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新築京町家

民家と京町家

京都を代表する歴史的建造物『京町家』は、現在も店舗や住居として利用されています。
京町家の原点は平安時代まで遡ると言われていますが、現在の形になったのは江戸時代後期だそうです。
「民家」という言葉が使われることもしばしばありますが、「農家」「町家」を総称したものが「民家」です。
主に庶民の住宅を指しているのが「民家」であり、そこから農家や町家と分類されています。
「町家」は主に商工業を中心とした都市型住居を指しています。
町家は一般に宿場町や城下町に多く見られますが、京都では旧市内の中に土地の区割りとともに
京町家は細長い形状で作られ残っています。(一部では大きな間口の京町家もありますが)。
現在、京都市内で残されている京町家の数は約47,000戸であり、京都市ではこれらの京町家を健全な形で次世代へと残すいろいろな取り組みをおこなっています。

京町家は昭和25年以前の建物(建築基準法制定以前)

京町家とは「昭和25年以前に伝統的木造軸組工法で建てられた木造の家」であることが京都市により定められています。
京町家と言えば「ウナギの寝床」のようね形状を連想されると思います。
間口は狭く奥行きは長く、隣家と軒を連ねており、その多くは狭い路地に面しています。
昭和25年に建築基準法が制定されましたが、京町家はそれ以前の建物ですからより身近な素材の木や土等、材料の性質をいかした工法となっています。
建物全体で地震や強風など外からの力を柔らかく吸収する構造に特徴があります。現在の建物とは違った意味で理にかなった作りとなっています。

京町家の良さ

京町家は伝統的な工法と、昔の人の知恵が詰まった建物です。
そもそも京町家は狭い路地に面して作られていることが多く、両脇には隣家があることがほとんどでした。
それを考えると決して良い環境ではなかったと言えるのではないでしょうか。
その分、快適に生活するための知恵と工夫がたっぷり詰まっているのです。
京町家の一番の良さは、その涼しさです。
外壁や内壁に熱容量の大きい土壁を使用することで断熱性を増して湿度を調整し、続き間を持つ平面と引戸で開放できる空間に設えて風を通し、光を取り入れています。
又、表の出格子をつけることで風通しを良くしても、各戸のプライバシーの確保は考えられています。
他にも中庭や坪庭を作り光や風を取り込む工夫がなされていることから、都市空間で快適に生活できる作りとなっています。

京町家を現代に―新築京町家

昔ながらの京町家をリノベーションされる方も多いのですが、新たに新築で京町家の家を建てる方も増えています。
京町家の持つ風情と利点をそのままに活かした新築京町家は、斬新で新しいスタイルの町家となるでしょう。
新しいのにどこか懐かしい、それが新築京町家の大きな特徴ではないでしょうか。
新築京町家の特徴は、現代の工法で建てられていることです。
京町家の良さと特徴を存分に活かした素敵な住まいです。
木の温もりを感じ肩の力を抜いて生活することができる「ホッ」とできる空間、それが新築京町家です。

漆喰壁ついて

身近な漆喰の建物

日本各地でよく目にする土蔵(どぞう)は、漆喰を使った伝統建築物のひとつです。
その外壁は漆喰で仕上げられていることがほとんどであり、漆喰と言えば「蔵」を連想する方は多いと思います。
別の身近な漆喰の建物でいうと「お城」です。
お城の外壁は真っ白な漆喰で仕上げられていることがほとんどで、その補修には現在も漆喰が使われています。
その白い漆喰の壁はとても印象深く、日本のお城のイメージとして重要な要素を担っています。
また、京都にお住いの方にとって最も身近な漆喰は、「町家」の外壁ではないでしょうか。
このように漆喰は昔から家や建物の壁、塀などに使用されるなど私たちの身近にあります。
最近では外壁だけでなく、その優れた特性から室内の壁にも選ばれているようです。
日本らしい和風の部屋にも洋風の部屋にも、よくマッチするので幅広い世代に支持されています。

しっくいとは

漆喰(しっくい)とは、消石灰を主成分としたものです。
水酸化カルシウムと炭酸カルシウム(消石灰)を主成分としていることから、昔は石灰とも呼ばれていました。
建物に使われている漆喰は、消石灰に海藻糊やスサを混ぜてペースト状にしたものです。
そんな漆喰の性質はとても優れていることで知られています。
まずは「防火性」です。
蔵や城などに漆喰が使われていたのは、大切なものを火事から守ることができるためです。
また、もう一つの大きな特徴が「湿気を吸収してくれる」とです。
日本には四季があり、湿度の高い時期があります。
漆喰は湿気を吸収してくれるため、カビがつきにくい、汚れにくいなどと大きな利点があります。
他にも、遮光性や遮音性にも優れている等、とても優秀な素材なのです。

その他調湿する壁(珪藻土)

漆喰は調湿する壁として知られていますが、他にも調湿してくれる優秀な壁はあります。
それが「珪藻土(けいそうど)」です。
珪藻土は、植物性プランクトンの化石が蓄積してできた地層から採掘された、非常に軽い土のことです。
湿気を吸収してくれる優秀な素材として昔から七輪(土製のこんろ)等に利用されてきました。
ただ、壁に塗ると漆喰のようなツルっとした仕上がりにはならず、ザラっとしたものになります。
また、漆喰のような純白の壁にするのは難しいとも言われています。

