材の木材(主に桧材)を使いたいとの事で(材の生産履歴が確認できる)地域産材を主に使用しています。

一般的に最近の床材等のフローリングは、堅木の広葉樹が好まれる傾向にありますし、それに対応するいろんな樹種が出回っています。

色の濃いブラックウォールナット等からナラ、タモ、メーブルや桜材等々。

しかし現在流通している相当部分の材が輸入材です。

今回リノベーションは、国産材の栗やカバのフローリング材を使用しています。

針葉樹のフローリング材は、杉、桧、松材等がありますが、

これらはもちろん国産材です。とくに杉のフローリングはラフに使うと傷はつき易いのがですが、足触りは心地よく最高です。一長一短ありますね。

躯体、外壁は既存のものを利用していますが、今回のリノベーションを機にペアガラス、インナーサッシ、断熱材で断熱性能も高めています。

リビングは家事動線が短くなるように計画されています。

シンクと連続したテーブルは料理の配膳をスムーズに行えます。

南面に造作されたデスク部分は、子供さんが勉強している姿をキッチンから見ることができます。

ベンチの背もたれの角度や厚みも絶妙です。厚みがないとサッシ枠に肩甲骨の辺りが当たって座り心地が良くないのです。

欄間部分は風が通るよう開閉できるようになっています。

柱と建具の間にスペースがあり、戸で指が挟まりにくくなっています。また戸の端部分が取手になっています。既製品にはない面白いデザインです。

子供室、主寝室の内装仕上げはシナベニヤです。

建具上部、欄間部分はアクリルになっています。廊下部分を明るくし、家族の気配を感じることができるよう計画されています。

ナチュラルな雰囲気の中にも使いやすさや動線等、丁寧な計画がされています。

 

 

 

住まいとエコロジー

エコロジーとは

最近よく耳にする「エコロジー」という言葉の意味をご存知でしょうか。
本来エコロジーとは生態学との意味なのですが、現在は「自然環境を保護しながら人の生活と自然との共存を目指す」という意味で使用されています。
現在地球温暖化が問題視されている中で、エコロジーを念頭に置いた住まいづくりはまさに理にかなうものです。
京都府や京都市では地元産の木材を使用したエコロジー住宅を推奨しています。
エコロジー住宅は決して贅沢なものではありません。
自然環境を守りながら自然の力を最大限使用するものです。
太陽の光、通風、地熱など偉大な自然の力を住まいに取り入れることで、より豊かな暮らしができるのです。

住まいにとってのエコは

自然環境を考えた(自然に順応した)住まい、それが「住まいにとってのエコ」です。
ただ、自然環境だけを考えてしまうと住みにくい家となってしまうので、人にとっても快適な住環境であることも大切です。
省エネ性に優れていること、そして自然の力を最大限に生かしていることがエコ住宅ではないでしょうか。

京都市では環境に配慮した住まいを推奨しています。
当社でもエコを最大限に考えた住まいのあり方をご提案しています。
住まいにとってのエコは今後人の暮らしにとって最も大きな課題になるのではないかと考えています。

自然重視+設備機器

「自然と共に暮らしていく」それが自然環境と向き合いながら生きていくことではないでしょうか。
エコ住宅と言うとソーラーパネル付き屋根住宅など、人工的な機械に頼る住まいを想像する方は少なくありません。
高度な技術により、そういったさまざまな機械や材料が開発されてきました。
まず自然をいかしその上で足りない部分は設備や機器で補うという形がいいと思います。
なるべく環境に負担をかけない住まい、
そして自然と人とが助け合いながら生きてゆくこと、それが本当の目指すべき形ではないかと思います。

これから必要とされる住まいのエコとは

これまでは機械に頼る省エネ住宅が一般的でした。
しかしこれからはそうではなく、人が自然環境に合わせる住まいであることが必要です。
光をなるべく取り入れ風通しの良い間取りにすることや、地元の木材で家を建てることなど機械に頼らずともできるエコでもあります。
また、そういったエコ住宅ならば余計なメンテナスやランニングコストも少なくてすみ、自然だけでなく暮らす人にとっても利点があります。
これから必要とされるのは、自然にとっても人にとってもエコであることではないでしょうか。
それを私たち竹内工務店は「住まいづくり」を通して、皆様と考え実行していきたいと思っています。

洛北 蓮花寺

本格的な梅雨が始まったかと思わされた週末 京都市左京八瀬にある蓮花寺に行ってきました。


こちらは門からお寺に続く通路です。緑にあふれています。

ここは京都大原に行く道中にありとても静かなお寺です。実は隠れファンが多く紅葉の時期はとても多くの観光の方が訪れています。
私も数回訪れています。
これから担当させていただくお住まいの事で分からなくなったり、良いディテールなどが浮かばない時などはこうやってお寺などに行って構造を見たりモジュールの確認をしたりします。

ここは八畳ずつに区切られた空間と1間の空間そして縁側という造りです。空間から眺める庭の見え方がとても素敵です。軒が2mほど出ており、外周部2方は建具がはいっていませんが
雨音が遠く感じられます。

のんびりとしたお寺めぐりをされたい方ぜひ機会がありましたら足を運んでみてください。