漆喰壁の効用

塗るパターンや色によりさまざまなデザインが可能

漆喰には現在、純白だけでなくさまざまな色があります。
希望する部屋のイメージに合わせて色を選んだり、塗るパターンを変えることで和風から洋風まで対応することができます。

湿度を調湿してくれる

漆喰壁は『呼吸する壁』とも呼ばれるほど調湿性能に優れています。
そのため、湿度の多い時期がある日本の気候には適しています。

脱臭効果

食べ物、生活臭など家の中はさまざまな臭いが漂っています。
そんな家の中の嫌な臭いをとってくれる脱臭効果があります。

防火性

漆喰は燃えにくいことで知られており、高い防火性があります。

他にも発揮性有機化合物の吸収・分解してくれる効用や、防カビ性、防音性等があります。
以上、この身近で優れた素材を使ってみませんか。

宮川町の家・京町家リノベーション完成

2017.5.2

宮川町の家・京町家リノベーション完成

 

昨年来建物の改築工事をしていた宮川町の家・京町家リノベーションが完了し引渡をしました。

建物の工事は、昨年から本格的な揚げ前工事をして建物の傾きや床の高さの調整を済ませて内装工事に入っていました。

元の建物は宮川町という場所がら、お茶屋さんを営業されていたお店で、和室の続き部屋と和室の小部屋がとられている典型的な京町家の様式を持った建物でした。

京町家の粋が丸窓、下地窓や欄間の竹飾り、床柱や栃の縮み杢をもつ地板、襖柄等各和室の随所に見られ、全体的に遊び心のある設えとなっていました。

これらの特徴や良さを活かして、内装とくに左官の聚落壁塗を塗り替えて、木製建具は一部ペアガラスを入れるなりと機能的にも使い易くするのと、古建具を新しく組込み、古びた京町家の風情を保ちつつ全体の調和を計っています。

又施主のご要望で、玄関下駄箱の天板や和室の飾板には新しく桜の天板やケヤキの天板等の無垢材を使ってこの京町家リノベーション工事を完成しました。

通りの風情にもなっていた古い建物が、新しくよみがえったと近隣の方からも喜ばれています。

 

玄関と下駄箱

 

玄関脇 和室

 

1F 和室

 

シャワールーム
2F 和室
床柱と飾り束

 

 

長期優良住宅とは

家が古くなるとどうしてもさまざまな箇所がダメージを受けてしまい、住みにくくなってしまいます。
古くなった家にそのまま住み続ける方もいらっしゃいますが、多くの場合は家を壊して建替えたり引越をしようとするのではないでしょうか。
最初から丈夫に家を建てれば長期に渡って使用することができるので、家の解体などで出る廃棄物を抑制することができます。
廃棄物の排出を抑制することができれば、地球環境への負担が軽減されます。
さらに、建替えの費用がなくなるので、経済的にも負担を軽減することができます。
従来より欧米と比較して、日本の住宅の短命化が問題とされてきていました。
住宅が長命化することでより豊かな暮らしにつながります。
そこで100年住宅という提唱がされ、長期優良住宅が生まれました。

平成21年6月からは「長期優良住宅の普及促進に関する法律」が施行されました。
長期優良住宅の認定を受けると、所得税の住宅ローン控除や登録免許税の軽減などさまざまメリットを受けることができます。
しかし、もちろんどの住宅も認定を受けられるわけではありません。
長期優良住宅に必要な条件が幾つか定められています。
まずは「耐震性」です。
日本は地震大国であり、いつ建物が崩壊するような大きな地震が起こるか分かりません。
それに耐えられる家、つまり、地震に強く倒壊しにくい家であることが大切です。
次に「耐久性能(劣化対策)」です。
数世代に渡り、構造躯体が使用できることに加え、
劣化防止のために点検口を設置するなど規定があります。
他にも以下のような条件が定められています。

  • 維持管理・更新の容易性:メンテナンスや修理がスムーズにできる家であること
  • 省エネ性:地球環境にやさしいと同時に、家計にもやさしい家であること
  • 住戸面積:快適に生活できる広さが確保されている家であること
  • 環境:地域や家を建てる街並みと調和した家であること
  • 維持保全:将来を見据え、定期的に点検計画が定められていること

また、長期優良住宅に認定された家に関しては、建築当初の状況や維持保全の状況の記録を作成しなくてはなりません。
補助金については今まで長期優良住宅に出ていたのですが、現在は高度省エネ型住宅への補助金へと移行しつつあります。

これらを取りまとめたものが現在の『地域型住宅グリーン化事業』という制度であります。
こちらは中小の住宅建築会社や木材生産者、流通関連事業者などがグループを作り、木造の住宅を建築、整備した家に支援をおこなうものです。
建築物の種類によって補助金は異なりますが、こちらを受ければ基本的には上限額165万円まで支給されます。
地元産材を使用する場合20万円加算されるなど、条件によっては更に支給額が増えますのでこれから木の家を建てられる方にはお得な制度です。
CO2削減や環境保全のためにも地元産材を使用し、長期的に住める住宅が今注目されています。